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カテゴリ:絵画.・アート
静岡市美術館会館一周年記念展覧会第3弾として企画された 「レオナルド・ダ・ヴィンチ 美の理想」展に行く この展覧会は静岡がさきがけ、福岡に巡回し、東京に行く と、いうわけで、日本で一番早くダ・ヴィンチにお目にかかれることになった。 東京ではちょっと評判になると、すぐ人ごみの中で絵を見ることになる その点、静岡展は、まだ知られることが少ないのか 適度な込み方の中で、ゆったりと絵を鑑賞でき、ハッピーだった。 レオナルドと銘打っているものの、ダ・ヴィンチの絵はほんのわずかで サライやジャンピエトリーノなどの弟子の作品や ダ・ヴィンチ工房として製作されたものが多くを占めている レオナルドの理想とした美を、その周辺から探るという試みだそうだが 有名な「受胎告知」(ウフィツイ)や「白テンを抱く貴婦人」(ポーランド蔵)に比べると やはり、オリジナルの美に勝るものはない、と不満が残る 中で、目玉商品(笑)が二つ ひとつは「岩窟の聖母」 ルーヴルとロンドンのナショナル・ギャラリーにあるものが有名だが この作品は、作品としての出来栄えが勝っているルーヴルのほうに似ているという。 おそらくに、この二つの作品の中間に製作されたのではないかとのこと 弟子の手が加わっているにせよ、レオナルドらしいピュアなタッチの絵でした。 もうひとつの目玉商品は「アイルワースのモナリザ」 イギリスのアイルワースで発見されたこの作品は レオナルドによる1503年に製作された未完成作品という説があり 背景は、有名なスフマート技法による朦朧体 そして、その前面に描かれているのは あの「モナ・リザ」にそっくりなポーズをとっている若い女性 モナ・リザをひとまわりほっそりとした、楚々たる風情のこの若い女性は 確かに、若き日のモナ・リザを彷彿とさせる面差しを持っている モデルについても諸説ある伝説の「モナ・リザ」に またまたひとつのミステリーが加わって、謎はいよいよ深まるばかり それがまた、レオナルドの魅力のひとつなのかもしれません。
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