テーマ:★ラーメン食べ歩き★(211)
カテゴリ:食べログ(ラーメン編)
JUNKなラーメン企画も早いもので第29弾、次回はついに第30弾です・・・
今回のラーメン屋はチェーン店、全国に220店舗を数える大型チェーン店です。 滋賀の来来亭です、 京風のあっさり醤油ラーメンにたっぷりの背脂という一見ミスマッチなラーメンですが、 これが人気を呼び創業から10年で年商が100億を超えたというラーメンチェーン店です。 来来亭の創業者は京都の「第一旭」で修行しており、京都のラーメンにありがちなネギたっぷり系です。 そこに背脂が結構な量入っています・・・ ちなみにこれはワンタンメン、意外に合う。。。 ラーメンに背脂を入れる事自体は、新潟県央地区が発祥ですが、 新潟の背脂系ラーメンと違い麺は普通の太さです。 背脂系はインパクトが強いので背脂ラーメンばかり紹介しているように思われるかもしれませんが、 今まで背脂系のラーメン店として紹介したのは7店舗だけ、 来来亭は県央背脂ではなく滋賀背脂ということになりますがこれで8店舗目。 背脂の量は店によってまちまちですが、県央発祥のラーメンに背脂の入ったラーメンは今や全国に広がり、 ラーメンのトッピングとして背脂というのは極一般的なものとなってまいりました。 見た目のインパクトからも、拒絶反応の強いブロ友さんもいて、なんでラーメンに背脂・・・、 とお思いの方もおられるでしょう、 これは県央で背脂ラーメンが誕生した経緯に由来します、 もともとこのラーメンは洋食器の職人が食べる夜食として考案されたもので、 食事時間が不規則な職人が、手のすいた時に食べるラーメン、 時間が経ってものびないように極太の麺、そこに背脂で蓋をして冷めにくくしたのですね、 職人向けのラーメンですので味付けも若干濃いめです。 これが人気を呼び広まったのが背脂系ラーメンなのですが・・・ まあでも背脂が日本人に好まれるのは全く不思議はないのですね。 日本人は世界でも類を見ないほど動物の脂が好きな民族です、 マグロは赤身よりもトロを好み、肉は霜降りを好む。 脂の味に敏感で、逆に言えば脂さえのっていればそれで満足するのが日本人・・・ 脂大好きな日本人が豚の脂身である背脂でコクを出したラーメンを美味いと思うのはごく自然なこと。 日本人の脂好きは食文化の欧米化にともなってより顕著になっていきます。 実は昔々はトロってあんまり人気がなく、捨てられていたこともあったそうです、 本来魚肉であれ獣肉であれ肉の旨味成分は赤身に多く含まれています、これに脂身の甘味が加わる・・・ 脂身でジューシーになった肉をもともと魚の脂に慣れていた日本人は抵抗なく旨みとして受け入れていきます。。。 牛肉は不自然なまでにサシの入った霜降りを好み、豚肉はヒレよりもロースを好む、 ヒレカツなんか年寄りの食うものと思っている人も少なくないのが現状で・・・ 鶏肉もササミよりももも肉、馬肉も霜降りやタテガミといった油の強い部位を好む。 こんなに脂大好きな民族も珍しいんですよ。。。 こんな脂大好きな日本人が背脂の旨みに出会ったら・・・ これは美味いと広まっていくのもまったくもって無理からぬことで。。。 食べ物の好みは人それぞれで背脂ラーメンはちょっと・・・という人はいて当然。 それに脂というのは量とると腹を壊すのもまたあることで、 背脂ラーメン食うとお腹がピーピーになるという人は実は地元にもいる。。。 これはねラーメンに限らず大トロ食いすぎてもなるんですよ、 まあ次の日、下痢ピーになるほど大トロ食ったらいくら取られるかは知りませんけれどね。。。 けれど背脂ラーメンがこうして全国に広がっていき、 背脂を売りにした来来亭が200店舗を超えるまでに成長し、受け入れられてきたのには、 この信仰にも近い日本人の脂好きも影響しているんですよ。 ラーメンはB級グルメなどというブロ友さんもおられますが、まあ安い高いで言ったらラーメンはB級ですね、 でもカレーと共に国民食とまで言われるラーメンは今や日本の食文化の一端です、 ラーメンは中国から伝わったもの、これがここまで受け入れられ、 B級、大衆的などと言われうのはなんとも驚異的な浸透力と言わざるを得ませんね。 カレーもラーメンも日本人の大好きなメニューということにほかありませんね。 今や各地にご当地ラーメンがあり、三大ラーメンなどというのはもはや死語かもしれませんが・・・ 先日ブロ友さんの日記にそんな記事があったような気がしましたのでちょっと紹介・・・ 三大ラーメン・・・ 札幌ラーメン・博多ラーメン・喜多方ラーメンがこれにあたります、 でもこれって面白いものでしてね・・・ 札幌ラーメンの名前が全国に広がったきっかけってなんだかわかりますか?、 サッポロ一番味噌ラーメンです。。。、 それまで札幌ラーメンというのは豚骨ベースの濃い味のラーメンで別に味噌に限ったわけでもなかったのですね、 これで一躍有名になった札幌ラーメンはすっかり味噌のイメージが定着したわけです・・・ 一方で喜多方ラーメンは・・・、 戦後の食料難の時代、市民にとってラーメンはご馳走で、この当時の味を変わらず受け継いだのが喜多方ラーメンで、 比較的当時の屋台のラーメンに近い味で残っています、 蔵の街として有名になった喜多方市、ところが団体の観光客を受け入れる食堂がない・・・、 そこで登場したのがラーメン屋、 積極的に観光客を受け入れ懐かしい屋台の味と合わさって一躍有名になったのが喜多方ラーメン。 最後に博多ラーメン、 九州のとんこつはこってりというイメージが強いですが、 博多とんこつはもともとあっさり、さっぱりした味の店が多く濃厚こってり系の店は少数派だったのですね、 ところがこれが全国に広まるに連れ、 こってりのイメージが先行した人気に引きずられてこってり系の店が増えていくという不思議な現象が・・・ 三大ラーメンというのはいずれもイメージが先行して広まっていったもので、 これが全国的にずば抜けて優れているわけではありません。 とんこつなら博多長浜ラーメンも美味しいですが、熊本ラーメンも美味しいし、久留米ラーメンもあります、それぞれに特徴がありどれが一番ということはない。 北海道のラーメンなら札幌に限らず旭川のラーメンも美味しいですね。 喜多方ラーメンのように昔懐かしいということであれば同じ福島の白河ラーメンもクラシックスタイルのラーメンですね。 それぞれ近い地域のラーメンを例に挙げましたが尾道のラーメンも美味いし、徳島のラーメンも美味い、 それぞれに美味しくどれがTOP3などということはありませんね。 今日はラーメンのお話・・・ キャンプでラーメンも良いかもね~ まあそんなに凝ったのは作れないけれど。。。 ではまた・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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