485212 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

EYASUKOの草取り日記

EYASUKOの草取り日記

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

EYASUKO

EYASUKO

Calendar

Favorite Blog

備忘録3 pippi2003さん

ばってん☆日記 ばってん☆日記さん
ほにゃちん日和 MIRLINさん
ウエストエンドのぶ… マダム・オルガさん
・… kimi777311さん

Comments

Burnet@ お世話になりました EYASUKO さん 16年間のブログ生活でしたが…
Burnet@ Re:ありがとう!ゆきちゃん、そしてさようなら(09/15) EYASUKO さんも哀しい思いをされていたの…
EYASUKO@ Re[1]:ありがとう!ゆきちゃん、そしてさようなら(09/15) まりえ5182さん、暖かいお言葉をありがと…
まりえ5182@ Re:ありがとう!ゆきちゃん、そしてさようなら(09/15) 思わず涙ぐみました。ゆきちゃんの写真は…
EYASUKO@ Re[1]:祖国への愛に生きて:ムハ「スラヴ叙事詩」(05/15) pippi2003さん お久しぶりです。 アール…

Freepage List

Headline News

2011.07.05
XML
カテゴリ:絵画.・アート

7月10日までの「平田郷陽の人形 にほひたつ色香」展を見るため

友人の「うさぎ大好き」さんと三島の佐野美術館に行った。

郷陽は、「生き人形師」を父として生まれ、「生き人形」の技術を厳しく仕込まれた。

「生き人形」とは、江戸後期から見世物小屋などに飾られた

等身大の人間そっくりに作られた人形をいう

代表的な「生き人形師」と知られるのは安本亀八と松本喜三郎

郷陽の父(初代平田郷陽)は、安本亀八の弟子だったそうである。

その、あたかも生きているかのような造形は

熊本の名刹「浄国寺」に現存している松本喜三郎の谷汲観音像が有名である。

郷陽(正確には二代目平田郷陽)は昭和初期の人形芸術運動の中心として活躍し

戦後はその卓越した技術と独特の造形美によって、

人形界で初めての重要無形文化財保持者に認定された

今回の回顧展はその代表作がほとんど集まっている質・量ともに素晴らしいものだった。

特別に展示されていたものに「片岡仁左衛門(たぶん、先代の)」人形がある。

これが、生き人形師の面目躍如たるもので、なんと!関節部分は球体関節仕様であり

これによりさまざまなニュアンスの人形のポーズが可能であったと

郷陽の創作上の秘訣を垣間見る思いであった。

この人形には、付属して下帯、襦袢までもがあつらえられており

その、ひとつとして手抜きのない、仕立ての精巧さをみるにつけ

郷陽の人形制作にかける情熱を思い起こさせるものであった。

翻って、他の作品を見るに

お着物の模様なども、人形のサイズに相応した模様で作られており

人形制作のためだけに誂えられた生地ですべての衣装ができているようである。

さながらに、郷陽は、人形を作り出すという意識はなく

あたかも、ひとつの小宇宙の住人たちを、ひとつひとつに愛情を込めてつくり出し

住人たちも、その創造主の熱意に応えるべく

今なお、怪しい魅力を放って、生きているかのようなきらめきを放っている。

郷陽は、どうしたことか、後年、木目込みにスタンスを移してしまい

まったく異なった作風になってしまった。

あの、妖しいまでの小宇宙に何が起こったのか

今となっては謎である。






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2011.07.16 10:50:49
コメント(6) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X