カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
相手の言動に腹を立てて「無言電話」をかける人がいるそうだ。
無言電話を受ける人の対応は次の5つのパターンに分かれる。 「怒って対応する」 「冷静に答える」 「優しい言葉をかける」 「黙ってすぐ切る」 「怯える」 無言電話をかけている人からすると、相手が怒って対応すると、すごく愉快になるという。次に相手が怯えるというのも、相手が怒る以上に愉快になるという。 陰湿ないじめやイヤがらせに対して、受け手が怒りや恐怖で反応すると、無言電話をかける人はどんどんエスカレートしてくるという。 「無言電話はやめてください」 「どなたですか」と強く言われると、相手が感情的になってイライラしていることが分かりとたんに嬉しくなる。 一方無言電話をかけてむなしくなるのは、何度電話をかけても相手が感情的に反応しない。自分の無言電話が相手に何の影響も与えていない。 気にもかけていないのだと思うとむなしくなる。 特に相手から幸せというか、満ち足りた日常感が伝わってくると、寂しくて辛くなる。電話をするたびに、自分の孤独感が感じられて無言電話はやめてしまうという。(もう、他人にふりまわされない 石原加受子 大和出版) この本は2つのことを教えてくれています。 一つは、不安や不快感に対しての対応方法を教えてくれています。 不安や不快感に対して怯えて逃げ回っていると、不安や不快感は格好の獲物が見つかったと喜ぶことになるということです。 逆に不安や不快感が湧き上がってくるのは生きている限り避けることはできないものだから、それらを抱えたまま目の前のなすべきことに取り組むようにする。 こうなりますと、不安や不快感の方は相手をしてもらえないので、意気消沈してしまうのです。 この人と付き合ってもよいことは何も起きないと判断して逃げていくようになります。このことを森田では「あるがまま」といいます。 つぎに、相手の存在を無視してしまうと逆に自分が孤立してしまうということです。 相手のことを無視してはいけない。仲間外れにしてもいけない。相手のことをからかったりしないことです。 相手の存在を認める。適材適所で活躍の場、居場所を与える。 雑談の場は人間関係の潤滑油と心得てその輪の中に入る。 相手が気分を悪くするようなことは、たとえそれが本当のことであっても決して口にしないようにする。笑顔で挨拶をする。 相手の話を聞く時は、やりかけの仕事を中断して正対して聞く。 これらを心がけるだけで、イソップ物語の北風とマントのようなことが起きてしまうのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.04.22 06:32:23
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