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EYASUKOの草取り日記

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2008.12.23
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カテゴリ:絵画.・アート

ランスの街を訪れた2001年の夏

この時点では、藤田の絵の展示はおろか画集も出版することは叶わなかった。

著作権者である君代夫人が

日本での一切の公開を拒んでいたのである。

「自分が祖国を捨てたのではない、祖国が自分を捨てたのだ」

と、藤田は常々周囲に漏らしていたという。

その騒動の元となった「戦争画」

その画業事態が、未だに「アメリカ国防省の永久貸与品」

という、わけのわからないロジックのまま

作品としても、精神史としても総括されないまま現在に至っている

その著書の名「腕(ブラ)一本」の通りに

自身の画業で世界に伍してきた画家に対して、あまりにも祖国は冷たかった。

しかし、第二の祖国であるフランスは、藤田を暖かく迎える

ランスでの受洗の際、離婚経験者のある藤田は

自身の資格について思い悩んでいたという。

しかし周囲は、「それは異教徒であるときの所業である。

カトリック教徒として神に誓いを立てるためには何ら支障はない」

と、暖かく、「洗礼を受けたい」という藤田を迎えてくれたという。

この暖かい気持ちと、ランスの街のゆったりとした雰囲気が

礼拝堂の建立を願い立てるまでに宗教的な高みにまで藤田を導いていったという。

今回「レオナール・フジタ」展で公開された

パリ郊外エソンヌ県にある藤田のアトリエ、ラ・メゾン・アトリエ・フジタは

ミシンを操る写真が残っているように

すべての小物やインテリアなど、隅々まで藤田の息吹が感じられる

素晴らしい空間である。

そして、ランスのシャペル・フジタ(平和の聖母礼拝堂)

シャペル・フジタのパンフレット部分

大掛かりなフレスコ画や

シャペル・フジタのチケット

ステンドグラスだけでなく

聖具室の扉にも藤田の手書きの小品がちりばめられている静謐な空間

その安息の日々が

今回の展覧会の一つのテーマとして

この稀有なマエストロのなしえたこととして賞賛されている。

それはまた、一人の偉大なる藝術家が

その画業を全うするためには

身を切るような思いで、祖国と決別することを選んではじめて

なされたことでもあったのである。






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Last updated  2008.12.24 00:24:42
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