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2022年09月15日
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カテゴリ:陽明学
 
 一 心友問う。《孟子の云〔いわ〕く、民〔たみ〕を貴しとなす。
社稷〔しゃしょく〕これに次ぐ。君を軽〔かろ〕しとなす。》
(孟子云、民為貴。社稷次之。君為軽。)
此の言甚だ抑揚〔よくよう〕あるに似たり。
一国の為に一人の君を置きて治めしむる道理をしらで、
君一人をたのしましめて一国の人民をくるしむる事の、
天道にそむける義を明〔あ〕かさんが為なるべし。
 
 云う。しかり。又〔また〕先天〔せんてん〕(※自然)の理〔ことわり〕也。
天地ひらけて人あり、人の多きを民という。
山川国土の神〔かみ〕、民の為に財物を生ず。
是〔こ〕れ神といえ共〔ども〕民に次ぐの理也。民は基本を報じてこれを祭れり。
人民の多き、これを治むるものなければ乱る。故に君を立つ。
是れ又国君といえ共〔ども〕民に次ぐもの也。
孟子先天の理によりていえり。
後天〔こうてん〕よりいう時は、君は上に位〔くらい〕して威重〔いちょう〕あり、
民は君にしたがう者也。
君、民の為に社稷をたててこれを祭れり。
是れ後天用をなすの時也。





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Last updated  2022年09月16日 20時58分16秒



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