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じゅびあの徒然日記

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2006年12月01日
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カテゴリ:離婚
子どもたちを保育園に出し、本当に細々と仕事を始めながら、私は離婚に踏み切れないでいた。
小さい子ども二人と、自分。子どもがどちらか一人、病気をしただけで身動きが取れなくなる。
今は母が力を貸してくれるが、母も高齢。いつまで頼りに出来るか、分からない。

元夫とは話し合いを続けていた。夫は離婚だけは避けたいと訴えていた。
育児を一緒にしていきたい、別居を続けて自分が名誉挽回する機会を与えないのはおかしい、時々は自宅へ戻らせろ、と要求してきた。
そうして、私自身は気が進まなかったが、月に数度、週末になると母が実家へ戻り、夫が泊まりにくるようになった。
夫は帰ると、この時とばかり子どもの相手をし、やたらに張り切って世話をし、スキンシップをとって喜ばせようとするのだが、私は何とも言えない違和感を覚えていた。
まだ子どもたちは小さかったから、ワガママを言って困らせるというわけではなかった。
だが、病気もする。自分の都合のいい時だけ面倒を看ればいいというものではない。
仕事の無い、自分に時間的・気分的余裕のある週末だけ、遊べばいいというわけにはいかない。
仕事から帰って、疲れてへとへとで、もう動けない、笑えない、という時でも容赦なくのしかかってくる。
平日の夜中でも、吐いたり、下痢をしたり。下手をすれば吐物の中で寝ている(汚い話でごめん)。
夫はもちろん、夜は別の部屋で眠ったが、私にとってはおぞましいほどの苦痛だった。
もう、生理的に、同じ屋根の下にはいられない。

そこまで思っていても、先々の不安で、離婚には踏み切れなかった。
眠れない夜が続いた。自分の将来はどこまでも真っ暗で、一人になっては泣いてばかりいた。
この1年ほど、自分が何をして、何を考えて過ごしたか、あまり記憶に無い。
間違いなく一種のうつ状態だったと、今なら思う。
何を考えてもまとまらず、何をしても楽しいと感じることはなく、何も決断できなかった。
スーパーやデパートへ買い物に行っても、1時間くらい店内をウロウロするばかり。
子どもの服も、食品も、買うものがなかなか決まらない。
万引き主婦みたいで監視員にチェックされていたかもしれない(笑)。

1年経った頃、子どもたちが保育園に慣れてきたので、仕事を少し増やした。
それでも暫くは同じような気分が続いていた。
職場の人たちは、私のことも夫のことも知っている。
「ご主人は今度の学会へ行くの?」と訊かれたり。
別居のことを隠し通しながら明るいフリで勤務を続けるのも辛かった。

別居開始後1年半を過ぎた頃、少しだけ、考え方のベクトルが変わってくる。
せめて、私自身が変わらなくても、少しお洒落をして、いいものも持って、胸を張って生きよう。
私は妊娠して以来何年も、洋服を買うことも、化粧品を買うことも忘れていた。
子どもから見て、お母さんみたいになりたいな、と思ってもらえるようになろう。
一種の買い物中毒かもしれないが、形から入った。
初めて10万を超える時計を買ってみた(それほど高級とは言えないが...)。
シーズン最新の化粧品を揃えてみた。
仕事着に、数千円のTシャツを止めて1点数万円クラスのプレタを買ってみた。靴も揃えた。
ここまで頑張ってきたご褒美に、と10万を超えるダイヤモンドを普段着けに買ってみた。
通勤バッグを某ブランドのバッグに替えてみた。

世の中のセレブな女医さんたちには程遠いが、私に出来るのはせいぜいこの程度が限界(実際、これ以上高価なものは職場に着けていけない)。
不思議なものだ。それまで背を丸めて、のそのそと下を向いて歩いていた自分。
前を向いて、胸を張って歩かないと身に着けたものと不釣り合いな感じがした。
胸を張って、これから先の人生を歩いていくために、私は自由にならなければ、と思った。
別居を始めてから、すでに2年の月日が経っていた。

...ちょっと今夜は風邪っぽい。文章まとまりなくてすみません。





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最終更新日  2006年12月01日 22時07分31秒
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