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カテゴリ:DV(ドメスティックバイオレンス)
妻に暴力を振るうDV夫、というのを皆さんはどんな男性だと想像するだろうか?
妻に対する愛情がない? 仕事も満足にやらない? 社会的地位が低い? インテリジェンスが低い? 家庭を顧みない? ↑のような男性は、意外に数少ない。 妻に対する愛情はそれなりに篤く、職場ではバリバリと仕事をこなし、知的にも高く、休日には家族との時間を大事にしたがり、ゴミ出しなんかもしてしまう、一見模範的な男性が多いのだ。 そのために、DVを受けている妻たちは、周囲にこんな目で見られる。 あんなによくできたご主人なのに。 そんなに幸せなのに、高望みのしすぎじゃない。 あのご主人がそんなことをするなんて、あなたが口答えをするから悪いんじゃない? しょっちゅうあるんじゃないんだったら、我慢すべきよ。 特にこういった意見を平気で述べるのは、既婚の女性に多い。 この背後には、「私は(あなたとは)違うわ」という優越感、一見外ではよく出来た(あなたの)夫に対する羨望みたいな感情が渦巻いている。 そして、多くのDVを受けている妻たちは、「自分は幸せなんだから」と自分に言い聞かせている。 DV夫、というのは、妻に愛情がなくてやっているわけではない。 どちらかと言えば、妻に対する愛情、むしろ独占欲といったほうが適切だが、それが強い夫であるケースのほうが多い。 妻に気に入らないことを言われた→自分が否定されたように感じるが図星で言い返せない→妻の自分に対する愛情が信頼できない→一発噛み付いて歯型でもつけてやれ→この女は、自分のじゃ! これは自分のだ、という印をつけるために噛み付く、犬と同じ。 どこかしら幼稚な精神レベル。 だから、DVの後は平謝りに謝る。ときに、涙ながらに。 「君の事を愛していないからやったわけじゃないんだ。とても愛しているんだ。僕は君を失いたくないんだ。本当にごめんね。もう傷つけたりしないから。もう二度とやらないから....。」 決して言っていることは嘘ではない。反省していないわけでもない。本気で謝っている。 残念だが、こういう行為は、繰り返される。 いくらその時本気で謝罪しても、DV夫は湧き上がる衝動性に打ち勝てない。 人格的に未熟なのだから、成長するには長い年月がかかる。 人間は年老いてくると、よくも悪くも性格が強化されるので、成長するより強化されるほうが先ということもある。 本音で言えば、逃げられれば逃げるのが得策。 でも以前離婚の話で書いたように、「経済的な理由で」「子どもがいるから」別れられない、と思えるうちは、無理に慌てて離婚する必要はないと思う。 でも将来、あなたのDV夫が、もっと大人になって完成された人格になるということは、宝くじに当たるくらい望み薄だから、忘れないで欲しい。 もし、離婚をと思い立ったときのために、夫には秘密でなるべく克明にDV日記をつけておくこと。 DVは家庭の中だけ、第三者の目のないところで行なわれ、証人がいない。 いざと言う時しらばっくれる夫も多い。 だが、それだけ克明に記録をつけられていたらどうだろう。 調停で、裁判で、見る人が見れば、それが嘘やでっち上げでないことは、伝わるはず。 日時、受けた被害の内容、経緯。 それをもとに慰謝料をとれるチャンスはある。 記録がいつかあなたの味方になってくれる時は、来るかもしれない。 頻度の多少にかかわらず、DVを受ける妻たちに、いつもこれだけはと勧めている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年11月25日 11時42分03秒
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