テーマ:お勧めの本(7400)
カテゴリ:本
妻に薦められ、めずらしく純文学。
沖縄の離島で質素に素朴に暮らしている35歳の主人公の元に、ある日手紙が届く。 「わたしをお嫁にしてください」 主人公が以前旅行で行った神社の絵馬に冗談半分で「嫁にこないか」と書いたことに対する返事らしい。 そしてやってきた女性は、とてつもなく美人で、明るい性格。でも、時折見せる寂しげな様子に何か秘められたものがある・・・。 本書は、ラブストーリー大賞の受賞作だそうだ。 ラブストーリーに限定、という賞自体めずらしく、聞いたこともなかったが、まともなものだそうだ。 純朴な主人公、島の友人たち、ちょっと謎な明るく活発な美人とを中心に、素朴な島の生活を飽きさせることなく丁寧に描き、とても好感のもてる小説だ。 各キャラクタには、それぞれ不幸もあるのだけど、それは過ぎ去ったこととして描かれ、それを乗り越えていたり、乗り越えようとしていたりしている。 力をはって、前向きに! という感じを前面に出すのではなく、現状維持でもいいや、でも、後ろ向きに悲観したりはしない、そんな、ちょうどいい力加減が、心地よいのではないかな、と思う。 ちょっと仕事に、生活に、疲れを感じちゃった人。 沖縄の広い空と青い海と白い道を想像しながら、幸福感と共に息抜きとして、いかがですか。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 28, 2008 12:00:17 AM
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