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カテゴリ:離婚
週末出かけていて先ほど帰宅。洗濯物と、お土産を整理して、やっと一息。すっかり主婦です。
夫婦の問題を話す患者さんは、たくさんいらっしゃるけれど、最近多いなあと思うのが、「携帯見ちゃった病」というか、「携帯見たくなる病」。 もちろん、配偶者の携帯を、こっそり見てしまうこと。 これって禁断の秘技。一度やると麻薬的に止められなくなるもの。 したくなっても、決してしてはいけない、と思う。 もし、それでも見てしまうのなら、見たことは墓場まで持っていく覚悟であるべき。 自分はやましいところがないか見られても構わない、とか、配偶者間のプライバシーが何処まで守られるべきか、とかそういうレベルの問題ではなくて。 携帯電話を一度でも見てしまうと、見てしまったほうが、苦しむことになるから。 携帯って要はメールのやりとりを覗き見る。 そこにあるのは、言葉だけ。そこから配偶者と、送受信の相手の関係を推し量る。 やり取りしている表情も、言葉の調子も、裏の気持ちも見えない。 少し親しげなやり取りがあると、全て不信に繋がってしまう。 一度携帯を見てしまった妻たちは、揃って、次も見ずにいられなくなる。 しかも、見てしまうような妻たちの大部分は、見たことを夫に黙っていられない。 動かぬ証拠として、自分が見たことを宣言し、夫を問い詰めてしまう。 問い詰められた夫は、大半が逆ギレ。 本当は夫にやましいところがあったのかもしれないが、それを棚に上げて、お前が見るからだ!となる。 逆ギレした夫を見て、ますます妻は怪しいと思う。 そして携帯をチェックする隙を伺う。 夫は携帯をチェックされないよう細心の注意を払う。 妻は一日中、夫が何をしているか怪しいと思う。 昼間、夫が出勤していても、本当に職場にいるのか、会社に電話をかけたい衝動にかられる。 夜も眠らず、夫の熟睡した隙を狙って、隠された携帯電話を探す。 これ、本当に治らない病気。 これから配偶者の携帯を盗み見ようと考えている人たちがいたら、もう一度考えて欲しい。 もし、見てしまったら、見たことを死ぬまで言わない覚悟があるか? 怪しい内容がもしあったとしても、気づいているような気づいていないような微妙な態度で、夫を操縦できる自信があるか? それがなかったら、携帯を盗み見ることは、夫婦関係の改善に繋がるより、悪化に繋がる可能性のほうが高い。 携帯やPCをこっそりチェックしてしまうというのは、一種の心理的依存、立派な中毒だと思う。 この中毒にかかる妻たちは哀れなことに、「自分は夫のことを愛しているのに」と涙する。 夫がきちんとあなたの許に毎日帰ってきているのなら、夫はあなたとの生活を守るつもりでいる。 だったら、そこを信じたほうがいい。 それほど愛せる相手と結婚できたこと、夜中に目が覚めた時愛している男性が隣りにいることは、それ自体、奇蹟。 結婚する(事実婚も含む)ということは、「おやすみなさい」の意味が変わること。 夫は昼間に仮の姿もたくさん持っているかもしれないが、「おやすみなさい」がそれで別れる意味でなく、それから一緒に過ごす意味であること、そこを大事にしたほうがいい。 もし、夫があなたとの生活を守るつもりがない、何がバレても知ったこっちゃない、と居直る態度なら、既に夫婦関係は破綻しているのかもしれない。 片方の気持ちが途切れたところで、実質的に続けていけないというのも、分かる。 携帯電話を見てしまったことごときで、夫婦が壊れてしまうのは、本当につまらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月19日 20時12分41秒
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