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テーマ:今日の出来事(292662)
カテゴリ:Nature
動物、特に野生の動物の行動を、人間のそれに当てはめて考えるのは良くないのだという。以前『イルカを助けてください』の日記を書いたときにも、その点は指摘を受けた。
確かに、人間の行動に当てはめて考えてはいけない、当てはめられない場合があるかもしれない。例えば『オルカ』。 黒と白のツートンカラーに身を包んだこの動物、ご存知だろうか? 別名『キラーホエール』と呼ばれているが、実はイルカの仲間。現在も日本の水族館も何箇所かが、この『オルカ』を「監禁」している。 この動物の一生は50年、それ以上とも言われているが、生まれてから、その一生涯を母親と、家族と、そしてその群れと一緒に共にするのだそうだ。 そんな暮らし方をするのは、いまや日本人には存在しないんではないだろうか。家族との絆、仲間との絆、そしてお互いの存在の重みが、全く違うレベルなのだ。そんな彼らを、私たちは自分達に当てはめることは不可能だろう。 そうゆう動物にとって、捕らえられて家族から切り離されることが、どれだけの苦痛になるのだろうか。ただひとつ分るのは、それは私たちの想像を遥かに絶する、ということだ。 水族館のプールが大きく見えるのは、人間からの観点でだけ、だ。実際には、深さも、広さも、環境も、海とは全く比較検討にも及ばないほどの極小の監獄だ。そこに閉じ込められて、人間の娯楽と金儲けのために、芸を仕込まれて、残りの生涯を過ごす。 食べるものの質も、極端に暴落する。彼らの餌は、とうに死んだ魚だ。「新鮮」に見えるのは、死んだ食べ物を食べることが常である、私たちからの観点だ。彼らは海では元気に泳ぐ生きた命を取り込んで生きているのだから。 ライフスタイルと食生活、そしてストレスが、命にどのような影響を及ぼすのか・・・これは人間も動物も共通ではないだろうか。 収容時には若くて健康であったオルカでも、水族館での余命はあまりにも短い。その原因は海洋学者じゃなくたって想像がつくはずだ。 それでもあなたは水族館でオルカを観たいですか?のページ。 「オルカ捕獲反対」の署名にご協力ください! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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