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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:室礼
急に季節が移って、こちらでも昨晩初めて掛け布団を出しました。 今月の頭まではまだまだ夏だったのに、一気に冬へを季節を進めてしまいそうです。 朝も、どんよりとした曇り空。まさに冬の空を思い浮かべるような空でした。 10時を過ぎた頃から、少しずつ雲が晴れて、秋晴れの空になってきましたが、風が冷たく感じます。 秋から冬にかけ、しっかり体を温めて滋養を取るためにも、我が家は根菜類のおつゆがお鍋にいつもスタンバイ!・・・・というか、たくさん作って、食べた分だけお野菜や出汁を補充して・・・・、なんですが。 大鍋に似ている根菜達を、食べる分だけ小鍋にとりわけ、白菜やキャベツ、ねぎなんかの青物を加えて、そのときの気分でお味噌味、お醤油味などなど味付けを変えて、毎食のように頂いております。 季節の変わり目に体調を崩しやすかった我が家も、食を意識しだしてから随分変わってきたようです。体の内部から全て変わるためには最低でも3ヶ月は必要らしいので、菜食に近い形の食生活をコツコツ続けてみようと思います。 ギチギチ!ねばならない!方式は、またまたストレスを感じてしまうので、ゆるやーかな菜食主義なのですが・・・・。 そういえば、昨日はとあるボランティア団体からアルバイトのお話が。 ここは、高齢者の介護をする方の心の悩みを聞いたり、リフレッシュをするお手伝いをしたりと、介護を側面からサポートする事を目的に作られたボランティア団体なのですが、今年はその活動を初めて10年目。その記念の冊子を作る事になり、お手伝いをすることになりました。 私は私が出来る事を、誠心誠意一生懸命する。 私は私の朝を待ち望んで迎え、一日を楽しみ尽くし、明日を心待ちにする夜を過ごす日を送る。 この2つを後半の目標に掲げ、常に意識するようになってから、ありがたい事に人にも物にも事にも、良い出会いがたくさんです。 今日も楽しもう! そう思える心を持つ事って、なんて幸せなんでしょう。 癒しとか、癒すとか、肩肘張って考えずとも、目の前のものを心の底から楽しむためにはどうしたらよいか? それのみを思って、あれこれと方法を考え、実行し、修正しながら完成させていく。 それが、結果として自分自身を癒す力になっているようです。 台所でも、洗面所でも、居間でも、ベランダでも、愉しむための種はたくさん転がっているし、一歩外に出れば、散歩でも買い物でも、社会活動でも旅行でも、空にも空気にも、この世の存在全てに、楽しみの種がたっくさん!です。 そうやって私を楽しみ尽くしながら、少しでも周りの方のお役に立てたら、もう最高! 先日買った小さな独楽のように、私を独り楽しみながらも、回転する音、色、風、形等などで、周りをも楽しませる事ができる・・・・。そんな事ができれば、素敵です。 朝起きて、ストレッチの後机に座り、直径3センチほどの小さな独楽を回して、それを見ながら今日を迎えられた事を感謝して、私の目標を意識しながら瞑想する。 時間にしてほんの数分の小さな小さな日課ですが、中々効果が絶大なのです。 さて、折角の記念の冊子。 私の持つ力を全て発揮して、喜ばれるものを作る事ができますように。 今日は、その事も朝お願いしてみました。 さて、今月の室礼ですが、奥が深くまだまだ先がございます。 ちょっとご紹介まで・・・・。 かつて、日本人は月の満ち欠けで月日を知り、それを農耕作業の目安としてきました。月は命を営むために不可欠な存在だったのです。そのため月に対する畏敬の念は相当なものだったのでしょう。先人達にとって、お月見の行事は、ただ愛でて楽しむだけでなく、収穫の感謝を捧げる神聖な儀式でもあったのです。 この儀式が、旧暦の八月(中秋)に行なわれるようになったのは、まだ米でなく里芋を主食にしていた時代、この頃がちょうど里芋の収穫時期にあたったからだそうです。 豊穣を象徴する満月の夜、里芋の収穫際を行なったのが、お月見の起源というわけなのです。 十五夜に「芋名月」との別名がついているのにも、こうした理由がありました。 お月見にすすきが登場するのは、そんな収穫の儀式のなごりでしょうか。 すすきは、月の神様の依代(神様が宿るもの)である稲穂の代わりです。本来ならその年に収穫された米などを供えたいところですが、まだ時期的に早いため、稲穂に似たすすきが選ばれたと考えられます。 すすきだけでなく、秋の七草(萩・尾花・葛・撫子・女郎花・藤袴・桔梗)が用意できればそれに越した事はありませんが、その土地土地で身近に咲く花を活ければ、それで十分でしょう。本来お供えとはそういうものだったという気がいたします。 お月見の「室礼」では、里芋を初めとするさまざまな野菜や果物の盛り物をします。その時に、葡萄や豆類などの”蔓物”を必ず盛るようにします。蔓の習性に、私達と月とのつながりへの願いを託します。 お団子とこのような収穫されたものの盛り物を並べるときも、左上位の文化にしたがいます。より上位とされる自然界の盛り物を、お月様から見て上位の左側に、お団子は下座の右側に置くのです。 お月様から見て・・・・・、というのが面白いところです。あくまでもこの夜はお月様が主役です。それだけ日本人の心のうちには、月を崇める気持ちが強くあるという事を感じます。 (「四季の行事のおもてなし」(山本三千子著より) 去年の今頃は、お月見なんて思いもしなかったこと。 ということは、この一年で私も随分と成長し、心が解放され、変化してきたのかしら? マンション暮らしの我が家では、収穫をお祝いするような物は何もないのだけれど、農家の方が丹精込めて収穫してくださる食べ物を口に出来る事に感謝し、自分自身の心の収穫に感謝して、お月様を愛でたいと思います。 10月23日の十三夜・・・・。晴れても雨でも楽しみ。
そのため
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