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じゅびあの徒然日記

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2008年02月20日
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カテゴリ:うさぎ
少し前に、新しいうさちゃんを迎えた。
私は、いわゆる「ペットショップ」でうさぎを買わない。
必ず専門店、ブリーダーさんから直接購入する。
理由はいくつかある。
ブリーダーさんのうさぎは血統管理がされている。
親うさぎの数には限りがあるから、ブリーダーさんでも目的を持った近親交配をする。
管理の悪いところではオスメス混ぜて放し飼い、兄妹でかかろうとなんだろうと、生まれた仔うさぎを次々販売、なんてこともある。
そういう子を買ってしまうと先天性の病気があったり、虚弱体質だったり、離乳が早すぎたりする可能性が高い。
純血種にこだわっているわけではないが、どうせ長く暮らすなら健康でより丈夫な子を、と考えるのだ。
プロのブリーダーというのは、生命を売買するわけで、時として悪い遺伝子を「淘汰」する覚悟が必要。
小さい品種をブリードすれば「ピーナッツ」という未熟な子どもも多く出る(どうせ育たないが、ブリーダーさんたちは可愛い仔うさぎの裏でこの子どもたちを葬っているはずだ)。
趣味でうさぎを育てるのはいいが、私には到底できない仕事だな、と思う。

1軒目のうさぎ専門店で、子どもたちは、立ち耳のうさぎを、今度もネザーランドドワーフがいい、と言っていたのだが、そのお店はロップ系(垂れ耳)に力を入れているようだったので、別の店を見に行った。
2軒目のお店には、ネザーランドドワーフ、ホーランドロップの仔うさぎが数多くいた。
ところがそこで、子どもたちが2匹のホーランドロップに一目惚れ。
2匹は誕生日も同じ同胞で、毛色も同じBuck(オス)とDoe(メス)。
よくなつくのは男の子の方だが、飼い慣れているし、うさぎ部屋に前の子の臭いが残っているからしっこ飛ばしをされまくっても困るので女の子にした。
女の子でも、一般的にロップ系は立ち耳の子よりは慣れっこい。
立ち耳の子の方が、より野性を残しているような気がする。
愛玩用に品種改良を重ねられているためだろうと私は勝手に思っている。

結構遠いお店から連れて帰ったのだが、2日目夜にはペレット(いわゆるラビットフード。もちろんブリーダーと同じものを使っている)を食べなくなってしまった。
牧草と、野菜と、パイナップルキューブなどのおやつは食べるのに、ペレットと水を自分で摂らない。
仕方がないので口に一粒ずつ朝晩入れて馴らそうとしたが、口の奥に貯めておいてしばらくすると「ベーッ」と吐きだしている。
仕方がないのでペレットを口に入れておいて出されないうちに好物のパイナップルキューブやパパイヤキューブを横から押し込み、一緒にすれば噛んでのみこんでくれた。
給水器をいちいち口元に持っていってやらないと、水も飲まない。

3日目の朝、体重を測って出勤した。
持ち上げるとスカスカ軽くて、ぬいぐるみのようになってきた。
帰宅後も、元気よく飛びはねているが、ペレットと水に口をつけていない。
体重は朝より30g減っている。
一度でもブリードをしたことのある人間なら分かるが、この時期の仔うさぎというのは、毎日20~30gのペースでめきめき大きくならなければならない。
他の物なら食べるので、動物病院へ連れて行って食欲を増す注射を打つ、ということとは意味が違うような感じだ。
うさぎはストレスに敏感なところがあるのを知っているから、やたらに触ったりしないよう、慣れるまでは掃除以外、静かな個室でそっとしてやっていたが、かえって寂しかったのか。
私のことは好きなようで、近づいてきて掃除している手を舐めるほどなのだが。

まずいなー、一度兄弟姉妹の中へ戻した方がいいな、と思い、4日目の朝、購入したショップへ電話をかけた。
親や他の子が食べれば、つられて食べるようなところが、仔うさぎにはある。
最初は店員らしい女性が出た。
「環境が変わるとストレスで食べないこともあるので、一粒ずつ口に入れてやって慣らしてください」
そんなことはとっくにやってるって、危ないんだって、と言っても通じなくて困っていた。
高齢のうさぎや病気のうさぎの介護を長いことやってきたし、うさぎ歴だけなら、店主のブリーダーさんより長いくらいだ(実は昔から知っているブリーダーさんである)。
電話口でねーさん相手に粘っていると、店主のブリーダーさんが変わってくれた。
「今夜そちらへ迎えに行きます。一度こっちでみましょう。」
「遠いですよ。明後日にはこちらから連れて行こうと思っていたんですが。」
「いやいや、少しでも早い方がいいです。今日何時以降なら御在宅ですか?」
その日の夜、ブリーダーさんは高速を飛ばして仔うさを迎えに来てくれたのである。
「再教育だぞー」と仔うさに言って、ブリーダーさんはとんぼ返り。
「早くペレットを自分で食べられるようになって、またおいでー」と仔うさに手を振る私。
こういう時、ブリーダーさんで購入することは大きな意味を持ってくるのだ。

3~4日後には自力でペレットを食べるようになり、再び我が家へお迎え。
嘘のように、もりもり食べる。
ロップ系にしてはお利口で、トイレもすぐ覚えた。
そしてあっという間に、来た時の1.5倍の大きさになってしまった。
掃除をしている手を舐めるどころか、走ってきて「邪魔じゃー」と頭突きである。
頭突きだけならいいが、2回噛まれた(泣)。
しかも、甘噛みだが頭の捻りが入るのでまるでペンチ...痛い!
噛まれた時はすかさず頭をぐっと押さえて、私の方が立場が上であることを教える。
庭で芽吹いてきた雑草をむしる時には傍で放してやるのだが、よくお手伝いをしてくれる(笑)。
子どもの傍においても、臆せず膝に前足をかけて上りたそうな仕草を見せる。
ケージの中でも横っ飛び、回転飛びをして、すぐにダンボのような耳を立てて後足で立ち上がる。
子どもの頃はるーなもこんな元気だったな(落ち着きが無かったな)と思い出してしまう。

この子はるーなの代わりではない。
だからこそ、姿形の全く違う子を連れてきたのに。
抱きあげて覗きこむと、何故かこの子の瞳の奥に、私はるーなを見つけてしまうのだ。
人間が大好きなのにワガママで、好奇心旺盛で、怖いもの知らずで、きれい好きな女王様。
るーなはいなくなったけれど、その後もずっと傍にいるようだった。
「もしかして、お前るーななの?」と子どもに内緒で、何回か尋ねている私だが、新顔ショコラは鼻をひくひくさせているだけ。
よく分からないけれど、いい相棒になっておくれ。





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最終更新日  2008年02月20日 22時12分34秒
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