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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:火曜日:禅語
夏到来と共に、真夏日や熱帯夜に突入しました。 お天気の長期予報でも、今年の夏は長くなりそうです。 まぁちゃんの幼稚園では、今日がプール開き。 朝登園したら、大きなプールになみなみと水が張られ、キラキラと輝くさまは夏本番といった風情です。 昨日のプール掃除もしっかり楽しんだそうで、砂だらけ、泥だらけの洋服達がその笑顔を物語ってくれています。 先日保育参観に出席して以来、まぁちゃんの登園の道中に話しかけるのは、『今日は何して遊べるかしら?』の話題に尽きます。 保育参観で見せてくれたまぁちゃんの姿で、幼稚園では人として学ぶべき事はしっかり鍛えてもらっていることが実感できました。だから、保育中の事は先生に全てお任せして、とにかくどれだけ遊んでくることができるか? 一生でこれだけ遊んだ時はないと思えるほど、満喫してきて欲しいと願っています。子供は夏伸びるから、この秋どんな成長した姿を見せてくれるか?今から楽しみ。 今日の禅語を学ぶため、目を閉じていつもの本を開いたそのページの先は・・・・。 『幸せに不可欠なのは、少しのお金と”内なる財産”』 ノーベル賞を受賞したベルギーの詩人・劇作家メーテルリンク(1862-1949)の思想は、禅に通ずるところがあります。特に彼の書いた童話『青い鳥』は、坐禅をして仏性を求めることの重要性を指摘しているようです。 物語はご存知かとは思いますが、チルチルとミチルという二人の兄妹が、幸せの青い鳥を求めてヨーロッパ各地をさまようというものです。二人は青い鳥を見つける事ができず、疲れ果てて自分の家に戻ってくると、そこに青い鳥がいたという結末です。 さまざまな論議はあるでしょうが、人生とは集約すればこの物語のように「幸せを求める事」ではないでしょうか。ところが多くの人は、幸せを自分の外に求めて彷徨い歩き、結局はどこにも見つけられず悲嘆のうちに死んで行くのです。 愚かなことです。幸せは自分の外ではなく「内」にあるものなのです。 幸せな人生を送るための3つの要素をご存知でしょうか。 それは、健康、お金、心です。 まず何よりも「健康」である事です。いくらお金があっても、病気で寝たきりでは何にもなりません。健康こそ財産です。朝の目覚めが良い、食事がうまい、身体が快適で働ける・・・・これらは何にも変え難い自分の内にある幸せです。 次にお金ですが、今日では生活に必要なお金だけは持っておく必要があります。しかし、あまるほどは要りません。多くあると、失う不安がつきまとうからです。お金は自分の内にある幸せではありませんから、「少し」必要なものです。 最後に必要なのが「心」です。いくら健康でお金があっても、励ましあったり慰めあったりする、心通わせる人がいなければ幸せとはいえません。よき家族、よき友、よき隣人・・・これらが人の生きるうえで支えになるのです。ですから当然、自分さえ幸せであればよいと思っているようではいけません。 さらに、心の持ちようも幸せに大きく影響します。クヨクヨしない、相手の事を善意に受け止める、考え方を積極的にする、いつも明るく・・・・。こうした心を持てば、周囲の環境や状況にまどわされず楽しく生きていく事ができるのです。 心こそ、自己の内にある最も価値ある宝です。 道歌に、「晴れて良し 曇りても良し富士の山 元の姿は変わらざりけり」とありますように、日々是好日を生きることです。 (「禅に学ぶ人生90の智恵」公方俊良著より) 生きるのが苦しくてたまらなかったとき、ひとえに「自分はどうしてこんなに不幸なんだろう」と、自分を責め、周囲を責め、余計に落ち込むと言う悪循環をひたすら繰り返していました。 あれから数年、あの時があったからこそ、今は私の内に幸せの青い鳥が居ることが理解できるようになりました。 外に求めるのではない。 内なる自分の中の幸せを見つめる事ができるようになったら、日々が好日の積み重ね。 苦しい自分も、幸せな自分も、元々は変わる事ない「私」の姿。 しかし、その『心持』を変えただけで、『私』を彩る背景、支えてくれる風景、与えてくれる情景の全てが変わって見えるようになりました。 青い鳥が逃げないように・・・・、3つの幸せを鳥かごにして・・・・。 「今」この瞬間も、幸せのミルフィーユ。
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