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どらちゃんのしっぽ

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June 29, 2009
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カテゴリ:技術

1.コンテンツとメディアとプレイヤー
ホームユースのデジタルコンテンツをPCで扱うのが簡単になってきた。
従来、映画、音楽、写真などのコンテンツは、専用の記録媒体を専用の機器で取り扱うのが当たり前だった。
VHSテープとビデオデッキ、CDとCDプレイヤーなどなど。
そして、技術の発達とともに、記録媒体の高密度化がすすみ、それに合わせて媒体そのものが更新されていき、その都度、再生機器も買い替えが必要となった。
音楽などのサウンドコンテンツは、レコードとカセットテープからCD、DAT、MD、そしてiPodなどのメモリー型プレイヤーへ。
映画などの動画コンテンツではVHSテープ、レーザーディスク、DVDからブルーレイへと続く。
こうした技術の発展が、買い替え需要をおこしていた面もある。
また、記録メディアの規格成立に向けた競争があり、経済の活性化の一端を担っていたのではないだろうか。

2.コンテンツのデジタル化
しかしコンテンツの取り扱いを容易にするために、デジタル化をすすめたため、それらのコンテンツを汎用情報機器であるパソコンで取り扱うことができるようになった。むろんパソコン性能があがって、膨大な量のデータを取り扱うことができるようになったためでもある。
ぼくは映画「ルパン三世カリオストロの城」が大好きだ。
レーザーディスクでも持っていたが、その後、DVDでも買ってしまった。
内容は同じなのに、もったいない。
コンテンツ提供側の会社は、レーザーディスクで持っている人は無料でDVDにアップグレードなどということは絶対にやってくれない。

3.流通の変化
従来、記録媒体によって物理的に制約されていたコンテンツの流通において、ネットワークを介して受け渡しができるようになり、販売形態も利用形態も必要な時に即座に入手できるようになってきた。
といっても、こうしたオンデマンドなコンテンツ販売は、まだはじまったばかりだ。
iTuneでも、まだまだほしい曲が見つからないことのほうが多いし、ケーブルテレビの映画もまだまだ数が少ない。
昔のマイナーなコンテンツが、ネットワーク経由で受け取れる日は、まだ先であろう。
だからこそ、今持っているコンテンツは、いつでも視聴できるようにしておきたい。

4.コンテンツのデータ形式
コンテンツが、それ特有の物理的な媒体に保存されているということは、その記録媒体の規格が主流である一時期しかコンテンツを利用できないということだ。
DVDが50年後も観れると思う人はいないだろう。現在におけるフロッピーディスクのように、ディスクはあっても読む機器がないという状況になるにちがいない。
ではiTune Storeで買ってパソコンに取り込まれた音楽コンテンツはどうであろう。
二十年後もApple社がiPodを売っているかどうかはわからないが、m4aのデータをパソコンで再生できるプログラムはおそらく存在するであろう。
万が一なかったとしても、例えばmp3に変換するといった手段はのこされているはずである。
動画でも、VHSテープよりmpegデータのほうが、より長い期間再生可能であろう。
つまり、物理的な規格より、ソフト的な規格のほうが、その維持コストの差から、はるかに長寿なのである。
一度パソコンに取り込まれたデジタルコンテンツは、変換可能であり、時代に依存しなくなるということである。

5.さて本題

ということで、うちにあるコンテンツのパソコンへの取り込みプロジェクトをはじめた。
以下がその対象だ。
・CD
・DVD
・デジタルビデオ(DV)
・MD

写真については、デジカメが出始めた1999年からすべてjpegで保管してあるので、対象外。
CDはiTuneで取り込み、m4aに変換。
DVDは、フリーのhandbreakで取り込み、m4vに変換。
この2つは、最終的にはiPodへ。
DVは、IEEE1394でDVカメラと接続し、windows movie makerで取り込む。その後、シーン後とにファイル分割をしたいのだが、何のソフトで切り抜きをするか検討中。
MDが一番問題であった。

6.MDの取り込み
MDの中の音楽データをパソコンに取り込む方法は、大きく分けて3種類ある。
(1)光ケーブルで接続し、デジタルコピー
もっとも理想的な方法。光出力を持つMDプレイヤーと、光入力をもつサウンドカードが必要。
またCDからコピーしたMDの場合、SCMSコードがMDに記録されるため、孫コピーができないようになっている。
(2)アナログ接続をする
MDプレイヤーのアナログの出力端子とPCのサウンドカードのマイク端子等を接続して録音する。
この場合、曲と曲の切れ目が情報として伝わらないため、無音部分を探して分割する等の手間がかかる。
また、再生時間と同じ録音時間もかかる。
(3)専用機器を購入する。
MZ-RH1を使えば、MDを直接パソコンに転送できるらしい。
ただし、3万円以上する。

ぼくは15年ほど前にかったMDプレイヤー(Kenwood DMC-A7R)は光出力が付いていたし、同じく10数年前に買ったオーディオプロセッサ(Roland UA-30)も光入力がついていた。
それらを引っ張り出して来たが、やはりUA-30は、SCMSコードを認識するので、光入力から入った音声データを光出力には渡してくれなかった。(泣)


IMG_2009_05_27_0381-400.JPG

しかたなく、(2)の方法で、MDプレイヤーとオーディオプロセッサをアナログで接続して録音を始めた。
フリーのwaveknifeというツールで録音すると、自動的に無音検出をしてファイルを分割してくれる。これでwav形式で保存をしたあと、wild wire CD Ripperでmp3に一括変換し、iTuneに読み込む、という手段で行うことにした。

7.インデックス作り
パソコンでコンテンツが扱えるようになるのは、とても便利であるが、必要なコンテンツをすぐに探し出せるようにするためには、それなりにノウハウが必要だ。

(1)写真

写真は、ファイルとディレクトリとGoogleデスクトップで管理することにしているが、今後は、もう少し便利にしていくための研究は必要だ。
最近は、顔認識の技術が発達してきて、写真に写っている人が誰か、という検索ができるようになりつつある。

(2)音楽

音楽は、iTuneで管理しているが、やはりいつまでiTuneが存在するかわからないので、より汎用的な方法を考えたい。
しかし、現時点ではとてもよくできたソフトだ。
CDを取り込むとCDデータベースから自動的にアルバム名やアーティスト名、曲名を登録してくれ、さまざまな角度から検索することができる。
しかしながら、MDからアナログで録音した曲は、さすがにインデックスをつけてくれない。
しかもMD自体にもインデックスを書いていない無精者なので、知っている曲でもタイトルや誰が歌っているのかもしらないものが多数ある。
そこで、MDを一枚取り込むごとに、iTuneに登録し、曲ごとにタイトルやアーティスト名を手動で入れていくことになる。
アルバムであれば、記憶を頼りにgoogle検索すれば、アルバム名やインデックスを簡単に調べられるが、シングルを借りてきて、MDに無作為に入れたようなものは、まったく手がかりがなく、誰のなんという曲か調べようがない。
そんなときに活躍するのが、iPhoneアプリのShazamだ。
このアプリは、ラジオなどで今かかっている曲は何か、というのを調べてくれるソフト。iPhoneのマイクで拾った曲の一部を特徴抽出して、Shazamのサーバに送り、データベースと照合して、曲のタイトルとアーティスト名を画面に表示してくれるソフト。
これで、ほぼ8割がたは探すことができる。
Shazamでわからない曲は、Yahoo Musicなどの歌詞検索サイトで調べれば、たいていわかる。
こうして、MD1枚で15、16曲入っているものを、一曲ずつ調べていくと、ああこんな曲も持っていたんだとか、感慨もひとしおである。

8.最後に

パソコンに取り込めないコンテンツについて考察しよう。
上記のような視聴型のコンテンツについては、基本的にパソコンで扱えないものはない。
しかし、ゲームというコンテンツは、やはり専用ハードウェアに依存してしまう。
なぜなら、人間にとって受け取るだけではなく、人間側から働きかけることで変化するコンテンツであるからだ。
したがって、人間から働きかけるための物理的デバイスが必要になる。
いずれ人間の脳とパソコンが直接接続することができるようになれば、また事情は異なるのだが、それはまだ先のこと。






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Last updated  June 29, 2009 11:25:32 PM
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