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カテゴリ:思い出(社会人・海外)
お父さんがベトナムに来てよくすることの一つに社用車のタイヤのチェックがある。実際はタイヤだけではなくて、エアコンやその他の部分も確認するのだが、タイヤは結構命がかかった重要な部品なので、基本的には一番注意して見ている。
今回もタイヤチェックをしたのだが、すり減っていて危ないと判断した車がある。ベトナムはスコールが頻繁にあり、晴れていても一瞬でスコールがきて道路が冠水するのでタイヤの溝はとても重要だ。
さてそのタイヤなのだが、日本製や欧米製は値段が高く、アジア製は値段が安い。お父さんは購入品に関しては、結構うるさく値段について言っているので見積もりを見ると安い韓国製などのタイヤが出てくることが多い。 新品の内は韓国製でも問題ないと思われるが、安いタイヤと言うのは、耐久性が無いことが多い。日本のダンロップや横浜タイヤなどは、1回変えれば3年近く持つのだが、韓国製を入れたタイヤは大体1年でダメになる。走行距離の問題もあるが、基本的には減りやすいとお父さんは思っている。
良く考えれば、ゴムが酸化して硬くならないうちに摩耗しながら使い切るという考えもあるかもしれないが、レースをしているわけではないので、やはり減りが早いというのは考えものだ。
そもそもお父さんはAという商品を頑張って安く買いなさいということは言うが、安かろう悪かろうで代用しなさいと言ったことは無いはずだ。なのでタイヤに関してもお父さんがいるときは、少なくとも日本メーカーのタイヤに交換することが多い。結果として一番安上がりだと思っているからだ。
ベトナム人も以前よりは品質にこだわるようになってきているが、まだ「ある」か「ない」かだけしか見ない部分も多い。タイヤがあるかないかだけしか判断しないので、安い韓国メーカーをつけることに不安は無いようだ。そもそもベトナムから見れば韓国も技術の高い国というイメージが根付いている。 別に韓国メーカーが悪いとは言わないが、お父さんから見たらまだ先進国のレベルに追いついている製品は少ないと思っている。
たまに、お父さんが乗ることがない車だから安いタイヤでいいでしょうと言われる時があるが、そもそもお父さんは会社の車で移動することは月に数度しかない。お父さんが乗らない製品の出荷などに使っている車は、毎日数十キロの距離を往復している。お父さんは、毎日使っている車にいいタイヤをつけなさいと言っているのだが、なかなかベトナム人のスタッフに理解してもらえない。上司が乗らない車にいいタイヤをつけるという発想があまりないようだ。部下は環境が悪くて当たり前という文化がまだまだベトナムには根強く残っている。
毎回タイヤをチェックして交換を支持するたびに、同じような問答が繰り返されているのだが、なかなかお父さんの意図は理解してもらえない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022.06.18 00:10:09
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