カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
曽野綾子さんのお話です。
本当の意味で強くなるにはどうしたらよいか。 それは一つだけしか方法がない。 それは勝ち気や、見栄を捨てることである。 すぐばれるような浅はかな皮をかぶって、トラに化けた狐のようなふるまいをしないことである。 世間は人間の弱みや弱点など、すべて承知ずみなのだ。 金のないことも、一族のなかにヘンな人間がいることも、子供が大学にすべったことも、そんなこと、あちらにもこちらにもごろごろ転がっていることなのである。 それなのに、自分だけは関係のないような顔をすること自体が、もうおかしい。 勝ち気や見栄を捨てた時、人間は解放される。 かっての私の首や肩のように、こちこちではなく、しなやかな感受性をもち、自由になれる。 その自由さの中で、人間は光り輝くように、その人らしく魅力的になり、かしこげになり、金はなくても精神の豊かさを感じさせるようになり、大人物に見えてくる。 自分の弱点をたんたんと他人に言えないうちは、その人は未だ熟していない人物なのである。 (善人はなぜまわりの人を不幸にするのか 曽野綾子 祥伝社黄金文庫 90ページ) 自己開示 懇親会で 全開放 これは発見会川柳で最優秀賞をいただいた作品である。 自分が不利になるような事実を隠さない、ごまかさない、言い訳しない、責任転嫁しないだけで人間関係は大きく改善できます。イソップ物語の北風とマントのように、人が近寄ってきます。 逆に弱点や欠点を隠すような工作を行っていると、すぐに見破られてしまう。 人並に修正しようとすると時間もお金もかかり、思ったような成果は上がらない。 それを面白おかしく周りの人に拡散するので、自分の周りは敵だらけということになります。 弱点や欠点を開示すると、みんなに嫌われ、仲間外れにされて生きていけなくなると思っているのだと思います。これは認識の誤りです。 弱点や欠点を開示した方が、みんなに親しみを持って受け入れられるというのが真実です。 弱点や欠点を潔く受け入れて、自分の強みや長所、得意な面を磨いていくほうがよほど楽で有意義な人生を送ることができます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.13 06:20:08
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