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カテゴリ:プシコ(精神疾患)な毎日
前の病院を退職する前に、知能検査を受けてみた。
これ、職場で受けるの勇気要る(笑)。 数値が出なくて「じゅびあ先生、意外に頭悪い」なんて噂になったら恥ずかしい。 辞めるときこそ、チャーンス(児●清さん風に)! だんだんバージョンも変わってきているし、自分が指示を出した患者さんが、どんなことをさせられているのか、知っておきたかった。 知るためには、受けてみる、しかない。 あえて非常勤の心理士さんを指名して、お願いした。 レポートの仕上げが沢山残っていて、ご多忙中恐縮だが、時間を割いてもらった。 「あのー、先生、全部やると、2時間以上かかるんで、どちらかの検査だけでもいいですか?言語性検査は、ゴミの分別の理由とか訊かれて、面白くないですよ。オススメは動作性だと思います。」 彼女も忙しそうなので、2時間も付き合わせるわけにいかないだろう。 絵の中の間違い探し(意外に見ても分からないものがある!)、1~9までの数字に合わせて記号を書き込むもの、積み木を並べて指定された模様を作るもの、絵を並べ替えて話の順番を作るもの、同じ記号があるかないかを探すもの。 ひとつだけ言語性検査もしてもらって、1時間ほどだが、はっきり言ってめちゃ疲れた。 パズルの類は好きだが、集中が途切れてくる。楽しんで出来る範囲を超えている。 これ、一度にやるのは、私でもキツイ。患者さんならなおさらだ。 私も途中で「先生、少し休みます?」と何回も訊かれてしまった。 付き合ってくれてる心理士さんに悪いので、一気に頑張ったが...。 「あたしゃー、数字は全然ダメなんだよ」と言って、全くやる気を出す気もないおばあちゃんをなだめすかして検査するのは、心理士さんにとっても大変な仕事だ。 シゾで、意欲低下が強い患者さんなど、どうしても続かない人だと、2日、3日に分けてやっていくのだと言う。 安易に「WAISやっといて」と指示を出していた自分、反省。 結果、PIQ(動作性IQ)=117、処理速度=118(終了時にはへろへろだった)。 テレビでやってたテスト・ザ・○○ションとかだと、134くらいは出たんだけどなー、とやや不満。 想像以上に手強いぞ、WAIS。 「先生だったら、VIQ(言語性IQ)はもっと出ると思いますよ」と心理士さんに慰められる始末。 ちなみに、私はIQが高い人間がエライ、とも、幸せとも思っていない。 IQというのはコンピュータでいうところのまさに中央演算装置。 同時に数多くのことを処理できる力、速度のことで、ひとつのツールに過ぎない。 処理しなければいけない多数の複雑な出来事にぶつかった時、高IQは若干便利なこともある。 必要な時に英語が話せる、とか、消費税とおつりの計算が速い、とか、と同じでそれひとつでは必要な時に「あると、ないより有利」なくらいの能力。 高いIQに高いEQ(感情指数)、根本的に人間好きであることとか、あらゆる要素を兼ね備えていれば、鬼に金棒といえるだろうが。 今度の病院では、WAISはちょっと遠慮がちに指示することにしよう...。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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