66677199 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

FINLANDIA

FINLANDIA

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Calendar

Category

Keyword Search

▼キーワード検索

Archives

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

Freepage List

2021年12月16日
XML
カテゴリ:陽明学
 
 一 心友問う。貴老の書を見て、口ではあざけりそしりながら、
心にはひそかに取り得てみづからのまどいをわきまえ、
我心より出〔い〕でたるように人にも教〔おし〕うる者侍り。
書をあらわし侍るにも、貴老の書の筆法発見多し。
しらざる者はいづれをさきともわきまえ侍らじ。
貴老は秘して出だし給わず、とり用うる者の書は出で侍れば、
かえりて末〔すえ〕や本〔もと〕に成り侍らむ。
 
 云う。いにしえより実徳ある人にはにせがたし。
予、不徳にて、言語のみなる故に、人の取ることやすき也。
夫〔そ〕れ有徳には、親炙〔しんしゃ〕する人、其の化をこうぶれり(蒙ぶれり)。
文明の時は有徳の人なれども、言説を以て世の惑〔まど〕いをひらく功あり。
予が言としられて世に益あらんも、人の言と成りて助けあらんも同じ事也。
予が言はなお人の言のごとく、人の言はなお予が言のごとし。
共に天の霊明より生ず。
たとえ取り用うる人あしき心ありとも、聞く人はまどいを弁〔わきま〕うべし。
其の言によりて吉利支丹ごときの左道にまどわざる風俗とならば幸甚なり。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021年12月19日 08時10分50秒



© Rakuten Group, Inc.
X