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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:まいにちのきろく
20歳の誕生日に父に言わた事。 「10年先を生きるために、今日からの10年勉強しなさい。」 なんだかトンチのようで、今までは「ふーん・・・」といった感じで漠然と覚えていたのですが、やっと言われていた意味を理解できました。 ゼロ歳~9歳までに学んだ事を生かして、10歳代を生きていく。 10代までに学んだ事を生かして、20代を生きていく。 20代までに学んだ事を生かして、次の10年を生きていく・・・・。 一生がその繰り返し。 もしかしたら、昨日までに学んだ事を生かして、明日からを生きていく。明日からを行きぬくために今日何かを学ぶという方が、父の教えに沿っているのかもしれません。 明日からの10年、どういう自分でいたいのか?それを念頭に置いて、今日を生きる。そうすれば、常に夢と理想を傍らに抱いて、希望を持って生きていける。 20歳から理解するために、何年・・・、いや十数年かかったけれど、やっとこの言葉を自分のものにする事ができたような気がします。 祖母が生前、「その歳になってみないと、分からん。でも、その歳になって気付いても遅いとよ。」とよく言っていました。 言われていたときには、20代の私に80代の祖母の気持ちが分かるわけない!と思っていましたが、これも最近になってようやく言っていた意味が理解できた言葉。 祖母は夫が戦死したため、足の不自由な姑と15歳を頭に1歳までの5人の子供を抱え、空襲で焼け出されて路頭に迷いながら、それでも家族を養うために必死に働き生き抜いて来た人ですが、今の私の歳の時に戦地の夫と交わした往復書簡が残っています。 その達筆さ、文章内容、生き抜く為の覚悟など、今の私にはとても書くことができません。 「その歳になってみないと分からん」・・・はい。まさに、今この歳になって自分のいたらなさを実感します。 「その歳になって気付いても遅いとよ」・・・そう、もう祖母は亡くなっていて、その生き方の教訓を学ばせていただく事はできません。 でも、やっとそれに気付いた今、私なりに考えてみました。 「その歳になってみないと分からない。だから、決して若さという武器を振り回し、今の自分の器だけで人を見たり、物を言ったりしてはならない。自分という器は、常に大きくする努力をしていなければ縮んでしまうし、自分が思っている以上に小さい物なんだ。」 「その歳になって気付いても遅いよ。だから父の教えのように、明日からの10年を過ごす夢や希望を自分の傍らに置き、毎日が気付きの日にしなくてはいけないんだね。」 目標は、「あの人、素敵。憧れるわ。」と言ってもらえる人になる事。 そして、「憧れのあの人のようになりたい。」と思える人を常に身近に探し求めて、その方にお付き合いしていただけるような自分であり続ける事。 うわー!私にとっては壮大な目標だけれど、分かった時が始め時。 明日からの10年のために、今日も一日頑張ります。 次の瞬間も、絶対幸せ! あなたも私も。
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