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テーマ:ささやかな幸せ(6740)
カテゴリ:火曜日:暮らし折々
約20日ぶりのPCです。 2週間の夫の夏休みがあり、PCの前に座ることはおろか、ゆっくりする暇もない日々でした。 ちょうどオリンピックが始まったこともありTVの前に根を生やしたように座って動かない夫と、夏休みで一日をもてあまし気味のまぁちゃんとを相手にして、日々ストレスは募るばかり・・・・。 穏やかな心を保ち、「居場所」を作る人になりたい・・・・。 そんな理想を叶えるために、お前の心構えはどうだ!!と言わんばかりの天からの試練です。 日々、自分のペースが崩れていく・・・・。 日々、笑顔が無くなっていく・・・。 日々、疲れが溜まっていく・・・・。 その状態に必死に抗いながらも、何故?何故?何故?と一人ため息をつく日々・・・。 こんなに心身ともに疲れてくると、ほんのちょっとした言葉や、音楽、本の中の一節などに敏感に反応して、涙し、そこに癒しを求める自分の姿を見つけました。 この夏休み(夫の)の間に見つけた心に響くさまざまなフレーズは、私のその日一日を支える力となってくれました。 そして、その中でも私の理想を描いた童話作家の神沢利子さんの言葉は、私の今後を支えてくれる大きな言葉の力になってくれそうです・・・・。 「神沢利子さんのお名前をしらなくても、『くまの子ウーフ』は聞いたことがあると思う。刊行以来、多くの読者から愛され続ける幼年童話だ。 ウーフの「ぼくはなにからできているんだろう」というような素朴な、けれども物事の本質に迫る疑問が満載。 それは、他者の命を奪って生きなければならない私たちとは? 命とは? 生きることとは? という作者自身の根底にある人間存在の根本の問いにつながる。 デビュー作「ちびっこカムのぼうけん」から最新作「鹿よ、おれの兄弟よ」までずっと問い続けれられた。 神沢さんは旧戸畑市生まれ。炭鉱技師の父親に伴われ樺太で少女期を送った。思春期に少数民族の暮らしぶりに接したことが、創作活動に大きな影響を与える。 『欲張らず、むさぼらず、すべてのものに精霊の宿りを信じ、いのちの畏敬を忘れなかったわたしたちの先祖の思いを伝える少数民族の人々。その思いを私も伝えたいのです。』 と、84歳の今日まで、ひとつの命の終わりが他の命をつなぐ儚い命の尊厳をうたい続ける。」 (西日本新聞 書評 北九州市立文学館副館長 今川 英子氏著より) 命の尊厳をうたい続けること。 これは、生きている限り決して忘れてはならないこと。 他者の命を奪うことでしか自分の命をつむぐことができない私たちは、決して失ってはならない心。 「欲張らず、むさぼらず、すべてのものに精霊の宿りを信じ、命への畏敬を忘れない」 日々の暮らしの雑事に追われ、日々の暮らしの嫌事に悩まされ・・・・・。 そして、それを言い訳にしてついつい一番大切なことをおろそかにしてしまうところでした。 この想い、誰かに伝えたい・・・・。 ついついそう思いがちだけど。 そうではなくて、自らの生き方をこの想いに寄り添わせ、同調させ、同化させていく。 その後ろ姿を垣間見た人が、そこから何かを受け取ってくれるような・・・・、そんな生き方を心がけたい。 愚痴をいっている今は、まだまだ理想には程遠い。 さぁ、まずは小さな暮らしの積み重ねから。 夫の夏休みも終了した今、改めて暮らしを生き方を、しっかり立て直しにかかりましょう。
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