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テーマ:世界遺産紀行(1093)
カテゴリ:ペルーその日、その日
8月22日にマチュピチュ・ヒストリカル・サンクチュアリ(Santuario HistoricodeMachu Picchu)~内で起こった山火事(incendio forestal)は無事、25日に鎮火された。山火事の原因はまだ調査中。
鉄道線路97キロメートル地点の川沿いから、104キロメートル地点付近の山の斜面上部まで250ヘクタールの植生がが焼失した。 山火事後初めてマチュピチュへ行ったときに汽車の中から撮った写真。 ウルバンバ側左岸の山肌が無残に焼け焦げている。 マチュピチュ遺跡の周辺32592ヘクタールがヒストリカル・サンクチュアリーとして自然保護区になっていて、その範囲がそのまま世界自然・文化遺産になっている。 自然保護区の面積はペルー国土の400分の一に相当するが、ペルーに生息する動植物の種の10分の一にが生息すると言う。 その貴重な自然を守るために、自然保護区は焚き火が禁止されている。 過去にも何度も山火事にあってきたヒストリカル・サンクチュアリー。 このままでは世界遺産の貴重な植生のほとんどが二次林になってしまいかねない。 法的には自然保護区としてのヒストリカル・サンクチュアリは農務省その下部の自然資源庁の管轄であるが、実際には自然資源庁とともに、文化庁、マチュピチュ区(区の範囲すべてがヒストリカル・サンクチュアリの範囲に相当する)が協同で管理、運営している。 この鎮火にあたっては文化庁、自然資源庁、マチュピチュ区が協力し、パークレンジャー、軍隊、クスコの消防士が消火にあたった。 観光客が必ず通るアグアスカリエンテスはマチュピチュ区のごく一部で、実際には名古屋市に相当する範囲内にあちらこちらに集落が点在するのだ。 以前、文化庁職員のインタビューをしたとき遠隔地の集落の住民にラジオなどを通じて文化財の保護、自然の保護を呼びかけていると言っていた。 しかし、こういった火事のあとにもかかわらず、マチュピチュからの帰途、汽車の中から家族、友達が集まってのフィエスタが野外で行われているのを目撃したが、その中で焚き火が行われているのがみられた。 投げ消すサット119&家庭用天ぷら火災専用消化パック【送料無料スペシャル】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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