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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
お父さんは一応パソコンでの文字入力はブラインドタッチ(キーボードを見ないで打つこと)ができる。高校や大学で勉強してできるようになったわけではなく、中学生のころ母親が購入したワードプロセッサーに、ブラインドタッチ練習ができるソフトがついていて、ゲーム感覚で遊ぶことでいつの間にか覚えてしまった。
今のお前たちの様に、お父さんも親からゲーム機を家に持ち込むことを禁止された環境にいたので、ゲーム要素が含まれていたタイピング練習ソフトは楽しかった。そのおかげで今もブラインドタッチができている。ちなみにお父さんがこれまで社会人をやってきて、ブラインドタッチができる人は意外と少ない。大学を卒業した人でも、ブラインドタッチができない人は意外と多い。 ブラインドタッチができるかできないかで、文書を入力するときの作業時間は大きく異なる。なのでパソコンを仕事で使う限りはブラインドタッチはとても有効な能力である。お前たちが大学に入ってレポートを書く時にも必須の能力と言えると思う。 そう思ってリビングに家族の共用パソコンを設置したときに、お父さんはわざわざブラインドタッチの練習ソフトを購入してインストールした。長女も長男もパソコンをいじる前にこれで遊びなさいと。しかしながら、今に至るまで長女も長男もブラインドタッチがまるでできていない。長女はパソコン自体を触らずにスマホをいじっているのでまだ何とかなるかもしれないが、長男はパソコンを使って2~3本の指で器用に文字入力をするようになってしまった。 こうなるとブラインドタッチの練習はかなり難しくなる。なぜならはじめのうちはブラインドタッチで入力する方が遅いからだ。ついついキーボードを見ながら数本の指で入力するいつものやり方に戻ってしまうのだ。そういう人を何人も見てきた。 ただお父さんは、これからお前たちが生きていく世の中でブラインドタッチが本当に必要なのだろうかと思っている。そのうちキーボードを使わずに音声入力やその他のインターフェイスを使って文字入力ができる時代になるだろうと思うからだ。 お父さんが子供の頃、そろばんを習う子供は多かった。腕が上がれば電卓で計算するより早いとも言われていた。しかし今現在会社でそろばんを使っている人は一人もいない。電卓が圧倒的に安く便利になったこともあるし、パソコンで表計算ソフトを使えばもっと早く正確に計算できるようになってしまったからだ。 よってお父さんはそろばんはできないが、人生において「そろばんをやっておけばよかった」と思ったことは一度もない。ブラインドタッチもそういう扱いになる可能性を多分に持っていると思う。まあお前たちが大学を卒業するぐらいまでは必要な能力だと思ってはいるが。 自分が人生で有用だったと実感した事柄に関しては、お父さんが身につけていた能力にしても、身についていない能力にしても、なるべく子供たちにはやらせてきた(もしくはやれる環境をつくってきた)つもりだが、子供は親の思いなど全く理解しないということも、この15年で学んできた。 ブラインドタッチができるようにしたかったが、どうやら無理なようだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.08.31 00:10:07
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