【書籍感想】運び屋 一之瀬英二の事件簿
書籍の感想です。今回は「運び屋 一之瀬英二の事件簿」です。運び屋 一之瀬英二の事件簿 (実業之日本社文庫) [ 水沢秋生 ]一之瀬英二の仕事は運び屋と言われています。依頼されたものを、依頼された時間に、依頼された方法で届けるというのが、彼の仕事です。依頼されるものは合法的なものもあれば非合法なものもありますが、そう言ったことには目くじらたてずに淡々と遂行するのが、彼のスタイルです。依頼人の運ぶ理由には関与しないと言いつつ、アフターサービスと称して調べたりする。もちろん、厄介事に巻き込まれないための用心という側面もあるのですが、微妙に人情味があってなかなか面白いです。一之瀬英二の憂鬱では中学生からある三人の男にチョコレートを届けるよう依頼されます。依頼料は安くありません。となれば、チョコレートを届けるのは偽装で何か本当の目的がありそうです。一之瀬は依頼人の兄と出会い、真実を知ります。そして、運ぶ以上のサービスをするのです。どの話も面白いです。