ソードワールド2.0
社会人になって10数年。すっかりテーブルトークRPGからは遠ざかっていたが、先日、富士見書房のコーナーで『ソードワールド2.0』を見つけた。IT業界の人間からすれば、限りなくうんさくさいタイトルであるが、ちゃんとグループSNEが作っている正当なメジャーバージョンアップのようだ。元祖ソードワールドが発売されてからはや20年。IT業界からは考えられないほどのんきなバージョンアップである。(そこと比較するほうがおかしい)それにしても、なぜ今ソードワールド?一時期(10年ほど前か)のトレーディングカードブームに押されて、テーブルトークRPGは廃れていったと思っていたが、ここにきて再興隆をねらっているのだろうか。日本製テーブルトークがなかった時代に、和製の本格ルールとしてソードワールドが作られ、たしかにシンプルなわりに柔軟で、理にかなっている感じがとてもバランスがよかった。実際、本家D&Dと同じか、それ以上遊んだのはソードワールドだけだ。中身は、ベースとなるキャラクタメーキングや成長についてのシステムの骨格はあまりかわっていない。6面ダイスのみで進められるシンプルさも同じだ。世界や神の生い立ちと構成、種族、魔法、スキルといった、データ部分が全く変わっている。銃を扱うロボット的種族や、うさぎさん種族など、なかなかおもしろい。iPhoneでは、サイコロをふるアプリケーションも、いろいろ作られており、4面ダイスから20面まで、そして10面2個のパーセンテージまでリアルに転がしてくれるアプリがでている。こうしたソフトもつかいつつ、またいつかテーブルトークRPGをやってみたいものだ。