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カテゴリ:旅行
洞爺湖では、来年のサミット会場に決まったため、なかなか予約の取れないリゾートホテルに宿泊した。
ホテルは山の上にあるのだが、レンタカーで走っていくと、何合目かで、赤い棒を持った警備員に止められた。 「当局の指示で、御用のない方はこれより入っていただけないことになっております。」 ...1年前から、当局により山ごと規制らしい。 私は「宿泊予約があります」と言って問題なく進むことができたが、私の前で止められた数台の車は、横の駐車場でUターンさせられ、山を下りていった。 ちょっとホテルを観たいとか、お土産を買いたいとか、コーヒーを飲みたいという理由では、入れないので、これから行こうとする方は、ご注意。 熊やエゾシカやキタキツネなら入れると思う(笑)。 当日は、濃霧でホテルからは洞爺湖も、噴火湾も見えず。 チェックイン時間より1時間早かったが、あまりに霧が深かったので、他を回る気にもならず、とにかくやっと到着。 30分後くらいには部屋に案内できるので、その頃「チェックイン済みである」ことをベルに伝えるよう、言われた。 混雑したロビーに座り30分経ってベルに声をかけたけれど、なかなか話が通じない上、「少々お待ちください」と言われたまま、その後何の返答もない。 他のお客さんたちは何人か荷物を運ばれ案内されていったが、結局私たちが呼ばれたのは、チェックイン時間を10分以上過ぎてからだった。 正直この時点で既に印象悪い。 混雑しているので夕食を早めに決めないと、ありつけなくなる、と思い、館内のレストラン案内をもらったが、レストラン名とジャンルと場所だけしか掲載されていない。 代表的なコースが、どんなメニューでいくらか、くらいは掲載しておいて欲しい、と思いながら、部屋に荷物をおくのもそこそこに、館内に沢山あるレストランに電話をかけたり、実際に私一人で出向いてメニュー内容、子どもが入れるかを確認したりした。 あちこち回って、絶句。 値段が高すぎて食べられるものがない。 大きなホテルだけあって、ゲストはいかにもブルジョアな人から、外国人、家族連れ、ジーンズばきの若い人たち、一般庶民まで様々。 私たちよりも地味そう(見た目だから、実は大金持ちなのかもしれない)なお客さんも正直沢山いたのに、みんなどこで夕食を取っているんだろう!? 和食レストランはカジュアルなほうでもコースが一人25000円~から、鉄板焼きは一人19000円~(無論、サービス料別途だ。おいおい)。 唯一安いのが、ベトナム料理の8400円~と寿司の8400円~でバイキングと同額。 多少高いコースでも、凄く飢えている時ならいいが、こちらも何日か旅行をして目ぼしいものを既に食べているから、そんなにボリュームがなくても、美味しいものをほどほどのお値段で頂きたい。 そんな体調だったから、バイキングはイヤだった。 寿司は札幌で食べたばかりだし、母がベトナム料理には難色を示した。 濃霧の中、レンタカーでもう一度山を下りるのも危険。 何とか母を説得し、ベトナム料理に電話をかけると「本日は満席になっております」。 寿司も、高額でも仕方ないとかけた鉄板焼、和食レストランも全て満席。 気が進まないが他にないので仕方なくバイキング(大人8400円、子ども4200円)を予約した。 8400円もしたのだから、と取ったローストビーフは筋っぽい上、ソースがこってりしすぎてもたれた。 子どもは4200円もしても、メロンばかり食べていて、全然元を取れる感じではない。 寿司の赤身の色も鮮度がよくない。 美味しいと言えたのは、冷製のコーンクリームスープくらい。 某ANAホテルや、マリオットのバイキングのほうがずっとお値打ちだ。 4人で28000円近くもバイキングに払ったのだから(一人平均7000円!)、たまらない。 ロビーにある豪華なシャンデリアの維持費なのか、サミットのための改修工事費用を捻出しようとしていて高いのか、と思うくらい。 子ども1人を添い寝にしてトリプルに押し込み、1部屋で過ごし、支払い総額10万円。 その前の2泊が夕食フルコースでいずれも6万円台だったため、いくらアメニティがブルガリでもちょっと...という感じがした。 すごく有名で、評判も人気も高いホテルだが、リピートしたいか、と訊かれたら、私なら否、と答えるだろう。 北海道旅行は食事がリーズナブルだからいい!という私の既成概念を打ち破ってくれたホテルだった。 せめてもの慰めは、翌朝うっすらとでも洞爺湖が見えたことかな...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年08月27日 18時50分54秒
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