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テーマ:日本的なるもの(437)
カテゴリ:陽明学
一 心友問う。世の学者の云う、人死して精神なし。 父母先祖を祭るといえ共〔ども〕、其の祭りを受〔う〕くべき者なし。 ただ、孝子の心の、死に事〔つか〕うること生に事〔つか〕うる如くするのみ也と。 誠に我〔われ〕・人〔ひと〕共に死して何かあるべき。 云う。此〔かく〕の如く見て悟道せばまことに易き事也。 ただ人身のみを見て此の見〔けん〕あり。 人心は形気〔けいき〕の心也。此の形〔かたち〕なければ此の心なし。 吾人の本心は理〔ことわり〕也。理は始め無く終り無し。 生生〔せいせい〕して息〔や〕まず。即ち性即ち心也。 君子は此の理〔ことわり〕明らかにして存〔そん〕す。死生を以て二つにせず。 人心も天理を以て動くときは、形色〔けいしょく〕共に天性にして形をふむ者也。 亡びざる者は常に存し、亡ぶるものは今よりなし。 生死を以て有無をいう者は、道を知らざるなり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2022年04月01日 23時56分26秒
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