観てよかった~;_;
『歓びを歌にのせて』・・・口に出すのが気恥ずかしくなるようなタイトルだ。スウェーデン映画なので、原題を見てもさっぱりわからないが、英語のタイトルは『AS IT IS IN HEAVEN』となっている。・・・それは天国にあるから・・・映画を観た今、その意味がわかる。世界的に有名な指揮者のダニエルは、過密すぎる演奏活動に心身ともに疲れ果て、ボロボロになって、子供の頃に過ごしたスウェーデンの小さな村に帰り、1人暮らしを始める。村にはごく少人数の聖歌隊があり、頼まれて歌唱指導をすることに。もちろん聖歌隊はメキメキ上達していくのだが、感動はもっと他の部分にある。ダニエルが要求するのは歌の上手さとか声の美しさよりもまず、心を1つにすること。時に乱暴にときに優しくメンバー一人一人の心を開いていく。小さな村でお互いによく知り合っていると思い込んでいたメンバーたちも互いのことを何も知らなかったことに気付いていく。そして最後は心をひとつにして・・・感動と少し哀しい結末が待っている。とびきりのハンサムも目を瞠る美女も出てこないけれど、ストーリーが進むにしたがって、登場人物1人1人がとても魅力的になっていった。ラストの彼らの顔の輝きが素晴らしかった。一緒に観たHさんも私も涙ボロボロでした。お薦めです!!