【自分を安売りしない】
【自分を安売りしない】 たまに元気がなくなると、自分自身の存在が安っぽく感じられることがあり ます。 元気がないというのは、心が弱っている状態で何かに傷ついたり、ミスをした り、信じていた人から思わぬ言葉をなげられたとき、いろいろです。 いつも前向きな姿勢だと言われる人でも、このような落ち込んだ経験をしたこ とがあると思います。 しかし、このタイプの人は元の元気を取り戻すときは、さほど時間はかけずに 本来の明るい性格になれるものです。 反対に、一度落ち込むとなかなか立ち直れず、時間をかけないと元気になれない 人もいます。 この両者の違いが生まれるのは、日頃から自分という人間を尊重し誇りに思って いるか、そうでないかによって変わってきます。 自尊心という言葉があります。 この、自分を尊重する心とは、具体的には、「自分の存在を肯定する心」のこと です。 たとえば、「私には、短所もあるけど、それ以上にいいところもたくさんある」 という意識を持っていることです。 人には、本質としてやさしく、素直で、助け合える性格、性分があります。 しかし、この本質・本体の表面は感情というもので包まれています。 その感情には、喜怒哀楽というものも含まれますが、とくに怒りや、嫉妬心、 などのマイナスのエネルギーを発するものがあります。 本来は、やさしく美しく強いものですが、ときに「自分さえよければ」という 自我意識、またはエゴイズムに陥ることもあるのです。 この二つの心をもつのが、人間です。 そして、あくまでも本質・本体が自分のあるべき姿の「主」で、その表面で あるうわべの自分は「従」の姿です。 つまり、「主」という本当の自分と、「従」である感情に流されがちな自分との の区別をすることが大切です。 このことが理解できれば、落ち込んだり、何かエゴな自分になっていると感じ たときは、そこで立ち止まることもできます。 そして、本当の自分に、「主」の自分にかえろうという意識をもつことを習慣 にするのです。 すると、バランスのとれた自尊心をいつも持てるようになり、何かの原因で 心が揺らいでも、自分を安売りして自暴自棄になることもないのです。 (by ハートリンクス)