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カテゴリ:京都
今年のノーベル賞は、日本人の受賞者が4名にものぼり 閉塞感に悩むわれわれ日本人にとって 久々の明るいニュースとなりました。 雑誌やテレヴィで種々の特集が組まれた中に わたしにとって、懐かしい風景がありました。 京大北部構内近くのこのカフェは 進々堂というパン屋さんがパリのカフェを模して作ったもの 今出川通りに面した大きな窓からは明るい日が差し込み のんびりと日が過ぎていく 無造作に置かれている黒樫のテーブルと椅子は、人間国宝黒田辰秋氏の作品 店内は、京大をはじめとする大学生や大学職員が 読書にいそしんだり、学習会を開いたり まさに学生街の喫茶店という雰囲気 ここが紹介されるとき、「京大農学部前の」と、よく言われるのだが 実は、校舎的には理学部の方がより近い その理学部の助手として在籍されていたノーベル賞受賞者の小林・益川両氏が このCafe進々堂の窓際の明るい席に陣取って 今回の受賞のもととなった「小林・益川理論」を議論していたのだそうである。 「小林・益川理論」の完成は1973年とのこと ちょうど、その当時私も京都で学生時代を送り 進々堂にも何回か通ったことがあった 若き日の小林・益川両氏にお目にかかっていたかもしれない、と 密かに思いを馳せるのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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