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カテゴリ:プシコ(精神疾患)な毎日
これからかかろうとする患者さん、かかる医療機関を変えようとする患者さんたちが一番知りたい疑問がこれだ。
最近はネット上の掲示板にもいろいろな医師や医療機関の評判?噂?が載っている。 いい先生がどこにいるか知りたい、という疑問には、まずどういう先生をその患者さんが「いい先生」と思っているのかわからないという問題がある。 診断が適切な先生。 処方がうまい先生。 話を聞いてくれる先生。 優しい先生。 厳しいけれど頼りがいのある先生。 説明の分かりやすい先生。 はっきりモノを言う先生。 やんわりと伝えてくれる先生。 薬の少ない先生。 患者さんの希望に合わせて薬を出す先生。 検査をマメにしてくれる先生。 検査の少ない先生。 高い薬でも積極的に使ってくれる先生。 なるべく患者さんの経済的負担が少なくなるように考えてくれる先生。 これらの中には相反するものもあるけれど、どれも必要で、結局バランスのような気がする。 同じ医師でも患者さんによってその配分を変えていることもある。 まあ、いろいろあるけれど、突き詰めればどの患者さんも「治療のうまい先生」を一番求めているに違いない。 では、治療のうまい先生はどこにいるのか。 本当に地域で一番治療のうまい先生はネット上の掲示板に載ることもなく、誰にも知られず、ひっそりと生息しているような気がする。 有名な先生や医療機関はもちろん、いっぱい褒められるし、いっぱい叩かれもする。 それはそれでありだと思う。 やっぱりそれでなくては、流行らないしね...。 初診予約何週間何ヶ月待ち、待合室は患者さんでごった返していて、診察を何時間も待って受ける。 入院受け持ち数のとりたてて多い先生がいると、自分も何とか仲間に入れてもらいたいと思う。 そういうところを有難がる傾向は明らかにある。 評判がいいから、患者さんが多いんだ、と。 でも、意地悪な考え方をすると、みんながちっともよくならないから混んでいるかもしれないんだけど、そう考えてみる人は少ないようだ。 治療のうまい先生の患者さんは、その治療に満足している。 他の所の評判を調べようとも思わないからネット上の掲示板なんて覗かない。 自分の先生が混むのは嫌だから知人以外には宣伝しようと思わないから書きこまない。 中には普通にやれていて、自分が病気であること自体、病気だったこと自体隠している患者さんもいる。 普通にやれているからこそ、隠すこともできる。 その人がやれているのは主治医の治療が一端を担っているわけだけれど、当然知られることはない。 これらの話は精神科に限ったことじゃないよ。 本当の名医は、ヤブの中。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月16日 21時10分44秒
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