|
カテゴリ:思い出(社会人・海外)
子供の頃、政治も世の中の仕組みもわかっていない頃、「日本で一番偉い人は?」という質問に、「総理大臣」と答えていた。子供にとって「偉い」とは地位が高いというか単純に「1番の人」というイメージだからだと思う。 だからクラスで一番偉い人は「担任」もしくは「学級委員長」、学校で一番偉い人は「校長先生」「生徒会長」となる。組織のトップという意味での「偉い」である。
これがだんだん成長してくると、「偉い」は「1番」から「すごい人」「素晴らしい業績を残した人」となってきて、総理大臣を「偉い人」と答える人は減っていくと思っている。それでも日本で一番偉い人はという問いには、大人でも天皇陛下もしくは総理大臣と答えるような気がする。前提条件がなければお父さんもいまだにそう答えるかもしれない。
偉いかどうかは別にして、総理大臣とは日本の政治家のトップであることは間違いない。総理大臣がもつ権限というのは非常に大きなものである。国民から選挙で選ばれた衆議院議員を自分の権限で解散することができる。実際は党内の調整とかいろいろあるので、そう簡単に解散権を行使することはないのだが、やろうと思えばいつでもできる権限を持っている。
それ以外にも外交などで多くの権限を持っているが、各省庁の大臣を任命・罷免できる権限はとても大きいだろう。政策を実施したり、許認可の最終権限を持つ大臣を指名できるのだから、行政を牛耳ることができると言っても過言ではないだろう。 やろうと思えば、自分の言うことを聞く大臣を任命、いうことを聞かなかったら罷免するとしていれば、ある程度の独裁もできるかもしれない。 また大臣の任命権をエサにして自分の党内の権力を確立させることは、昔から政権を取った党が当たり前にやっていることである。
さて今回の総裁選であるが、政治的ポリシーや政策をある程度訴えてはいるが、本当にできるだろうと思える人がいないというのがお父さんの見立てである。それなりに自分が実現したい政策というのはあるのだろうが、実行できる行動力や統率力があるようには見えない。総理になった瞬間から、マスコミや野党が隠していたゴシップが噴出し、あっという間に支持率も低下、何もできなくなるイメージが強い。
そもそも総理総裁になることが目的、つまりは1番になることが目的であり、政策を強力な指導力で実現しようとしていると思える人はいない。結局誰がやっても弱く何もできないうちに辞職もしくは交代してしまう総裁になるのではないだろうか。 トップという意味での「偉い人」には必然的になれるが、偉大な業績を残す「偉い人」に慣れない人しかいないと思ってしまう。
長期政権の安倍総理は、モリカケ問題などというくだらない事でマスコミと野党からずっと足を引っ張られながらも、様々な業績を残している。特に経済の復活と外交的な日本の地位確立は、今の総裁選候補者にできるとは思えない。 もっと力強く、国民が安心できる指導者はいないものかと思っているのはお父さんだけではないだろう。誰が総理総裁になっても不安が残ることになりそうである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024.09.20 00:10:13
コメント(0) | コメントを書く
[思い出(社会人・海外)] カテゴリの最新記事
|