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カテゴリ:プシコ(精神疾患)な毎日
職場が変わると、当然のことながら様々なシステムや流儀、人間関係が変わる。
私は精神科医師だから、患者さんを診療する、という業務の本筋は変わらないけれど、その手順とか順番とかが変わったりする。 転勤した先が天国ではないことは、分かっていた。 どこへ行っても、合う人と合わない人があるし、私のことを嫌う人もいるだろう。 何もかもうまく行くことを期待して、転勤したわけではない。 だが、表題のとおり、システムとか、院内ルールとか、そういうものへの適応が、前の病院へ赴任した4年前より、悪く(遅く)なっていることに気づかされるのだ(笑)。 順応性が、明らかに落ちている。 30代前半の頃は、少なくとも頭脳労働に関して、20代の頃との違いを感じていなかった。 ところが、今、歴然と感じる! びびった。ゾーッとした。 これって、40代で転勤することになったら、どうなるのよ!?って思う。 私の転勤に伴って転医(受診先医療機関を変えること)してきた患者さんでも、同年代の人は多い。 うつ病などの発症をきっかけに、持ち場を変わった人も多くいて、そんな患者さんを相手に、訊いてみる。 「ねえねえ、やっぱり30代後半になると、仕事の内容が変わったり、場所が変わったりしたとき、すぐに適応できない?私、ご存知のように、病院代わったでしょう?で、ほら、いろいろ細かいところ、システムが違うでしょ。前の病院に赴任した時は、30代前半だったんだけど、その時と明らかに、違うの。すっと入れないのよ。なんか倍くらい時間かかってさ。」 患者さんたちは、みんな親近感をもって「うんうん」と頷いてくださる。 「僕も40近くなってきて、今までと違うのを感じるよ」なんて慰めてもくださる。 もちろん、ここでは当分踏ん張ってやっていくから、患者さんたちには安心してもらってていいんだけど。 なんかまだまだ、あちこちで余計な気を回しては、気疲れする。 余分なことまで言っちゃったり、逆に、何も言えなくなっちゃったり。 自然体でやっていけるのは、少し先になりそう。 今は患者さんの前に出ている時が、一番自然体になれてる気がする。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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