不動産エージェントな生活、哲学の森と論理の海と

全1078件 (1078件中 51-100件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 ... 22 >

• 今年最初の為替予想をみる

  自宅パソコン机の前の壁にコルクボードを掛けて、そこはユーロ、ポンドの乖離表や為替動向を考える上で役立ちそうな新聞の切り抜きなどで賑わっています。そのボードには今年１月１２日、日経金融新聞の一面に「今年の為替専門家展望」と銘打って、著名なエコノミストやストラテジストのコメントが掲載されたものを貼っています。見ると、大方の人物が１２０円台半ばを視野に入れていました。私はその頃、１２０円台半ばというのがどうも胡散臭くて、１１５円をはさみレンジの予想を立てていた頃です。それから１月半ほど経って上海市場暴落が招いた急激な円高と、現在のサブプライムを起因とした円高圧力で、年初の予想から程遠い結果となっています。それなりのスキル、経験に裏打ちされたエコノミストでさえも約１年後の予想ですら１０円以上も外してしまうのです。　もとより、１年後の為替の水準を読むなんて不可能に近いものがあり、仮に予想しても自分自身、最後まで信じれるか疑問です。 それでも来年の予想をある程度たてて戦略を練らなくてはなりません。来年はどんな年になるでしょうか。　利下げ後のインフレ懸念悪化により、また金利差が埋まることにより、更には米国の財政赤字やドルに対しての不信任など、もっといえばアジア通貨高等など、もっともっと言えば米ドルの購買力平価の低下(インフレ率の上昇）、これらのことがドルの暴落を招くのではないか・・・　そんな気がしています。１ドル１００円を切ることも普通にあるでしょう。　全く驚くことではありません。しばらくドル資産絡みの投資は避けていた方が良さそう。金利も更なる低下となればFXなどスワップポイントも恩恵なく、むしろドルショート戦略をとりやすくなった個人投資家のドル売りを招くこともあり得ると読んでいます。

  2007.12.13

  コメント(0)

• 仕事へのモチベーション

  赤ちゃんがいる生活が楽しくて大変な事もありますが、仕事に投資に気合いも入ります。そんな中、最近仕事に対して壁にぶつかっています。　給料はちゃんと貰っていますし、休みも完全週休２日で以前のように休み返上で働く環境でもなく、家族とのびのび出来ますし、名古屋もそろそろ３年になり慣れてきて快適です。具体的に何が不満なのか聞かれると困ってしまいますが、何か壁にぶつかっています。自分のあるべき姿を思い描いてみると、現状がまだまだ不完全であることを思い知らされます。でも能力の限界に到達しているわけでもなく、伸びしろがまだあることを実感しています。でもモチベーションが高まらない・・・　以前は出張もあり気分転換もできましたが、今は融資の審査をしている為、ずっとデスクワークです。悪く言うと飽きてきたのも事実。　じゃあクリエイティブな仕事をしたいのか、と思えば審査の仕事も嫌いではなく、リスク管理の要との気概もあるのですが、何か、利益を生み出している緊張感といったものは全くありません。これから２０数年、サラリーマン人生をしていくなかで、ちょっと心配です。　割り切って真面目に仕事をしていれば、それなりの報酬と安定が手に入ることは分かっています。確定拠出年金の運用利回りや社内規定を読み、老後資金に向けた投資も行っています。不動産営業の頃、欲しいものが次から次へと出てきて、頑張ったインセンティブで手に入れていました。今はどうでしょう。身近なもので欲しいものもありません。　すごい欲しいものはとても高額で無理して買ってもその後投資余力すらなくなり、閉塞感に苛まれることは想像に難くありません。転勤や異動も必要なのかも知れません。新しい仕事をしていれば、また眠っているモチベーションを起こしスイッチが入るでしょう。　そういった意味では今度私の部署に異動になってくる人は早稲田の政経出身であり刺激になるかも知れません。そういった些細な出来事を大げさに自分の中で捉え、モチベーションを高めていくより他ないのが現状です。転職しなくても、転職サイトを見るのが習慣づいてきました。子供もでき、守りに入らなくてはいけない最中に攻めに転じたい自分がいる。　投資はそんなモチベーションやスキルの矛先としてかけがえの無い存在になっています。

  2007.12.12

  コメント(0)

• バランスの良い経済

  このところ、日本経済の展望に暗雲が立ち込めたような気がしてなりません。私が最大に懸念しているのは、バラマキ型の財政政策。　GDPの５００兆円より遥かに多い国の借金８００兆円。これほどGDP比で高い先進国は勿論ありません。プライマリーバランスが叫ばれていましたが、またバラマキで一部の利権者を喜ばせていると、誰かが穴埋めをしなくてはなりません。　その穴埋めは私の世代はおろか子供の代、ひょっとしたら孫の代まで及ぶかも知れません。　それでも地方のバラマキ財政に頼っているポジションの人はバラマキを歓迎しています。　日本がまたバラマキ財政に戻ったと、悪い評価が下されてしまうと、外国人投資家にそっぽを向かれてしまい、儲かっている企業から税金をとる構図や逆資産効果による消費の低迷になりかねません。それでも日本株が買われる要因は、その割安なところにあります。リスクフリーレートを上回る配当利回りは異常ですし、益回りからみて割安です。長期的視野で優良株を買えば、相応の恩恵があるでしょうし、あると判断されているから株価は意外に堅調です。以前にも触れたように、バラマキ財政と金利高が加わり始めると、経済理論上は円高を誘発します。原油や穀物など、資源の高騰によってインフレ圧力がある反面、消費者に価格増加を転嫁できない小売業が苦しんでいます。　元の切り上げが目前に迫っている中で、日本の購買力はどうでしょう。　これから強くなるようには思えません。　インフレのシナリオもあるわけです。ただし、コストプッシュインフレであって、デマンド型インフレではないので、給料は上がりにくいやっかいなインフレで推移しそう。　ただし消費者物価指数は上がりにくいでしょうから、当面金利高は抑えられるでしょうが、消費税増税はインフレと同じ作用を及ぼしやすいことから、給料が上がらないと生活は苦しくなってきます。財政のバラマキが金利高とインフレを誘発する・・・その想定に直結しにくい今の日本の現状は、不幸中の幸いなのかも知れません。その微妙なバランスがいつまで続くのか。日本の対輸出国で１５％のシェアを握る中国及びアジアをはじめとする新興国の経済動向がポイントと見ています。

  2007.12.11

  コメント(0)

• 今週の為替考察とモーツアルト・ヴェリタス

  さて、明日から年末に向けて忙しい日々に突入です。　幸い、１２月はFXトレードも抑えようと考えていたので、仕事に専念です。そんな中、私の従弟がNYのカーネギーホールでコンサートを行います。来週土曜の夜ですから、なかなか注目を集めそう。３０歳になる彼は高校卒業後、ピアニストを目指し単身渡米。ほとんど音沙汰がない状態でこれです。私も来週、NYに行って演奏を聞いてみたいと思いましたが、この繁忙期に休みを取れるほど甘くなく断念です。ずっと昔、音感を頼りに楽譜なしでモーツアルトを弾いた小学生の彼を見て、まだ中学生だった私は、「これは素晴らしいことだよね？」と思ってはいましたが、まさかそれで飯が食えるなんて思っていませんでした。着実に夢を実現していく彼をみて私もこのままではいけない、と今日は経済の本を貪っていました。さて、日経の投資向け情報誌、ヴェリタスの資料請求をしました。日経金融新聞を会社で読んでいるんですが、毎日日経と金融新聞を隅から隅まで読む時間もなく、週一のヴェリタスなら１週間を通して無理なく読み込めそう。７０ページ超らしいので、ボリュームもあるのですが、これは楽しみです。 さて、今週の為替は円高を予想しています。　雇用統計も予想以上に良好な数値でしたし、金利の据え置き措置など国策に近いかたちで政府も動き出したことが要因となって円安に振れた一週間でしたが、確かに「国策とケンカするな」で、それに反するトレードは失敗を短期的には招くでしょう。が、例えば雇用統計の数値は予想よりよかった（その割にはそれほど円安にならず）ですが、前月からは大きく下がっています。やや買われすぎの感のあるユーロの、調整に応じたドル高は納得いきます。ただし、ドルペッグの問題は根強く残るでしょうし、米国の金融機関の消耗がさらに露呈してくることになれば、社会保障や財政赤字に伴いドル安要因となりそうです。そんな可能性は、ほとんどの為替ディーラーの頭の片隅にあるでしょうし、この１２月の薄商いの中で１つのトレンドを築くほど、一方方向に動いていくようには思えません。レンジの中にあって、ここ最近買われたドルが調整されるように考えています。勿論、１２月に激しいトレードを行うことはしませんが、ドルロングを持つことは、年内に限って無いでしょう。

  2007.12.09

  コメント(0)

• こども用の投資

  これまでの人生が色あせてしまうくらい、我が家に赤ちゃんがいる充実感に日々満たされています。　私の投資スタンスもかなり様変わりしてしまいました。このブログを始めた頃は、投資でポルシェを買うこと、とタイトルをつけていましたが、投資を行う大義名分が欲しかったこともあり、実際のところ将来の漠然とした不安から投資をはじめたことが大きい理由だったかも知れません。また、自分の知識を試せる場所でもあるわけですし。ボーナスも入ったこともありますし、勤務先のグループ会社がエネルギーや鉱物、金鉱等の資源株ファンドの新規募集を始めたこともあり、子供の為に（勿論口座は私の口座ですが）そのファンドを購入し、２０年ほど所有しておこうかと考えています。途中売却に駆られてしまうかも知れませんが、子供の投資信託と割り切ってしまえば、そんな衝動からうまく逃げられる気がします。投資をする目的が増えました。

  2007.12.05

  コメント(2)

• 来週の為替ストラテジー

  早いもので１２月。今年も残すところ１ヶ月です。　ちょっと振り返ってみると投資的には３月の上海市場の調整に伴う急激な円高、夏のサブプライム問題に絡んだ更に大きい円高。この２つのインパクトには冷や汗ものでした。　さすがに、ダメージも大きく、この１年のリターンは昨年の８分の１ほど。サブプライム以降は様子見を決め込んでいたこともあって、１ヶ月のリターンもこれまでの３分の１以下となってしまいました。それでも、損失に至らなかったのは毎週日曜日に戦略を立て実行したからだと思っています。それでも読み間違うことが当然ですが多く、急遽変更したこともしばしば。さて来週は、アブダビ投資庁によるシティバンクへの救済による市場の余韻がISMや失業率など現実的な指標発表に引き戻されてくるでしょう。失業率は毎回大きく動く要因ですが、結果が悪ければ円高要因。結果が良くても利下げ後退懸念（株式市場は懸念と捉える）から円高に振れ易く、積極的にドルを買いづらい状況となるものと考えます。が、失業率が思いのほかよく、利下げ後退となった場合、米国の短期金利と仲良く足並みをそろえているドル円は金利差縮小の後退期待からこのところ円に対し売られてきたドルが買い戻されることも一時的にあるでしょうが、根本的な信用収縮はまだ収まっておらず、しかもサブプライムの上の商品であるオルトAの延滞率もボーナスシーズンを向かえ、且つ来年春にかけて初回優遇？金利の終了に伴い返済額が上昇し、それが延滞を呼び込んでしまう懸念が台頭する可能性も否定できず、当面、期待変動率が上昇する相場となりそうです。勿論、期待変動率の上昇は現状下において円高を指します。１２月は荒れ相場になることが多く、控えめな運用が必要かも知れません。

  2007.12.02

  コメント(0)

• 投資の環境

  このところ、９時前には家でご飯を済ませるほど早めに帰宅でき、子供の相手をして平日の夜は過ごしています。肉体的にも問題はありません。が、決裁事項で他部署との折衝が芳しくなく、その奔走に疲れてしまいます。資料を作成し、練り上げ完成したものを決裁部署に上げ説明し、折り合わずの繰り返し。あまりの、まるでスーパー３０１条のような保護主義さに辟易します。　と愚痴が出てしまいましたが、もう一つ私の悩まされている事。　それはパソコンの調子がイマイチであること。　よくFXのトレード中にフリーズして決済できなかったり、バグったりします。　気合いが入っている時はパソコン２台を立ち上げトレードしますが、調子が悪い時はその２台ともダメで、仕方なくモバイルでトレードしたりしている状況。普段は調子良いのですが、購入してから７年を迎える為、そろそろ寿命なのかも知れません。　一度修理にも出しているし。　昨日、電機店でパソコンを見てきましたが、最近のパソコンはとても綺麗で使いやすそう。　衝動的に購入したくなりましたが、私もせこく、まだ使えるパソコンを棄てるのも勿体ないと、なかなか購入に踏み切れません。こうなったら潔く壊れて欲しい・・・ 

  2007.11.26

  コメント(0)

• 本日も朝から運用相談

  昨日に続き、本日も運用相談です。　３０分程度の短いものでしたがサブプライム関連で損失拡大しそうな金融機関に預け入れている資金が心配というものでした。ここでもサブプライム問題が不安心理に影響を及ぼしているのか、と考えるとこの問題は厄介です。日本の個人がサブプライム関連商品に手を出すことはできないでしょうが、信用不安という形に変わり地方に住んでいる、本格的な資産運用を行っていない老後資金にまで僅かではあるけど不安に陥れている事に、本国の、それも金融機関のトップが受ける信用不安の重圧はとても大きいものであり、また苦しんでいるのだろうと、思えます。 昨今の情勢は、多くの金融資産を持っている人たちの不安や心配も増長させているのでしょう。

  2007.11.25

  コメント(0)

• 我が家で運用勉強会

  友人の資産運用勉強会を我が家で行いました。　コーヒーを炒れたり、美味しいお菓子を食べたりしてあっという間の３時間に及ぶ勉強会。なかなかこれまで考えてきたこと、勉強してきたことを人に教えることは難しく、もっと上手く説明ができたような気もしますが、もっと改善して分かりやすい説明が行えるよう、工夫せねば。 

  2007.11.24

  コメント(0)

• 分散投資の大切さ

  今日から休みとあって市場は閑散するはず。。。　こんな時は往々にして大きく動くことがありますが、今日もそんな日になりそうです。今年はロシア勢が口火を切って動きまわり市場をかく乱することも多かったのですが、このサブプライム問題に対しグリーンスパン前議長のまだこれから発言などによって円が買われた（というよりドルが売られた）側面もあるようです。独の要人からは現状のユーロ高は経済実力に見合っていないなどと発言もあり、今後はインフレで悩まされているユーロの景気後退懸念、利上げでインフレを封じ込めない信用不安など、クローズアップされてきそう。本日の日経に、リストラされる日本株と題された記事がありましたが、これは深刻です。確かに例えばトヨタ自動車の益回り、株価収益率は割安感がありますし、新興国相手に目標台数のクリアも無理なものではないように見えます。がしかし円高懸念から冴えません。　資源に関連したファンドは堅調です。一時の伸びはないものの、他のファンド、特にワールドリートの逃げ足は速く実態不動産取引に影響も及ぼしかねません。南アフリカのETFはどうでしょう。ほとんど変わらずです。 中国株は堅調で、下げた銘柄もありますが日本株ほどではありません。これは主観的感想ですが、中国株に投資する外国人投資家や個人投資家は長期投資を視野に入れているのではないでしょうか。バブルと言ってしまえばそれまでですが、底堅いものがあります。東欧ファンドも堅調ですが、ロシアのファンドはイマイチ。　投資を始めた頃から一環して分散投資に努めてきましたが、このようなネガティブで神経質な環境下において分散投資のメリットをあらためて知る機会を得ることができました。しかし、この円高の波はどれほど続くのか。リセッションが始まるにせよ日本の政策金利上げはまだ先とする指標も出ています。当面金利差は残るのですが、金利差で動く為替相場の終焉も近いのかも知れません。購買力平価が重要な要素を占めるでしょう。そこでも気になるのがドル売り。　例えば米国国債が売られるようなことになると、長期金利は上昇し、一連のサブプライム問題は拡大するかも知れません。また企業の業績や株式市場にも多大な影響を及ぼします。　新興国のディスインフレもあり、世界的にインフレや最悪シナリオのスタグフレーションも見えてきそう。ただ、サブプライム問題を「世界共通認識」として各国が足並みをそろえた協調政策をとれば、意外と立ち向かえるかも知れません。　それにはG7のみならず、中国やインドといった新興国をも巻き込んで議論する必要性があることはあえて述べるまでもありません。

  2007.11.23

  コメント(0)

• 低ボラティリティーの結果

  会社の住宅ローン金利を決める同僚との会話の中で、その同僚はこのところの為替変動の膠着した様子から新たなロングポジションをドルで取ろうとしていたので、落ち着いたボラティリティの後は大きく動きやすいことを伝え、　ではドルは上がるのか、下がるのかとの質問にドルは売られると答えました。２００５年６月ぶりの円高水準。　昨年の最円高値をあっさり突破してしまいました。FRBの、今後の景気懸念ぶりが投資マインドを冷やしてしまったのかも知れません。いずれにしてもサブプライム問題は終わっていないことを裏付けるような、昨今の株価、為替の動き。それにしてもサブプライムは本当に厄介もの。米国住宅機構大手のファニーメイによるサブプライム層の定義の１つに、DTI（年収に占める年間返済額）５０％以上という表記がありました。これは尋常ではありません。やはり起こるべくして起こったサブプライム問題。住宅ローンの返済比率は、日本の金融機関であれば３０～３５％が妥当です。３５を超えると延滞率は急激に増加、デフォルトも起こりやすくなります。私も感覚的に返済期間を短縮することによって、何度か返済比率が高まりましたが、さすがに３０％近辺（給与所得ベース）になってくると、堪えてきます。これから来年にかけて初回固定金利期間が終了となる案件が増えてくるようなので、更なる延滞、デフォルトの増加が見込めます。当分、この問題に因る円高、株式市場の低迷、逆資産効果から生ずる景気後退・・・　こんな時は経済の本でも読んで、マーケットと距離を置いた方が良さそうです。

  2007.11.21

  コメント(0)

• 来週の為替相場とマーケットビュー

  この週末、赤ちゃんに囲まれた時間を過ごしました。昨日は友人宅でホームパーティーがあり行ってきましたが、赤ちゃんが４人！　今日は義弟の産まれたて赤ちゃんを見に病院へ。私もそうですが、まさにベビーラッシュ。　この時期にコンビの株を買ってみました。純粋に応援のつもりで。さて、来週の為替は、このところの円高の流れが全般的に続くものとみられます。　つい数ヶ月までは見向きもされなかった米国の財政赤字等マクロ要因も、アナリスト予想に担ぎだされ、現在ドルはさらに下落の余地があるとするコメントの洪水で溢れかえっています。 今年初め、ある為替ディーラーが金利を背景とした円キャリーで年内１２８円あたりがターゲットとコメントしていましたが、最近はドルは紙くずになると発言するなど、僅か数ヶ月でこうも変わるのかと、正直驚いてしまいます。年初の日経に、２００７年の為替予想記事があり、概ね外資系、日系関わらず、金融機関のストラテジスト予想は円安に傾いていました。昨年の最円高値を上回る円高になるのかが焦点となるようです。　ブラックストーンのコメントにあるように、これから恐ろしい、インパクトのある信用不安が訪れるのか。　今日の日経に、中国のインフレが書かれていましたが、いずれ元切り上げは行われ、以前のように近隣国の円も買われることも否定できませんし、元切り上げは、中国のグローバルマーケットにおける存在感を一層増大させ、ディスインフレからくる金利上昇も考えられます。金利上昇、世界景気の減速。　これがレパトリを誘発し円の実質実効為替レートが適正化に向かうようになれば、現在のドル円、クロス円は円高方向へ促されるかも知れません。

  2007.11.18

  コメント(0)

• 秋と為替とレンブラント

  先週からの急激な円高も予想以上に反発し円安に向かっており、その波に乗れずじまいで、やや歯がゆい思いですが、何はともあれ高いボラティリティはリスクもおのずと高くなるので、「凪」な状態が私的にトレードしやすい状態ですから、望ましい展開かも知れません。 今年を振り返るにはまだ早いですが、３月の上海株下落にともなう急激な円高と７月を起点としたサブプライム問題による円高、そして今回もやや小ぶりながら、その雰囲気は前回２回を彷彿とさせるものでした。１ドル１１０円は久しぶり。昨年もゴールデンウィークあたりにバーナンキショックから一気に１０８円まで下落したものの、その後は１２０円も突破するなど、１年を通してみると１３，４円の変動があったことになります。 この大幅な下落は、さすがに収益も悪化させ、この１年の利益は昨年とは比べくもなく、芳しくありません。　１２月も見えてきたなかで、１２月の相場は私の苦手とするところですから、新たなポジションを形成することなくマーケットは注視するのみで参加せずで、開店休業状態となる予定です。 １２月は仕事も忙しく、また子供を連れて初めての実家に帰る一大イベントが待っており、投資自体もお休みです。 先日、CFPの帰り、ボストン美術館で開催されているレンブラントの版画展に寄ってきました。さすがにビックネームの作品だけあって、いずれも秀逸そのもの。絵画も良いですが、版画もなかなか味があって素晴らしいものでした。　ただ、エルミタージュ展やゴッホ展、ダリ展などと比べるとちょっぴりお客さんも少なめ。　それが小さい版画を鑑賞する上ではプラスで、結構ゆっくり見ることができました。秋の美術館は、何か郷愁を呼んで絵画が心にしみます。

  2007.11.14

  コメント(0)

• 目の覚めるような円高

  あさってはCFP試験。勉強しないと。試験が終わったらボストン美術館で行われている、レンブラント展に行く予定で、楽しみです。さて、今日は残業中、ふと為替に目を向けると、ポンドを筆頭にクロス円が暴落。原油、金が売られたようで、資源が調整されているようです。それにともない、豪ドルなどの資源国通貨も大幅下落。　円独歩高となっています。NY時間のダウも気になるところ。１１月のアノマリーは商いも薄目で乱高下しやすいことから、大きな投資は控えた方が良いでしょう。　先日の日経にインフレ懸念から米国は利下げできないことよりも、ドル離れから米国国債をはじめとする商品の価格下落が長期金利上昇を促すことが最悪のシナリオといった主旨の記事が掲載されていましたが、まさにその通りで、これまで米国の貿易、財政赤字を他国がファイナンスしてくれたこともあって、順調にきていました。このタイミングでの長期金利上げは歴史的にみても景気を後退させてきました。米国がクシャミをするとやはり他の国でもクシャミするように、世界経済の調整に備えるべくリスク管理の重要度が一層増してきそうな局面に進んでいくでしょう。

  2007.11.09

  コメント(0)

• 我が家の中日優勝恩恵

  このところ仕事と投資に加え、試験前であることや赤ちゃんを抱っこしたり絵本を読んだりと毎日多忙でなかなかブログを書けません。おまけに帯状疱疹とやらにかかってしまい、ちょっと大変です。さて先日中日ドラゴンズが日本一になったことで、至る小売業がセールを行っていました。買い物に出かけてみると、店内全品１０％オフのセールをやっていたので、日用品を主に買い込んでみました。　デパートでは福袋を売っていたので思わず購入。３０００円のものでしたが、ちょっとわくわく感もあってこれは何に使うのだろうとか。でもすごい混雑ぶりでヘトヘト。結構、私の住む先々の球団は優勝しています。ソフトバンク（当時はダイエーでしたが）やロッテなど。　ダイエーは私が福岡に赴任した頃、弱いチームで王監督や選手が乗ったバスに卵が投げられていました。　それから数年で優勝。　あの時も福岡は沸きましたね。その後浦安に移り住みましたが、しばらくしてロッテ優勝。セールに縁があるようです。。。 さて、今週の為替相場は先週のダウが弱かったようにリスクマネーがここにきて戸惑う動きも見せており、リスクシナリオの１つであるインフレ懸念の高まりもあって、ダウ市場は先週と同じネガティブな動きをしそう。　リスク回避の動きから円買いの動きも強くなりそうですが、豪ドル等の資源国通貨が再び買われるかも知れません。

  2007.11.04

  コメント(2)

• 楽観的な利下げ期待

  このところ円安気味にあります。やはり利下げ期待（やや後退した面もありますが）による株高を目論んでのキャリートレードが行われているようです。ただ、本日の米国指標でも建設支出、四半期実質GDP、ADP雇用統計、など予想を超える指標が目立ちました。　UBS銀行の損失も事前予想内に収まる様子。　原油高も激しく、地政学的リスクや原油産出力低下、リスクマネーの集中などまだまだ上昇していきそうな気配。これらのことを念頭において政策金利を考えると利下げばかりが良いように思えなくなってきました。リスクシナリオとして想定しておきたいのは、インフレの台頭。インフレが思うように下がらないなかでの利下げは、最近のイランのように顕著なインフレに悩まされるはず。中国もそうです。　そして景気後退。スタグフレーションがワーストリスクシナリオとして想定され、その時の円キャリートレードの巻き戻しはこの８月に似通うものになるのかも知れません。ITバブル崩壊の際、一気に１％台まで利下げし、この不動産バブルを生み出した経験が試される時なのかも知れません。

  2007.10.31

  コメント(0)

• 我が家の紅竹

  今日は休み。平日の休暇はほんとうに久しぶりです。　この間のFP相談会の振り替え休日です。名古屋にボストン美術館の分館があるのですが、そこでレンブラントの版画展が開催されています。見にいきたいのですが赤ちゃんがいるとなかなか見に行けず。こっそり一人で見に行こうかな。 我が家にある絵の中で、以前私のお客さんから朱の墨で描かれた竹の絵をマンション購入した際に頂きました。東南方向に置いておくと良いよ・・・　それ以来幾度か引越ししましたが住んだ先々で東南の方向に置いてきました。誰が書いたものなのか分かりません。そのお客さんは骨董収集家で、自宅や別宅にはところ狭しと木箱のようなものが積み上げられていて、お伺いする度にゴソゴソと一品を取り出しては説明されていました。感心したのは、その一見無造作に積み上げられたモノ達の中から正確にどこに何が置いているのか把握していること。そんな云わば達人たる技も置いてある骨董に味を加える材料となっていました。貰いものの絵というものは、何か感情が入らないものですが、最近ようやくこの「紅竹」の良さが分かるようになってきました。　これも有形資産の殿堂入りです。

  2007.10.26

  コメント(0)

• メリルインパクト

  メリルリンチの損失９０００億円はすぐさま格付け機関から格下げになってしまうのも致し方ないほどの巨額なものでした。一部、不透明だった損失額が明らかになったことで株価が上昇したようですが、明らかに整合性を欠く動きだったといえます。シティバンクを抜いて損失額トップになってしまったわけですが、米国会計基準やSPCによる投資額、損失額の不透明さは不気味です。前にも書いたように、私は中国発の世界経済混沌がくると読んでいます。でもそれは数年から数十年先と考えていて、直近のリスクはやはりサブプライムとドル安ではないでしょうか。為替相場の展開を読む上において、中東諸国のドルペッグ制廃止も念頭に入れておいた方が良さそうです。日経夕刊にはバンクオブアメリカの大規模リストラが行われるとありました。数千人規模のリストラですが、サブプライムの問題が実態経済に強い影響を与える雇用にまで侵食してきているのは、為替においてキャリートレード巻き戻しによる円買いの構図を一層強めそうです。

  2007.10.25

  コメント(0)

• 木を植えた男

  すっかり涼しくなり秋の青空が気持ちよく、いつまでも外にいたい衝動に駆られます。ジャン・ジオノ原作の「木を植えた男」を購入しました。息子の為ではなく、自分が読む絵本として。　千住博の「星降る夜に」に続いて２冊目の絵本です。以前、私の会社の社長がこの「木を植えた男」の話を用いて、今後のビジネス方針や当社にとってのあるべき姿を述べた事がありました。　その前からこの絵本のストーリーはだいたい知っていましたが実際に手にとって読んでみる機会もなく、いつか読まなくてはいけない本のリスト入りをしていました。この秋晴れのおかげで何かプチ芸術に触れたくなり本屋さんへ。。 荒れ果てた土地に、荒んだ人々。出口の見えない絶望の土地に、地道にコツコツの初老の男が誰からも評価されることなく木を植え続け、長い年月を経てその土地には木々が生い茂り、人々の幸せな生活がそのもとで営まれる・・・・　そんな話です。 会社にとっての幸福、社員にとっての幸福は、地道な努力もさることながら、どのような「姿」が会社や社員にとって幸せをもたらすのか、最適なのか、必要なのか。その着目の素晴らしさは、自ずと幸せな投資行動にもつながりを見いだせそう。この男にように、評価されない仕事を淡々とこなし続けることはとても難しいもの。評価は少なからずとも仕事の動機になっているはずですし、そもそもやる気を失ってしまいます。 評価されない仕事を続けることは、難しい面もありますが、縦割り社会に身を置くものとしてこの男の生き方は憧れます。

  2007.10.21

  コメント(0)

• FX　短期売買に

  今日の新聞にFXで儲けた人が納税しておらず、その平均は２０００万円超と書いていましたが、２０００万円超はあまりにも上澄みでは？ 今週は短期売買に徹しています。週末のG7も去ることながら地政学的リスクがトリガーとなっている原油高に引きずられる格好で、株式マーケットにやや暗雲が出てきたようにみえます。仕事で今後の金利展望レポートをまとめていますが、大局的なマクロにかなった予想しかできないほど、短期金利の予想が難しくなっています。当面の為替需給は政府要人の発言及び介入そのものを警戒する場面ですが、一方で購買力平価を重要視していなかったエコノミストまでもがそれらを為替予想の拠り所として利用しているケースは短視眼的に判断する強い材料に欠けるあらわれだと理解できます。つかずはなれずのトレードになりそうです。

  2007.10.17

  コメント(0)

• G7と消費者物価指数と

  家に赤ちゃんがいると毎日が新鮮です。いろんな表情を見せる顔は眺めていて飽きません。でもCFPの勉強もしなくてはならないので、抱っこしながら勉強することに。さて、来週は週末にG7と消費者物価指数が控えています。FOMCの９月利下げの影響が物価上昇を促す様相も想定できます。安易に利下げしづらい環境が整うと、それに反応した米国の下げも見え、スタグフレーションも考えられます。これまでG7の直後は波乱の展開が多かったですが、今回はユーロ高を牽制する発言もあるとの見方も既に広まっており、大きなサプライズが無い限り、ユーロが売られることはないと思います。しかし、ポンドとユーロの乖離がこれまでのところサブプライムにさほど影響することなく、均一な0.67あたりの水準でしたが、ややポンドが弱くなっていることが気がかりです。住宅市場の冷え込みもあり、ボラティリティーの上昇を促すトリガーになってしまうかも知れません。先週は買いと売りで行って来いの相場展開でしたが、今週は週末に控えているイベントにより膠着状態を呈するとみています。

  2007.10.14

  コメント(0)

• 周りをみて強気になれない投資

  これまでのところ、サブプライム問題を起点とした信用収縮に絡む危機がやや遠のき、落ち着いた感があります。むしろ、ダウは最高値を更新し、クロス円も７月の水準に戻そうとしています。痛手を被った個人投資家はなかなか戦線復帰できていないようですが、IMMシカゴ通貨先物は円ショートが顕著になってきました。中国株はじめアジア株も堅調です。上海市場など勢いがとまりません。これでもかと言わんばかりに上昇しています。石油や金も堅調です。マネーの過剰流動性が戻ってきたかのようです。一方で、金融システムの不安はまだ払拭できていません。米国も不動産価格が５％下がれば数十兆円という損失が発生すると言われています。まだ安穏とできない状況です。そんな中、日本の貿易黒字は続伸。円高圧力の下地を作っています。資産価格の上昇によって消費の力も出てくれば良いのですが、企業の設備投資ほどの力強さがありません。　私の周りを見てみても、ブランド物を買ったり高級車を買ったり散財する人はいません。将来の年金不安や今抱えている住宅ローンの繰上げ返済などに追われています。人は将来に不安を覚えれば貯蓄に励みます。しかし一方で貯蓄から投資への流れ、特に団塊世代の退職金流入がまじかに迫り、いろんな投資先に影響を及ぼすでしょう。投資を行うことは私にとって将来の不安感からくるもの。　以前は株式投資など「紙」への投資は消費に。不動産や金など「モノ」への投資は私設年金、老後資金と住み分けがありました。　でも今は生活防衛が投資の目的になっています。　資産価格の上昇が消費を抑制している面もあると思いますが、将来への不安感から消費を抑えられ、しかし投資、運用で不安感を埋めようと株等の資産価格が上昇する・・・　こんな構図も私の周りをみて推測がたつわけです。

  2007.10.11

  コメント(0)

• 初めての鐘

  義弟と親子３人、ある回転寿司を食べに行きました。会計を済ませると、商店街の抽選会場にあるクルクル回して玉を出すアレが。早速３回まわしてみると、２回目で店員の「おっ！」という言葉と同時にチリンチリンと鐘の音が。お店オリジナルの粕漬けセット。これは嬉しい！　家に帰りネットでいくらなのかちょっとイヤらしいですが確認してみると３０００円相当の商品でした。あとウナギのふりかけもゲット。６０００円の食事代で３０００円の粕漬け。赤ちゃんがいるとツキが良いというのは本当なのかな？ さて為替市場は円ジリ安で推移。目だった動きもなく今週は先日の雇用統計程の材料も無い為平穏に推移しそうです。

  2007.10.08

  コメント(0)

• ＦＰ相談会を

  今日は約１年ぶりにＦＰ相談会を催してきました。　普段眠っているお客さんとの直接の会話に久しぶり脳が活性化されました。　３０分程度の短い相談を想定していましたが、結局住宅関連や運用関連のみで２時間～３時間。やはりこれくらいの時間はかかってしまいます。ネクタイ締めて仕事するのも昨年の８月以来。　たまには良いものです。 住宅購入をテーマにしたＦＰ相談会でしたが、教育資金にとても関心が高く、一般的な大学卒業字までの費用と学資保険にこども保険、出産一時金や育児手当等の申請方法等の質問が結構ありました。また、投資信託について具体的な投資先の質問もあり、投資に興味を持っている人が増えたことを実感。融資の審査も良いのですが、やはり私は接客・相談・コンサルが向いているのかも知れません。 仕事帰り、デパート内の大きな書店へ行き赤ちゃん向けの絵本を４冊買ってきました。最近絵本を読み聞かせるのが楽しくて、絵本にハマってしまいそう。　絵本の絵や構成にとても惹かれるものがあります。　極々単純なストーリーと簡単な絵になんともいえない安心感を得ます。読んであげると子供も何かに共鳴するかのようにウーとかアーとか声と言えない奇声を発するのですが、それが普段仕事で一緒にいれない穴を埋めるコミュニケーションとなっていて、絵本を読んであげる充実感も一層増してきます。同じ絵本を何度も何度も読んでいますから、そろそろ全部暗記しそうです。絵本も立派なアート。絵のある生活は潤いをもたらしてくれます。

  2007.10.07

  コメント(2)

• 雇用統計発表

  先ほど雇用統計が発表となりました。８月の内容（予想）から一転、今回は予想より良い結果に。失業率は4.7％と５％を切っており予想と一致。　現在ぐんぐんドル高が進行中です。あわせてユーロやポンド、豪ドル等その他通過もそろって上昇。恐らくニューヨーク株式市場はこの発表を好感し上昇するのでしょう。その上昇がさらにドル高を煽るかも知れません。ただ、あくまでも単月の雇用統計であって楽観は勿論できません。レンジ相場の様相を生かし短期売買も得策でしょう。

  2007.10.05

  コメント(0)

• 悪材料に反応鈍いドル

  さて、ちょっと注目していた指標が発表になりました。１つは米国の新規失業保険件数です。これは予想よりちょっと悪い程度。次に製造業受注指数。これも予想より悪かったのですが、発表直後はドル上昇。ドルの置かれている立場は、ユーロや豪ドルに対して弱くなっている、実効為替レートでみるドル安が顕著になっていることです。ただ、短期筋の動向が分かりやすいＩＭＭの通貨先物ポジションではドルショートのカバーが入っている様子。ですから、ドルがやや弱く、さらに弱い円がある為、ドル円は円安に動いている。これが簡単なサマリーです。 一目均衡表では、分厚い雲が１１７円半ばあたりに漂っており、これを上抜けるには、一気にドルショートカバー→ドルロングへの勢いつく何かしらの材料が必要となってきます。このショートカバーの動きで、ちょっとした悪材料に反応しない今のドルが説明できるでしょう。　ただ、これは中期的にみても一過性の要因であって、トレンドを形成するものではないことは、心に留めておいた方が良いでしょう。この一見すると矛盾に感じるドルの「硬直感」は私にとってドルショートの好機と捉えています。数十銭の短期売買をこなしていきます。ただ、明日の雇用統計はやや不安。どっちに振れるか定まらないので、マーケットには参加しません。 

  2007.10.04

  コメント(0)

• あれ？円安に

  先週末のトレードストラテジー。　円高でしたが、ここまでのところ円安に・・・輸出企業が１１６円あたりで円買い予約を入れていたようですが、それをあっさりクリアしてしまいました。　サブプライムは？欧米の銀行の損失は今後も噴出するのでは？　米国の利下げにも関わらず円キャリートレードの一部再開といっても過言ではないでしょう。　 とはいうものの、ドルロングのポジションはしばらく持たず、且つ最近の低ボラティリティも気になるところ。　ドルショートを目論んでいます。

  2007.10.03

  コメント(0)

• １０月の為替大局観

  家に赤ちゃんがいると、なかなか大変。あっという間に週末も終わってしまいました。さて来週の為替は相変わらずのドル安傾向になると考えます。何かと恐ろしい９月は比較的静かな内に終わりました。月末はアノマリー的な円安傾向も見られましたが、結局は１１４円台で終わったところに注目しています。１つの水準である１１５円台を乗せたまま終わらなかった事は、対円に限らずクロス円に対してもドルが安く見られているように思えます。中長期的には購買力平価も効いてくるでしょう。輸入分野の２０％以上を占める石油関連商品も今後高くなっていきそうです。交易条件からくる円安予想はまだ１年と数ヶ月先の話であり、日本の目先の物価はまだそう上がらないでしょう。株式市場も落ち着いており、ドルに対し大きく円安になる局面ではありません。ドルはサブプライムの問題が終息しているようには思えず、ましてジャンボやオルト群に劣化傾向が見られるならばドルは売られてしまうはずです。また比較的堅調である雇用関係に悪化が見られるとこれまでの比較的安定していたボラティリティは雇用というハシゴを外される形でドルが売られてしまう材料となります。一目均衡表のユーロ/ドルは強く、当分は下がらないように思います。またドル円は分厚い雲が抵抗となっており、何かのきっかけがないと、そう簡単には上抜けないでしょう。ただ、買われてきたユーロの調整も考えられますが、その調整はマーケットが将来描いているシナリオではなく、ちょっとした「自律調整」程度と考えています。資源通貨は比較的堅調でしょうが、NZが気になります。このところ強い動きをしめしていますが、その経済はインフレという危険と隣り合わせであり、インフレ下の通過はいずれ弱まっていくはずです。貿易赤字も積もりに積もっており明らかに輸入超過です。資源国ではないNZはいずれキツイ調整を余儀なくされ、しかもその足はいつもながら早いことでしょう。 これまで何度も書いたように、金利上げ容認・財政ユルユルになるとその国の通貨は高くなるというのが経済理論ですが、これは背景には金利高、インフレの抑制に働くことが原因の一つです。金利やインフレが中長期的には強い為替変動要因になります。福田内閣が今後民主党の影響もあってどのような軌跡を辿るのか。明日の所信表明演説は聞いておかねばならないでしょう。１０月は上半期の終わった後の月。以外と波乱の第２幕が待ち受けているのかも知れません。

  2007.09.30

  コメント(0)

• 家計簿

  本日は円高気味になりました。　私もしばらく様子見でしたが、ニューヨーク時間が始まり株価もとりあえず静かだったので、久しぶりにドルロングで５０銭ほど抜けて利食いとなりました。１０月のG7でのユーロ高に対する議題といったユーロ売り材料はいつものことと、今のところ気にはしていません。　ただし、注意するに越した事はないようです。 さて、２週連続で福岡へ行ってましたが、銅版画を購入したり、DSを購入したり買い物をし、おまけに残業も８月は少なかったので、久しぶりに家計は火の車。　いろいろ差し引くと・・・残高４０００円ポッキリ。　まだ一ヶ月始まったばかりなのに大変です。　早速家賃に手を出しました。　これからも入用が続くので緊縮財政を敷かないと。 車検や出産、税金に帰省旅費等・・・大型出費が相次ぎましたが、その「嵐」もそろそろ収束しそうです。よかった。

  2007.09.25

  コメント(0)

• 福岡と名古屋

  FXも東京市場がお休みだったので・・・新幹線で福岡から名古屋に帰ってきました。先ほど初めてお風呂に子供と一緒に入りましたが、なんともいえない気持ち良さそうな子供の顔に思わず笑ってしまいました。福岡と名古屋。経済はともに元気です。　駅の設備は名古屋の方が大きくまた綺麗。博多駅は近い将来リニューアルオープンするそうで、もっと活気立つはずです。ただ、駅前には昼間でもゴロゴロと寝ている人たちも多く、駅前の環境は決して良いものではありません。ロータリーも狭く、降車場も皆無なのでもっと広くして欲しいもの。　福岡も名古屋も共に良い都市で、住みやすい環境にあります。将来どこに住むのか。実家のある鹿児島なのか、マンションのある福岡なのか、好きな街の神戸なのか、今住んでいる名古屋なのか、楽しかった浦安なのか・・・・　そんな事を考えながら新幹線の車窓から流れる景色を見ていました。

  2007.09.24

  コメント(2)

• ９月の投資、インフレ

  今週は家族と戯れ心身ともにリフレッシュした３連休です。明日は福岡から名古屋へ移動。いよいよ３人での暮らしも始まります。　堅い表現ですが子供への惜しみない労働と時間、貨幣の提供は必要な投資であり手を抜くわけにはいきません。９月の投資に限らず、これから私の投資行動において大部分を占めるのがこの分野です。９月のFXはどうもうまくいきませんでした。円高局面が思うほど長く、強く続かず肩透かしに。とはいっても円安を想定しにくく、当面のFXストラテジーは円ロングでしょう。株はどうか。資源株は強くADRで購入できるようになった中国企業は５０％超上昇するなど強い銘柄もある反面、日本の振興株がどうもよくありません。投資額は総じて小さいものの、そのパフォーマンスの悪さに新興株取引をやめてしまう人が増えるのでは？と思ってしまいます。金は調子よく、南アフリカの金鉱株は売却です。金はその需給逼迫予想から今後も堅調に推移する見込みもあり、地味ながら長期投資として魅力あり続ける対象です。どんな投資をすればよいか、と質問されますが、私にも明快な答えは見出せません。はからずもサブプライム問題による信用収縮で一部の投資商品に疑念が渦巻いており、積極投資を薦めたりしにくくなっています。インフレへの対策として投資を推奨する面もあります。ただし、実感としてインフレによる貨幣価値の目減りを感覚的につかむことは難しく、貨幣価値の目減りというより商品の高騰との印象が強く現金で保有することに危機感を抱く人は限られるでしょう。インフレへの警戒感は金利や利息収入を生まない金などへの投資の抵抗感を薄めさせ、商品市場の上昇を促しやすくなります。いろんな誌面でも資源を推奨する記事も多く、当面は資源関連商品が賑わうこととなるでしょう。

  2007.09.23

  コメント(0)

• ドル安の懸念

  このところ週末は福岡に行き、子供をあやし、仕事は忙しく、家事をこなし、経済指標をウォッチしながらCFPの勉強と頑張っています。そんな中パソコンのモニター３台のうち１台が故障。　気付いたら円安に振れていて資源関連株も上昇。南アフリカの均衡株はドル建てだったので、１１６円のうちに売ってしまいました。ドルの実効為替レートが最低水準に推移しています。　先日の利下げは信用収縮には功を奏しましたがインフレ懸念を台頭させ、ドル安を誘っていることも一要因です。今日は円高に振れていますが、一目均衡表の遅行線が日々線への衝突を避けられない状態でもあり、円高（ドル安）はおおよそ想定内ということでしょう。各銀行の決算後に利下げを行っていれば、まだ支えられていたかも知れません。タイミングも左右します。ドル安の受け皿としてユーロがあることで、この流れは当分続きそう。　しかし歴史的なドル安の向こうにあるものは、インフレ、長期金利の上昇なのか。　高い金利の後には景気後退がヒストリカルでも確認できており不安の種は途絶えません。一方で、世界を見渡せば新興国やアジアの経済は堅調であり、力強いエンジンとなって牽引していくことも期待できます。　 中国の堅調な株式市場がもし崩壊する事態となれば（いつかは調整が待っているでしょう）そのエンジンも危うい危険性を持っています。ドル安はオイルマネーにも飛び火するでしょう。個人的にはドル安は歓迎できません。

  2007.09.20

  コメント(0)

• HSBCプレミアに

  以前ちょっと触れましたが、HSBCのプレミアがいよいよ日本にも上陸すると言うことで非常に楽しみです。　敷居も下がっているので運用を委託しようかと考えています。会社の近くにはUSBがあるものの、ちょっと敷居が高そうで。プレミアはプライベートバンクと住み分けているようで、その２本立ての設定が安心感を与えてくれます。子供が誕生し、仕事も少しずつ責任を増していく中で現在の投資・運用を維持することは困難ですし、犠牲も多くなるもの。休みの日は家族と自然に触れ、空いた時間でCFPの勉強など自己投資をし、また仕事の構想も練らなくてはならず、一部を投資一任することが得策だと判断しました。子供が大きくなったら、子供と一緒にプレミアに行ってその仕事振りから得るものも大きいでしょう。　私の保険の担当者も素晴らしい方で、機会があれば接してもらいたい。将来金融や不動産に就かなくともコミュニケーション能力は万能なので、子供への投資にもなり得るわけです。

  2007.09.15

  コメント(2)

• FP相談会を

  先日、会社の別のグループマネージャーからFP相談会の依頼を受けました。昨年夏以来、久しぶりです。社内には別のFPもいるのですが、その時期は不在。ピンチヒッターです。とはいうものの、日常の業務とFPの接点はほとんどなく、昨年は妻と一緒にアプローチブックを作って備えたものです。　今年も場当たり的なプランニングだけは避けようと、相応の準備をし望むつもり。しかしこの３年近く一般のお客さんと話をする機会もなく、ぎこちないFPになってしまうのも想像に難くありません。良い経験ができる事への期待と不安が交錯します。 さて、為替は円安に振れています。１１２円台突入で１１０円台も視野に入ってきたかと思えば反発。　原油高騰により景気後退が明確になってくればスタグフレーションも想定できますしインフレにより金利が上昇することになれば米国債券は売られやすく、購買力平価の考えに基づくと米ドルは弱くなってしまいます。また、日本からの海外投資家は依然として米国に対してが多く、その米国が弱くなれば貯蓄から投資への流れも阻害される恐れも否定できません。　　ただ、これまでと違い、米国が弱ってもユーロ圏の経済は堅調ですし、ユーロも通貨としての足固めも整っています。　また新興国の強力なエンジンも存在し、アジア圏経済も堅調です。　そのように考えると、インフレが怖いものになります。ここ数日のヘッジファンド等による原油高もその１例かも知れません。　インフレ後の経済失速は歴史的にも甚大な影響を及ぼしてきたことは周知の通り。　金融政策でこれまでうまく調整されてきた感もあります。サブプライムの問題は、インフレファイターとしての中央銀行の役割をスポイルしてしまう可能性があるところに、最も注意しなくてはいけないのかも知れません。　株価を支える為の金利下げは、私も投資家として支持する反面、不安もあります。今となっては遅いですが、やはり昨年末に利上げを行い、今年４月あたりにも利上げを行うべきだったのではないか。本当に利下げをしないといけない局面を迎える時、現在の金利水準では難しいものがあるでしょう。　

  2007.09.13

  コメント(0)

• 円高警戒

  先週末の米国失業率の結果と事前予想とのあまりにも差のある乖離に驚きました。利上げも利下げも今の信用収縮懸念状態にある為替相場において、「予想より大きな乖離」は円高要因です。ヘッジの米ドルショートも軒並み決済。今週はポンドのインフレ指標や失業率が発表。　週末は米の企業在庫や鉱工業生産など景気関連指標の発表があり、また予想と結果に大きな乖離が生じれば、また円高にふれやすい地合いになりそうです。１１２，３円はこれまでも長い間留まる値ではなく、一度１１２円を下回ることがあれば拍車がつきそうです。シカゴIMMポジションは、円安の調整がされむしろ円ロングに傾斜しています。これだけ見ると、急激に円高に突き進むことは考えにくいものがありますが、キャリートレードの巻き戻しがどこまであるのか分かりません。仮に日本の個人投資家による外債や投資信託が売られてしまうと、これも円高に作用します。 サブプライムの解決はいつ頃になるのか。信用収縮による逆資産効果、ねじの逆回転が進めば、世界的な金あまりが粛清され、例えば日本の政治や財政などマクロに注目が集まることも想定しておいて良いかと思います。 

  2007.09.09

  コメント(0)

• 個人投資家も痺れを切らす？

  サブプライム問題による急激な円高からまだ１ヶ月程度。　行動ファイナンスにプロスペクト理論というものがあります。効用関数と呼ばれるもので、例えば預金が０円から１００万円に溜まったのも、１０００万円の預金が１１００万円に溜まったのも同じ１００万円の増額ですが、「喜び」という面では０円から１００万円に到達した方が大きいというものです。逆もしかり。　当初の損は痛みも大きく、それが続くようになると、その痛みにも慣れてしまう、乱暴な言い方をすると「ゆでガエル」のようなもの。　いきなりカエルに熱湯で満たされた鍋に入れると慌てて飛び出してしまいますが、予めカエルを入れた鍋をゆっくり火にかけると最後は茹で上がるというものです。合理的な行動を人はしない、と言われる理論の１つですが、この感覚は生活を続けていく上でもスタビライザー的な役目を担っていて大切な心理要因だと思います。悪い指標が発表されても、急落する局面は起こらず（IMM通貨先物で円ショートカバーも収まりロングが入るまで調整されたこともありますが）ボラティリティも戻りつつあります。ボラティリティが低位におさまると、金利差による為替取引が始まるのか？利下げすれば株高→円安となるのか？ボラティリティの収束後は大きく動きやすいので不気味です。

  2007.09.05

  コメント(0)

• 為替今週は動くか

  今週は重要な指標が目白押しです。明日はISM製造業景況指数が米国経済を占う上で注目度合いを高い指数です。予想以上に悪い数値になれば円買いが再開される可能性があります。また５日は豪のRBAキャッシュターゲット。　８月の米国ADP雇用統計も重要です。そして６日は欧州と英国の金利が発表となります。　利上げするのか、据え置きか、また今後の展開は・・・　非常に重要です。そして週末は米国８月の失業率。サブプライムショックの８月の統計とあって、これは要注目です。一目均衡表も遅行線が日々線（特に暴落した）に突入する週間でもあり、（突入後はほぼ下落している）豪ドルやポンドドルのロングは持たないほうが無難でしょう。ドル円は銀行の決算時期もあって、マイナス材料が出てくれば円高が急進する可能性もまだあります。　いずれにせよ、いつも以上のマネジメントと平常心が求められる週でしょう。

  2007.09.03

  コメント(0)

• FX・ボラティリティ高まる

  このところ、落ち着きをみせていた為替相場のボラティリティがまた高まりを見せています。サブプライムで大きく振れていたボラは、今年３月の上海市場暴落や昨年のバーナンキショック程度まで低下していましたが、またもや上昇。　こうなると、ギャンブル相場となります。見たところ、レンジ内で動いているようなので、うまくトレードできれば相応の利益を得るでしょう。 最近、方向性の読みに自信がなく、トレードをやや控えておりただ相場だけを眺めていますが、自分が思った通りに動いておらず、こんな時は休むに限ります。低ボラティリティの後、相場が大きく動くことは知られています。　サブプライム絡みの悪材料が小出しに出てくると更なる円高も充分ありえるなかで、ショートポジションを持ち続けるのも体力が必要です。９月は歴史的にみて大きな動きを見せやすい月。ここは引き続き静観しておこうかと思っています。

  2007.08.29

  コメント(3)

• 有形資産の殿堂

  格付け機関が住宅関連企業の格下げに動いているようです。　格付け機関への風当たりが強くなることが予想されているので、コンサバな傾向に陥るのは必定かと思われます。しばらくはFX初め、株式や債券への投資は控えめになってしまいます。 さて、先日出産のお祝いに焼酎を造っている友人から、子供の名前が刻印された焼酎一升瓶が木箱に収められプレゼントされました。私にとっては家宝級。　子供が成人になったら一緒に飲むつもりです。ちょっと変な話ですが、私の中で、「有形資産の殿堂」というものがあります。　それは恐らく一生手放さない、価値のあるもの。有形資産とはいっても、イコール高額な物ではなく、私の生活に切っても切れないモノ達です。例えば時計。新入社員から５００円玉貯金をして１年後に購入した私の宝物です。もう、１０年以上経過していますが、まだまだ健在。　多少傷もつきましたが、むしろ良い味として見えます。屋久島で買った屋久杉のお盆。　お土産品ですが、二人でお店を回って最も気に入った年輪のあるお盆。屋久杉の中を歩き、自然の偉大さにふれたこと、その思い出のつまったお盆はまさに殿堂入りです。プジョーの自転車もその１つ。これも１０年選手ですがまだまだ走りますし、MTBでありながら粗野ではないところがヨーロッパらしさを感じることができる、名車だと思います。また、プジョーのコーヒーミルとペッパーミル。これらもほぼ毎日仕様しています。大航海時代に胡椒と絹と銀を交換していたと思うと、なおさら胡椒を挽く音が心地よく、またプジョーのコーヒーミルも粉の粗さを調整でき、自分好みのコーヒーを煎れる事ができます。そのメカニカルでシンプルな構造は、全く飽きがきません。京都で購入した模造刀。学生の時購入しました。　私自信剣道をしていたこともあるのですが、いつか剣豪の足跡を尋ねて旅をして見たいと思っています。昨年は新撰組の山南敬助の墓参りをしました。　鹿児島にも示現流（自顕流もある）という、強烈な流派がまだあるので、いつか見学に行ってみようかと思っています。　江戸時代までは一般人はその稽古風景すら見られなかったようです。模造刀はたまに素振りをしています。勿論室内でですが。トレード手帳も殿堂入りです。以前転職のお祝いにと妻に買ってもらった手帳ですが、今の投資を支えてくれています。　これまで売買したり気になる特徴的なマーケット動向があるとそれらを記しています。　お金では買えない財産です。あとは、私の祖先が眠る田舎に伝わる焼き物。お土産品として購入した湯飲み茶碗。その自然があって、風土があって今の自分がいるわけです。その風土に培われた湯飲み茶碗は遠い故郷を静かに思い出させてくれます。　買えば２０００円程度の茶碗も私にとってはいろんな思いが詰まった名品となります。あとはミニカー群。これは間違いなく殿堂入りです。友人から貰ったものは一段高いところに鎮座しています。そして先日貰った、子供の名のある焼酎。佇まいといい文句無く殿堂入りです。 車や家電も有形資産といえば資産。お金も上にあげた殿堂のものより何倍も何十倍も何百倍も違います。中にはB級品も。ただ、上の殿堂のものは価格で価値が決まるものではなく、その存在の重さと生涯にわたって保有するであろう観点からおのずと殿堂入りとなるのです。  

  2007.08.27

  コメント(4)

• 悩ましい為替

  先週の急激な円高のあと、今度は円安に。サブプライム問題というトンネルは抜けたのでしょうか。シカゴ為替先物通過の円安ポジションが整理され、やや円高圧力は外されたように思います。ただ、昨年のバーナンキショックにより１ドル＝１０８円まで急騰した際は、先物通貨でも円が買われた経緯があります。またサブプライム問題の根は深く、確かにBNPパリバファンド凍結解除のニュースは好材料であったものの、サブプライム根底に宿るリスクを排除できた訳ではなく、なかなかポジションを持ちにくい情勢が続いています。よくファンダメンタルズに軌道回帰するような表現も使われますが、それは過剰流動性に因る円キャリートレードを指しているのでしょうが、どうしても私は実質実効為替レートのことが頭から離れません。勿論、今日の為替相場は投機筋の動きや資本取引での動向に大きく左右され、購買力平価といった地味な存在は無視されがちです。　金利差は当面薄まらない思惑から円安へと再度動いているようですが、一度市場は手痛い思いを（特に個人投資家）しているので、このトラウマはそう簡単には抜けないようにも思えます。例えば日本株は旨みがなく、新興国の株も怖いから、では為替取引を行おう、そういった動機付けはあるかも知れません。　リベンジとばかりに動き出すこともあるでしょう。それでも、実質実効為替レートや購買力平価が為替のベースを築いている、ただ凸凹の上に「投機」という雪が積もり、クレバスの存在を覆い隠しているような気がしてなりません。とは言うものの、為替取引はとても有効な投資には変わりなく、投資対象から外すことはありえません。　ただ、このサブプライムのインパクトがこれからどのような姿形で現れるのか、それを自分なりのそしゃくするまでは、トレードを控えざるを得ません。投資がやや静かになるわけですが、かといって何もしないのでは時間の無駄となります。今思い描いているのは住宅ローンの全額繰上完済。　投資額は細りますが、それも選択肢として魅力的なものです。 来週は、米国の中古住宅販売件数や日本の消費者物価指数、失業率、米国のPCEコアデフレーターなど重要指標の発表も控えています。これまで好材料の発表が相次ぎ円安へと持ち直した面があるだけに、これからの指標に基づいた為替動向を注視していきます。

  2007.08.25

  コメント(4)

• 予断許さぬ為替市場

  先週の為替相場は波乱でした。恐慌的相場と言われるように、パニック的円高にさすがに驚いてしまいました。金曜の夜は、ニューヨーク市場が始まって終わるちょっと前くらいまで、ダウと為替の動きを見ていましたが、ほぼ連動しているようです。株価を見ながら為替取引を行っている構図が見えます。今回のショックはサブプライムを起因としていますが、まだその先に不気味な商品の存在があります。「オルトA」と「ジャンボ」の存在。プライムローンとの間にはこの２つの商品があります。サブプライムの次はこの２つなのか。更にその先には信用収縮の世界。為替に与える影響は、やはり円キャリ解消による円高圧力でしょう。加えて昔から貿易黒字国ですし、財政ユルユル、金利上げの方針に傾斜すればその国の通貨は経済理論的に円高になりやすく、円安バブルの終焉が近いように思います。日本の個人投資家による外貨買いが流れを変える要素を持っていますが、この急激すぎる円高でかなりの人のストックが傷んでしまいました。　私もかなりの利益が吹き飛んでしまいましたが、同僚にはロスカットで資産がほとんど無くなってしまった人も。　高レバレッジによるトレードは危険だと注意していたのですが・・・まだ為替市場は予断を許しません。数十兆ドルと言われている米住宅市場がさらに収縮してしまうと、それは実態経済に影響を及ぼし、経済歴史の教科書に加わるような調整が待っているかも知れません。その可能性は薄いと判断していますが、このサブプライム問題は世界経済にとってかなり痛いものになってしまうでしょう。

  2007.08.20

  コメント(0)

• 底なしの円高

  ユーロやポンドに対しての急激な円高は想定内でしたが、豪ドルがここまで売り込まれるとは予想外でした。NZランドは久しぶりの水準です。７０円台が懐かしい気さえしますが、ちょっと前まではこれでも高いレートでした。２年前は７０円台と６０円台後半をいったりきたりでしたから。この大きく動く相場では、昨日の書いたように見物を行うことが重要です。　まだ底が見えなくとりあえず３月の安値水準まで下げてきそうな按配です。口座管理も重要となります。　追加保証金も必要となるでしょう。　ここからが正念場です。

  2007.08.16

  コメント(0)

• 激しい円高ゆえのFXストラテジー

  サブプライムショックの余波は円キャリートレード巻き戻しを加速させているようです。気付いてみたら３月の上海市場ショックを凌駕するほど円高に振れています。　昨年のバーナンキショックも大きいものでしたが、このサブプライム問題は根が意外と深いのかも知れません。まず下げ方がゆっくり確実に下がっていっています。　ショート戦略に変えこの１週間乗り切ってきましたが、それは収益を上げるというよりも、ヘッジの意味合いが強く結果レバレッジを低下させてくれる役目を担っています。チャート上も一目均衡表も弱気の真っ只中。　シカゴ通過先物のポジションはある程度円売りの持高が調整されおり、これ以上の円高は想定しにくい反面、売りの気配を感じているヘッジファンド等の短期筋から円ロングが入ってくる可能性は充分にあります。クオンツ投資や先端の金融工学を駆使したトレードも損害を被っている様子。緩慢としたトレードでは痛い損害を被ることは必定です。やや怖いのは、これまでトレンドを築いてきた個人投資家による為替証拠金取引の影響です。　私の周りでも、かなり行き詰ってしまい追加保証金を余儀なくされた者も結構存在しており、ドルやクロス円のロングを積み上げる余力は残されていないようです。また損切りの水準がこの円高になってようやく見切りをつけた「見切り損切り」も発生しており、これらのことを考慮すると、個人投資家による逆張り的な反発は当面期待できそうにありません。ニューヨーク株式市場の動向に現在は注目が集まっているようですが、ここから先、むやみなクロス円のショートは避けておこうかと考えています。この乱高下に乗るのはプロレベル。投資旨みがある相場ですが、ここは久しぶりの「丘サーファー」の如く、遠くから為替相場を眺めてみるのも良い戦略かも知れません。個人投資家の強みの１つですから。

  2007.08.15

  コメント(2)

• 迷惑なサブプライム問題

  低所得者への住宅ローン貸付、サブプライムが堅調な世界経済を失速させうる問題へと発展するかも知れず、為替においては、過剰流動的だったマネーの縮小にともなう、円高圧力が加わっており、ロングポジションを形成しているFXトレーダーはしんどい思いをしているようです。 そもそもサブプライム問題は、未然に防ぐことが出来なかったのでしょうか。融資の現場において、「数字」を伸ばそうと審査ダンピングが行われることは日常茶飯事。でもこのサブプライム問題は低所得者向けローンとして、しっかりとしたスキームが出来上がっており、制度上欠陥といわざるをえません。　ただ、格付会社による低所得者、高リスク者の選別技術は皮肉にも評価できるのかも知れません。前FRBグリーンスパン議長は、このスキームを称えたらしいのですが、公庫のゆとり返済制度の末路を知らなかったのでしょうか。それでも、二桁を超える金利はありえません。果たして誰がこの低所得者向けのローンで特をしたのでしょうか。　ローンの利用者は結局返済できず家を手放さなくてはならない状態に追い込まれていますから、幸せとはいえません。　金融機関やヘッジファンド等の機関投資家もひどい場合は信用不安から破綻しており、破綻までなくても損失を抱えてしまったケースも多いはずです。建設会社や不動産会社は儲かったでしょう。　ただ、市場縮小となれば安穏とはできず、もし土地が高い時に仕入れ開発を行っていたり、過剰な設備投資を行っていれば、しんどいところもあるはずです。その他儲かっているところもあるでしょうが、このサブプライムが世界経済を冷やすこととなれば結局は自分に跳ね返ってくるかも知れません。結局、エンドユーザーの視点にたち、エンドユーザーに幸福をもたらす金融商品でないと、そのステークホルダーもその恩恵を受け続けることができない事をこの問題は示唆しているように思えます。

  2007.08.13

  コメント(0)

• 夢はプライベートバンクな生活

  名古屋へ戻ってきました。名古屋→福岡→鹿児島→福岡→名古屋の移動で特に働いたわけでもないのですが、ちょっと疲れました。でも子供という最高のものを手に入れて何かフワフワ浮いた感覚の休日を過ごせました。私にとって投資の最たる目的は、経済的に健全で良好な生活を送れるよう、給与収入と双璧を成す位置づけです。これまで、投資の成果を分かりやすく且つ身近に目標を設定しようとポルシェを購入→○○を購入（より広義に）としていましたが、何かを購入することが投資の目的ではないことが子供の誕生とともに明確になり、以前より物欲の後退も顕著になっていたこともあって、ブログのタイトルを変更しました。プライベートバンクな生活とは、やや抽象的な表現となりましたがここで言うプライベートバンクとは運用のみならず、ライフスタイルをオーダーメードするような、所謂「超富裕層向けのプライベートバンク」です。単純に、プライベートバンクを利用したい、というものでもなく、金融リテラシーを中心に家族の生活を経済的な観点からより良い方向へ盛り上げていきたいとの考えからタイトルをつけました。それは、証券投資であり、不動産投資であり、保険であり、ファイナンスであり、スキルアップ等の自己投資であり、教育投資であり、ライフプランであり、FXでもありと、幅の広い投資も含まれています。むしろ、プライベートバンクを利用する側ではなく、非凡なプライベートバンカーの能力に少しでも近づきたい、そんな意味が込められています。自らがプライベートバンカーとなり、家庭を運営していく中でその一部を記していきたいと思います。  

  2007.08.12

  コメント(0)

• 我が人生最良の日

  晴れて父親になりました。初めて見る我が子の姿を見るなり、涙を堪えるのがやっと。こんなに感情を揺り動かされた事はそう記憶にありません。とても嬉しいです。最も欲しいものを手にした思いです。

  2007.08.08

  コメント(6)

• 資源を持たない日本と為替

  現在、福岡に帰省中です。帰省先ではのんびり。普段３食の食事と仕事とトレードで忙しい毎日ですが、本当にのんびりです。さて、帰省先で為替の動向をイメージ。円キャリーの巻き戻しが現在為替市場ではクローズアップされているようですが、サブプライム問題と米国の好決算の綱引きが予想されているようです。アノマリー的には８月はおおよそ円高に振れています。引き続き金利差による円安に傾倒しそうですが、アメリカの利下げ（まだ気が早い）がもし見えてくると、金利差による動きが優先するのか、若しくは米国利下げ→米国経済堅調に推移→株高→円安になるのか、ちょっと判断がつき難い状況です。為替の動向は、短期的な要因が（テクニカル含め）支配していますが、とはいっても根底にあるのはやはり中・長期的動向もあり、重要なファクターです。今回交易条件の側面から考えてみます。交易条件は輸出物価指数を輸入物価指数で割った数値を表します。日本は資源を持っていません。海底を掘れば資源が眠っているのかも知れませんがコストとの見合いで、簡単には資源にありつけることが困難な国です。本日の日経にあるように、南アフリカに日本のエネルギー庁がレアメタルを採掘協力を行いエネルギー確保に動くようですが、それほどモノの確保が重要です。今後は新興国の台頭で商品の奪い合いが起こり、国際商品価格が上昇するでしょう。先進国は一段の金利低下になるかも知れません。商品高騰で交易条件が悪化するでしょうし、そうなるとデフレ圧力になるでしょうが、グローバル化でどれほど交易条件に影響を及ぼすかは、わかりません。そのうち輸出が上昇、交易条件の改善されインフレが加速していく。また金利差で為替が動く・・・こんな構図でしょうか。

  2007.08.05

  コメント(0)

• 政局から円高に？

  今週末から１３日まで夏期休暇です。　マーケットのウォッチは行いますが投資もFXもお休みの完全休暇です。さて民主党が大勝しましたね。　ある経済理論では、金融緩和、財政引締めを行うとその国の通貨が弱くなるとありました。これまでの政治の流れがそうです。民主党の政策はその逆、財政ユルユルの金融引き締め？です。特に財政に関しては、地方格差是正や育児関連、農家保護などお金を使う政策。歳出削減も消費税論議も遅れることになるでしょう。また日銀による利上げに対してどの程度牽制するのか未知数です。単純にはいかないかも知れませんが、経済理論的には中期的な円高になることは覚悟しておかなくてはなりません。 では、しばしお休みです・・・

  2007.08.01

  コメント(2)

• 乱高下する為替相場

  今週土曜日４日～１３日まで夏期休暇の為帰省します。　実家には戻れないと思いますが、妻の実家にしばらく身を寄せることになりそうです。　いつもと違う休みになりそうです。このところの、安穏としたボラティリティに慣れてしまっていたので、先週から続く乱高下ぶりに、迂闊にトレードできない状態となっています。今週は雇用統計やIMMの発表を控えているので、予想より悪い数字だと米国市場の軟調思惑から円が買い戻されるシナリオが想定され、このところの円高圧力や個人投資家の損切りなどにより、大きく円高に振れる可能性も高く、根拠の無い割安感でロングポジションを待たないよう勤めることが賢明でしょう。一目均衡表からも、買い場を見つけることは難しく、弱気なサイン（円高）が点灯しています。しばらく様子見が続きそう。　無理は禁物、休むも相場です。

  2007.07.30

  コメント(0)

• 真夏のチャリンコ・体力の限界

  今日は会社のチャリンコマニアさんに誘われ焼き物で有名な瀬戸市へ行ってきました。チャリンコで。　私のチャリンコは１２年もののプジョー製。　途中、ディレーラーの調子が悪いので調整しようと立ち寄ったチャリンコ屋のおやじから、「年期が入っているね～」と言われるほど、今ではレトロなマウンテンバイクです。　会社の同僚の自転車はビックリするくらい軽くて、しかも早い！　ついていくのがやっとでした。 このプジョー号は、就職のお祝いにと、母に買って貰った大切なもの。　新しいチャリンコには心惹かれますが、あっちこっち引っ越した先でいつも連れてきた良き相棒。これから１０年でも２０年でも乗り回し、「おっ、レトロなチャリだね～」と言われたら本望です。さて、瀬戸市は昔の面影を残している商店街や街並みもあって、とっても懐かしい町でした。往復３５キロ程でしたが、それくらいで情緒ある町にいけるとは。商店街のあるお店を見ると、スーパーカーブームの頃のプラモデルがあったりして、とても懐かしい。神社の参道や柳の木が沿道にある川の風景。いいなあ。名の知れた鰻屋さんがあると聞いて、早速行ってみると行列状態。それでも食べてきました。なんでも、瀬戸の焼き物職人が昔、その暑さの中で仕事をするにあたり体力をつける為に好んで鰻を食べたんだそう。　そんな話を聞きながら食べるうな丼は美味しい！ と、とても楽しいプチツーリングでしたが、３５度近くまで上昇した気温に加え照り付ける日差し。しかも路面から来る熱は体力を奪い、おまけに峠超えをしてきたので、３０キロちょっとでもさすがにバテました。　熱中症には気をつけましたが真夏の峠チャリンコツーリングはちょっと危険かも知れません。　　ましてや、普段はエアコンの効いたオフィスで座り続けて、明らかに運動不足。　坂道を登っている途中、足が前に動きません。　もうちょっと鍛えなければ。 さて、為替相場は、キャリートレードの巻き戻しが続いています。　高レバレッジで取引していた同僚は、あと１円５０銭でロスカットだと、沈んでいましたが、ゼロサムゲームの餌食だけは避けたい口座のリスク管理が勝負どころになってきます。

  2007.07.28

  コメント(2)

全1078件 (1078件中 51-100件目)

< 1 2 3 4 5 6 7 ... 22 >