カテゴリ:子育て、しつけ、教育
赤ちゃん鳴き声分析器というものがあるそうです。
赤ちゃんが泣いたとき、人間に代わって機械が分析する。 今泣いたのは、空腹か、退屈か、不快か、眠たいのか、ストレスがあるのか瞬時に見分ける機械である。 親は機械の分析結果に基づいて、対応すればよいことになります。 親は赤ちゃんを観察する必要がなくなる。 育児の手間を省くことができるようになります。 何も考えなくても的確な対応が可能になります。 その結果、親と赤ちゃんのスキンシップが少なくなります。 親は子育てを機械的に処理するようになります。 子育ての中での気づき、発見、喜び、感動は希薄になります。 この考え方を推し進めていくと、親が育児にかかわらなくても、育児専門職の人が多くの赤ちゃんをまとめて世話した方が効率的だという考え方になります。 親は仕事を続け、あるいは自分のやりたいことに専念した方がよい。 赤ちゃんにとっても親にとってもメリットが大きい。 効率重視の考え方ですがそれで問題はないのでしょうか。 実はこの考え方に基づいて、イスラエルのキブツで保育士による集団育児の実験が行われた。 母親は体力が回復するとすぐに働きに出た。 授乳の時だけ施設に立ち寄って母乳を与える。 母親との接触時間はごくわずかだった。 生まれたての子どもを、母親と切り離して、多くの大人がかかわりを持ち、かわいがり、十分なスキンシップをしたが、安定した愛着が育つことはなかった。 この実験から得られた教訓は、赤ちゃんはすくなくとも生後1年6か月の間は母親がつきっきりで身の回りの世話をする必要がある。 母親は赤ちゃんの欲求を感じとり、欲求に応じて速やかに対応しなければならない。これは他人に肩代わりしてもらうことはできない。 母親とのスキンシップが人間同士の信頼感、安心感を作り出す。 なんらかの理由で親子のスキンシップが遮断されると、他人は自分に危害を加えるかもしれないという被害妄想で苦しむことになる。これは愛着障害と呼ばれている。愛着の形成に失敗すると後で取り戻そうとしても非常に困難となる。 この時期を無難に過ごし、いったん愛着の絆が形成されると、それは容易に消されることはない。 心の中に「安全基地」「ベースキャンプ」を持っていて、そこを足がかりにして冒険に出かけることが可能になります。 子を持った親は子育ての学習をする必要があります。 ただ食事を与えていれば、健康に育つというのは短絡的です。 生活の発見会でもファミリー集談会というのがあります。 今の社会、子育てはほとんど個人に任されていますので、生活の発見会の集談会などで子育てについて話し合うことは大切だと思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.08 11:05:59
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