上流社会の邸宅へお客に
10月9日は、1)根津嘉一郎さんの別荘へ行き、応接間とサンルームでおしゃべりし、2)夕方紀州徳川家の私設図書館である「南葵(なんき)文庫」の別館で泊めていただき、10日の今日は、3)倉敷の大原孫三郎邸にお邪魔し、屏風絵や襖絵に描かれた棟方志功の絵を堪能。 なんていうと、いかにもお招きをうけているかのようですが、実態は、1)は、熱海起雲閣2)は、旅館蓬莱の別館Vila del Sol,3)は大丸ミュージアムで開催中の「幻の棟方志功」展のことです。 1)熱海起雲閣は、熱海市が買い上げ、文化施設として一般に公開しているものを拝観した。2)紀州徳川家の私設図書館である「南葵(なんき)文庫」は、ホテル及びレストランとして活用されており、そこに宿泊した。3)は、大原家秘蔵のものが公開されているという絵解きである。 しかし、いずれの館や調度としての屏風等の絵は、世が世であれば、わたしのような下々の者は目にすることさえ叶わぬ雲の上の世界であったものを、こうしてさながら上流階級の邸宅へお招きいただいたかのように、堪能させていただいた。思いもよらぬ眼福を味わった今回の旅であった。