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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:自分育て
子供の頃から今まで、数多くのお稽古事をしてきました。齧ってみたものの今ひとつピンとこなくて長続きしなかった物や、なぜか離れられない物、独学の物、お教室に通った物・・・・等などいろいろとあります。 40年近く生きていると、人生いろいろとあるしね。 その中でも今はお稽古事というよりも、日常生活に密着した物の一つに、茶道があります。 別にお免状を頂いたわけでもないし、子供が出来てからはお稽古に通うのもままならないのだけれど、鉄瓶でお湯を湧かしてお茶を立てる・・・・、ただそれだけの行為にどれだけ心を落ち着かせてもらったことか・・・・。 最初にお稽古始めてからもう十年以上。未だに離れられないのはこの精神安定剤の力かしら。 先日のfreepaperのエッセイにもお茶の事が書いてあって、なるほどねと思った次第です。 「初釜に学ぶ、大人の嗜み」 日本の伝統行事の中でも、「初釜」は未来永劫伝承していきたい物。新年最初に行なうお茶会で、茶懐石料理とお茶を頂いて新年を祝うのだ。 人間の基本が食にあることを心で学ぶ事こそ、大人の嗜みと言えよう。 茶懐石は、いうなれば日本料理のフルコース。 最上質の食事作法を学ぶ絶好の機会になるだろう。 学ぶべきは、もてなす側にもたくさんの決まり事があるが、実はもてなされる側にもマナーがあるのだ。 そのひとつは、料理は取り残さずに頂き、頂いた後のお皿も綺麗に拭き上げるというもの。できるだけ綺麗に頂くという心配りが、大人の食育の中枢をなすのだ。 『リセット 2008JAN号 文 天野 周一氏 著より』 食育というと、ついつい子供の教育にばかり目を取られがちだけれど、何処から見られても恥ずかしくない後姿を整えるためにも、実は『大人の食育』が一番大事。 新春は家族で初釜をする予定だから、再度お作法をおさらいしておかなくっちゃ・・・。 そういえば、この冬「いつかこういう人になりたい」と思える目標が又一つ増えました。 素敵!だと憧れるその人は、早川 一光氏。 京都在住の「わらじ医者」として有名な方です。http://warajiisha.ld.infoseek.co.jp/ 奥様との二人三脚の地域医療をテレビで見て以来、医者としての姿勢はもちろんのこと、人間としての魅力に憧れております。 先生は患者さんに必要な処方以外を出すことなく、患者さんの心の叫びを「聴く心」でしっかりと受け止め、硬くしこってしまった心をほぐしていらっしゃる。その後一番の処方箋の、歌人でもありお茶の先生でもある奥様のお手前によるお茶。そのお茶を一服頂く事で、身も心も解放されていく患者さんや介護する方のお顔を拝見して、お茶の力を改めて再認識しました。 まさに著書にもあるように、『喫茶去』の心。http://www.jyofukuji.com/10zengo/2006/02.htm お医者様ではないので病気を治すということはできないけれど、お茶を一服召し上がれと心を解放して差し上げることは私にも出来る事。 新春を前に、私のやりたいことや進みたい方向に春の陽のように、一筋の光が投げかけられた気がします。 心を解放する事で、『こっちにおいで』という魂の声や大いなるものからのささやきが、どんどん聞こえたり見えたりするようになってきた気分。 さぁ、人生後半にむけて、今をひたすらに お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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