営業の圧力
このところ円高ですね。 トレードノートにも一目均衡表から、ロングのポジションを控えるようストラテジを立てていました。 それでもドル円やポンド円のショートを仕掛けていましたが、ちょっと予想を上回る円高ぶり。 それでも対ポンドやユーロに関しては「記録的円安」といわれただけに、健全な調整の一環だと捉えています。 さて、今日はキツイ営業のプレッシャーがありました。融資の審査を担当している者として、どの世界でもこの営業VS審査の構図はあるのでしょう。私も営業の時は、「なぜだめなんだ」と強く詰め寄ったりしていましたから、気持ちも良く分かります。 米国のサブプライム問題も、無理な貸し出しが焦げ付いているからであり、中国の返済比率(負担率)も50%を超える世帯が3割超にものぼるらしく、日本はせいぜい30%~35%であることを思えば、かなり無理をしている感があります。房奴と中国では言うらしいですが、すなわち家の奴隷。折角のマイホームライフもローン返済が苦しければ楽しさも減ってしまいます。融資の弱体化は不動産価格にも影響を及ぼし、住宅ローンの乱発は住宅の価格を上昇させるキッカケになります。オフィスビルもしかりです。過剰な融資が引き金となり貸出債権が不良化し、バランスシートを悪化させ健全な経営をぐらつかせる・・・ いつか通ってきた道です。でも、営業も数字のノルマがあるので必然的に意に反する融資の結果には反論したくなるのも事実。 かといってダンピングを行ってはいけません。 融資担当者は審査スキルも去ることながら、営業の圧力に対抗できる精神力も必要になってきます。 (審査基準をゆるゆるにする方が楽なんですが・・・)