カテゴリ:感情の法則
感情の法則1は、「感情は、そのままに放任し、またはその自然発動のままに従えば、その経過は山形の曲線をなし、ひと昇りひと降りして、ついに消失するものである」と言われています。
これは、感情の取り扱い方を明確に説明してくれています。 感情は天気と同じ自然現象なので、コントロールしようとしても不可能です。 どのように抵抗しても人間は自然の驚異の前では無力です。 台風がきたときは、台風が通り過ぎるまで、家の中でじっとしていることです。 敢えて外出すると、強風や高波、土砂災害、車の横転、飛来物などで思わぬ惨事に見舞われる場合があります。 自然を甘く見てはいけません。 自然現象にはいいも悪いもないわけですから、価値判定することをやめて、イライラ、ジリジリしながらそのまま感じていればよいということになります。 さらに自然に対して抵抗することを考えてはいけません。 それは普段びくともしない巨大な松が台風によって、無残にも倒壊していることがあります。 一方柳の木は、枝が引きちぎれんばかりに乱れまくっていますが、台風が通り過ぎた後はすぐに普段の生活を取り戻しています。 突発的な怒りの感情は、1から6までの数を数えているうちにひと昇りしてしまう言われています。その後はひと降りする運命にありますので、やり過ごすことが得策です。 売り言葉に買い言葉の人間関係は問題です。 次に森田では感情と行動は別物として取り扱いましょうと説明されています。 感情には、悲しみ、不安、怒り、喜び、嬉しさなどがあります。 またイヤだ、しんどい、面倒、おっくう、つまらない等という気持ちになることもあります。 具体的にはどのように行動すればよいのでしょうか。 悲しみ・・・悲しいときは我慢しないで泣いた方がよいと思います。 涙のなかには濃縮されたマンガンが含まれているそうです。 それを体外に出すことで、不安やストレスが減少します。 不安・・・現実的な不安には、積極的に手を出す必要があります。 放置していると事態はますます悪化します。 神経症的な不安は欲望の裏返しとして発生するものです。 自分の欲求や欲望を見極めて、生の欲望の発揮に向かうことが肝心です。 怒り、憎しみ、いらだち、不平不満・・・口や態度に出してすっきりするのは、一瞬だけです。 交通事故と同じで、原状復帰するためには多大なエネルギーを必要とします。 森田では不即不離をお勧めしています。 気まずくなったときは相手との車間距離をとることです。 問題行動を起こす人は、近づいてはいけないときに近づきすぎ、近づかなくてはいけないときに相手のことを無視している傾向があります。 気分本位な行動・・・気分に振り回されて、逃げてしまうとしばらくはホッとします。 ところが時間が経つにしたがって暇を持て余すようになります。 困難から逃げていると、人間としての成長はそこで止まってしまいます。 耐える力、我慢して努力精進するという人間本来の生き方が身に付きません。 気分本位な行動を修正するためには、規則正しい生活、ルーティンワークを確立する必要があると思います。 気分に振り回される前にすっと身体が動いてくる習慣を身に着けたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.08.20 06:20:10
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