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カテゴリ:うさぎ
るーながケージの中で、足を投げ出して倒れていた。
お腹が動いていたのでまだ生きているのは分かったけれど、片目だけ半開きで動かない。 触れるのに少し勇気が要った。 夜中に動けなくなったようだ。夕べ掃除をしてからあまり汚れていなくて、倒れたまましたらしい排泄物がお尻の付近にだけ、落ちていた。 そっと起こしてみたが、尿失禁してまた力なく倒れてしまう。 出勤前で時間の余裕が無かったが、「ああ、よく頑張ったね」と抱き上げた。 それでも「るーな、るーな、分かる!?」と大きな声で呼びかけると、ぴくりと耳が動いた。 呼吸もいつもに比べてゆっくりで、鼻がひくっ、ひくっと断続的に動く(いつもは常にひくひくと呼吸に合わせて動いている)。 身体が軽くなってしまって筋肉の張りが無い。夜から水分も口にしていないのだろう。 呼吸が止まりかけ、時々ぴくぴくと痙攣している。 このまま腕の中でだろうな、と思い、子どもたちに「るーなちゃん、いよいよお別れだよ。よく頑張ったんだからありがとうって言ってやってね。あなたたちより前からいるんだから、人間でいうと120歳くらいの計算だから、もう仕方ないのよ。」と簡単に説明。 急いでリンゴを薄くスライスして、仰向けに抱き上げたまま近づけると、シャクシャクと音を立てて少し口にしてくれた。 ラビットフードも、数粒は噛んでくれた。 瞼を閉じて眼脂がこびりついてしまっているので、目をこじ開けてマイティアを点眼、きれいに拭いてやると、閉じていたほうの目も開いた。 その様子を子どもたちが心配してガラス越しに見守っている。 額と額をくっつけて「るーな!」と呼ぶと、耳が立ち、目が開いた。 意識がもう無かったんだ。戻ってきたんだ。 もうこれ以上食べない、というのでケージの中に起こした状態で座らせると、よろよろしながらも何とか倒れずに座っている。 気になるけれど、時間がない。「お昼に一度帰るからね!」と言って仕方なく家を出た。 昼休みは食事もそこそこに飛んで病院を出た。 また、倒れているだろうな、と覚悟して家のドアを開けた。 るーなはあまり動かないものの、ちゃんとまっすぐ座ったまま、目を丸くして待っていた。 少しリンゴを食べた痕跡もあった。 小松菜の葉の部分(小松菜も青梗菜も、小さい頃から葉の部分しか食べないワガママなお姫様なのだ)を入れてやると、自分から進んで食べ始めた。 夕方私が帰るまでは、何とか待っていてくれそうだ。 思えば飼い主孝行なうさぎだ。 もし、温泉旅行に行っている間に死んでしまっていたら、私は覚悟していてもやはりひとりぼっちで死なせたという自責の念に駆られたと思う。 もう、呼吸が止まりかけていたのに、苦しいだろうに、呼びかけると戻ってきてくれた。 本当にいい子だね。 気が気でないけど、普通に仕事をしている。 今も、面談の家族待ち。 正直、早く勤務時間が終わって欲しい...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年04月04日 13時52分11秒
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