【自分への悪口を受け取る必要はありません】
【自分への悪口を受け取る必要はありません】 自分は何も悪いことをしていないのに、自分の知らないところで悪口を言われ ていることがあります。 最近では、ネット上での誹謗中傷があったとき、発信者を特定できるようにな りました。 悪口を言った側の人は、そこまで大きな問題になるとは思わなかったというの が多いようです。しかし、言われた側とすれば、憤り傷つくのは当然です。 人に悪意のある言葉を言う「悪口」には、マイナスのエネルギーがあります。 もし、悪口を言われたらまず、「それは受け取る必要はないと決めておく」 ようにしましょう。これだけで、かなり違います。 ブッダが人の悪口について、次のように話しています。 『誰かが、荷物を送ってきたとき、その荷物を受け取らないなら、その 荷物はどうなるか。送り主のところに戻っていきます。 悪口も同じで、受け取らなければ、言った本人に返っていきます』 つまり、悪口を言われても無視すれば、いずれその悪いエネルギーは何かの 形で、言った本人に戻っていく、という意味です。 江戸時代の禅僧・白隠禅師に起きた出来事があります。 禅師の寺の近くに住む娘が、結婚していないのに子どもを出産しました。 娘の両親は、「誰の子どもなのか?」と、娘に厳しく問いました。 すると彼女は「白隠和尚の子どもです」と言うのです。 両親は怒り、赤ちゃんを抱いて禅師の寺に怒鳴り込んできました。 「娘が、お前の子だと言っている! なんてことをしてくれたんだ!」 その大声に、禅師は「おう、そうかそうか。よしよし」と言いながら、 赤ちゃんをあやしはじめました。 両親は、さらに怒り赤ちゃんを禅師のところにおいたまま帰っていきました。 それから、村中にこの話が知れわたり、大変なことになりました。 しばらくして、娘は和尚に迷惑をかけたままではいけないと思い、本当は和尚 さんの子ではないと、両親に打ち明けました。 両親は、すぐに禅師のところに行き謝りました。 禅師はそのとき、『おう、そうかそうか。よしよし』と赤ちゃんをあやして、 娘に返したといいます。 この話のような、人の一生にかかわるような問題に直面することはないかも しれませんが、自分に非がなければ、堂々とした態度でいればよいのです。 これが、「人の悪口は受け取る必要はない」ということです。 人から、いわれのない悪口が耳に入っても、冷静に受け流すことです。 言った人には「あの人は、そんなことを言いたがる人なんだ」と思う程度に とどめておくだけで十分です。 いずれ、その人も悪口を言われるような境遇になっていきます。 言葉には、人を動かし、人生にも影響を与える力があります。 悪口より、ほめる言葉を出していくように心がけましょう。 (by ハートリンクス)