動物園、そして水族館は今・・・
今日PBSチャンネルに、たまたまスイッチをあわせたら、「Snowflake, The White Gorilla(スノーフレークという名の白いゴリラ)」という番組が始まるところだった。(↑画像はPBSのサイトよりお借りしたもの)白ゴリラ、スノーフレークは、60年代後半、人に捕らえられ、スペイン、バルセロナの動物園の名物になる。当時、動物園は見せ物小屋のような時代。ゴリラの生態や習性などは全く知られておらず、スノーフレークに与えられたのは、一人きりのコンクリ張りの檻と、鉄ののぼり棒、クッキーやパン。約35年たった今、さまざまな野生動物に対してのリサーチは進んで、檻はより広く、より自然の環境に近い環境に。スノーフレークにも家族ができ、孫までできた。改善されつつある動物園の中で紹介されたのは、ニューヨークにある、ブロンクス動物園。ここでは動物は見せ物ではない。彼らは重要なメッセンジャーだ。そしてここは野生動物と、人々をコネクトさせる場所。この社会に暮らす人々が、いかに、野生動物や植物の生態や状況を知り、そして現在、野生動植物が、どのよう危険にさらされているのかを訴え、いかに彼らを守っていくことが大切か、の意識を芽生えさせる場所へと進化した。もう檻ではなくガラスで仕切られたゴリラ舎、その中には、彼らが本来暮らす、自然の熱帯雨林にとても近い環境が再現されている・・・。そして、話変わって私の暮らす周辺で、有名なモントレー水族館。ここにいる魚達も、見世物、飾り物ではなく、メッセンジャーだ。この水族館は海洋学のリサーチでは随一だ。また「Seafood Watch」というガイドを、マーケットやレストランなどに配布。もしシーフードを食べるなら、この種類は絶滅の危機がゆえに避けるようにと、明確に提示している。そしてカリフォルニアのレストランのシェフたちはこのガイドにならい、シーフード選びをしてるそうだ。(↑画像はモントレー水族館サイトよりお借りしたもの)それで非常に気になったのは、今、日本の動物園や水族館は、いったいどんな活動をしているのか、ということだ。