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テーマ:今日の出来事(292632)
カテゴリ:Nature
想像してください。
もしあなたが、ある日突然、得体の知らない存在に捉えられ、家族や恋人、友人、そして故郷からも引き裂かれ、残りの一生、狭い檻の中で、強制労働を強いられる事になったら・・・ どうしますか? もし、目の前で最愛の人が、自分の子供が、血だらけになって殺されていく・・・。そして自分の身にも何が起こるのかわからない。そんな状況に追い込まれたら。 どうしますか? そんな運命を、私たち日本人によって強いられている生き物、それが『イルカ』です。 癒しのシンボル等として、日本でも人気の生き物ですが、日本では年間約2万頭のイルカが捉えられています。 捕獲の目的は『食肉』(そう「食べるため」です!)、そして高額でさばける、水族館やリゾートホテル等での『見せ物用』です。 いずれにしても、彼らの野生での命、家族や群れとの生活は、突然の終わりを告げます。あまりにも理不尽な方法で。 和歌山県太地町、イルカの追い込み猟で世界的に有名なところなのですが、この太地町にある「太地町立くじらの博物館」から今月、『国際的学術交流』の大義名分で、7頭のハンドウイルカが中国へ売り飛ばされます。 そのお値段、一頭につき520万円(去年の販売価格=去年も8頭、売り飛ばされた)。ちなみにこのお値段、『くじら博物館』が漁協から買った7倍。なるほどこれが『国際的学術交流』・・・ですか。 当初の売却予定数は8頭でした。しかし、そのうち一頭はすでに死亡。残った7頭が今月末までに中国へ飛ばされます。7頭はすべてメスのイルカ。オスに比べて攻撃性が少なく、扱いやすいから・・・だそうです(TT)。 結束の固い群れを作って、生活をする野生のイルカ。出産は3~4年に1度きり。しかもたった1頭だけを産むという、繁殖率の非常に低い生き物。 鼓膜が引きちぎれるような激音を起こし、沖にいるイルカの群れを入り江に追い込み、そこで大量殺戮。これがイルカの追い込み猟です。 イルカの血で、海は真っ赤に染まります。まさにこの世の地獄。生まれて間もない赤ちゃんイルカも・・・関係なく無差別に、です。 イルカは痛みも恐怖も、私たちと同じように感じる動物。しかも最近の研究では、鏡に映った自分の姿を認知し、自己認識し、仲間のことも認知することが分ってきました。そう、私たちとなんら変わらないのです。そんなイルカにとって、この末期はどんな凄まじい恐怖であるか・・・。想像を絶します。 中国からは、さらに10頭の追加注文まで入っています。つまり、この売買は今後もさらに続くということ。もちろん、追い込み猟も、です。 一体イルカ達が、私たち人間に何の罪を犯して、こんな運命を強いられるのでしょうか?この悲しい状況を、私達は、ただただ指をくわえて見ていることしか出来ないんでしょうか? せめて太地町長に『要望書』を送ります。ご協力できる方、どうか宜しくお願いします! *長文を最後まで読んでくださって、ありがとうございました。 もっと詳しく知りたい方は、こちら『エルザ自然保護の会』ページへ (ここから和歌山県太地町長へ要望書のダウンロードもできます) イルカ猟の詳しい情報・画像・映像は『Blue Voice』のページへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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