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カテゴリ:絵画.・アート
できない、できっこない、と思っていた静岡市立美術館が開館した。 静岡市は、県庁所在地とはいうものの 企業は中小企業が多く、人口規模でも浜松市に劣っていて おっとりした気性からか、殿さま商売が多く 「やらまいか」の浜松市に比べ、進取の気性に富んでいるとはいいがたい と常々言われてきた街がらである。 しかし、昨年の等身大ガンダムを展示したホビーフェアの成功に気をよくしたか 2010年5月に静岡市美術館が完成し、現在「歌川国芳」展が開催されている。 ここにいたって、静岡アートシーンにひとつの変化が見られてきた それは、この美術館会館前は、県立美術館または浜松市美術館では これといって収蔵品に特色のない地方美術館の宿命ともいうべきか その多くの展覧会が、周回遅れともいうべき展示内容が多かった。 それが、今回の国芳展は先に大阪市立美術館からはじまるのではあるが (ここの浮世絵研究は有名なので、当然の結果といえよう) 静岡展の次に東京森アーツセンターに行くという、 今まででは考えられない回覧順序となっている。 何よりうれしいのは、11月に東京にハイドシェックのコンサートに行くのであるが そのお泊まりの翌々日23日から損保ジャパン美術館で セガンティーニ展が開催されることにショックを受けていたわたしに なんと!その前に静岡市美術館でセガンティーニ展が開催されるというお知らせが。 実はセガンティーニ展をはじめとして、いくつかの大きな規模の展覧会は 3月11日の地震により、取りやめもしくは時期変更を余儀なくされた このため、各美術館は展覧会の企画の調整に右往左往されたことと思われる その間隙をついての静岡巡回の早まりなのか それとも、新商品のサンプル調査地として静岡県がしばしば登場するように 静岡の持つ地域性から、巡回展の時期を早めることになり このサイクルがこれからも続くのか(わたしとしては後者であってほしいが) 今後の潮流を見定めて行きたいところである。 ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ と、浮かれて出かけた「国芳展」であったが 帰りにJRの駅についてみて、びっくり! 集中豪雨のため、吉原--富士川間のJRが停まっているという!え~ん!!! 富士駅についたのは、定刻を2時間58分過ぎた7時28分だった。 幸い座れたからいいものの、この間立つことになったら、と思うとぞっとした 禍福はあざなえる縄のごとし、幸せの後に不幸のあった一日でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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