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カテゴリ:思い出(幼児時代)
お父さんは大人になった今でも虫を見るのが好きだ。日本にいても海外にいても珍しい虫を見ると思わず近くで眺めてしまう。先日もベトナムで大きな蛾を見つけて思わず写真を撮ってしまった。
羽にライオンの顔のようなものが見えて、尾(羽)が長くとてもきれいだった。名前を調べようと検索してみたがわからずじまい。発展途上国では虫や動物の研究は遅れていて、図鑑などもほとんどない。あったとしても先進国の図鑑かそれを翻訳したものだ。自国の生体を観察して作られたものは基本的に見つからない。 話が飛んでしまったが、お父さんはとにかく物心ついた時から虫が大好きだった。基本のカブトムシやクワガタはもちろんだが、虫に分類されるものは手当たり次第に捕まえていた。 アリ、ハチ、毛虫、オケラ、蝶、セミ、カナブン、カミキリムシ、バッタなどお父さんの虫かごにはあらゆる虫が入っていた。勝手に昆虫王国となずけた虫かごだらけの一角が家の隅にあった。 とにかく見つけた虫は捕まえるので、ハチにも何度も刺されたし、毛虫に刺された数など覚えていない。草むらを歩いたり、木に登ったりして気づかないうちに虫に刺されてしまうのだ。 スズメバチを捕まえて、手で持った瞬間に刺されてお父さんのおばあちゃんに病院に連れていかれたこともある。 本屋で両親に好きな本を選べと言われれば、虫の本ばかりを買ってもらっていた。当時本屋に並んでいた昆虫図鑑などほとんどの種類を持っていた。それほど自他ともに認める虫好きだった。 虫好きだったことによりその後の人生で得をしたという記憶はないが、人生を豊かにしてくれたとは思う。虫に関する限り、お父さんの知識に匹敵する子供は当時なかなかいなかったので、虫に関しての話相手はいなかった気がする。 子供のころは虫であれ魚であれ花であれ、好きなものにのめりこめる。周りが「そんなもの」という評価をしようが関係ない。「好き」だからで行動する。 大人になるとなかなか人の評価を気にせず好きなことにのめりこむことは難しい。自分の好きなものを「好き」とはっきり言い、損得も将来性も考えずにのめりこむことができるのは子供の特権だと思う。 息子は「魚」が大好きだし、長女は「神話」、次女は「踊り」が大好きだ。大人になっても好きなものをいつまでも好きでいてほしいと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020.01.29 00:10:08
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