カテゴリ:感情の法則
佐々木常夫氏と坂東眞理子氏の対談です。
佐々木氏 怒ってしまう人は、いつも怒ってしまうんです。習慣になってしまっている。そのたびに自分が不愉快になり、他人を不愉快にさせる。 それに慣れてしまっていますから、自然にしていたら治りません。 ストレスが溜まろうと何だろうと、努力して乗り越えたときに幸せな世界が現れる。 だけど自制できず、自分で自分を律することができないと、つい怒ってしまう。 怒ってしまうとやはり、幸せな気持ちは遠のいてしまいます。 坂東氏 正直な話、私も若いころはわりと怒りっぽく、それ以上に落ち込みやすかった。すぐに悩んでしまいがちでした。 「どうしてできないんだろう。どうしてうまくいかないのか」って、いつも悩んでいました。でも、そんなことを考えていてもうまくいくわけがない。 でも、ここ10数年で変わってきたのは、「後で悩もう」と考えるようになりました。「後で後悔しよう」と思ったんです。 いまは悩んだり怒ったりすることは脇に置いておいて、今やらなきゃならないことをやろう、と。 今腹を立てたいけれども、それはやめて、心の押し入れの中にちょっとだけ入れておく。ちょっと後で怒ろう、とね。 そうしたら、3時間も経てば、「あれ、あのときなんて思っていたんだっけ」「いや、つまらないことで悩んでいたな」と、アンガーマネージメントではないですが、気にならなくなってきます。 ※アンガーマネージメントとは、1970年代にアメリカで誕生したとされる怒りや悲しみ、劣等感などの強い感情と上手に付き合うための心理療法のこと。 (女の輝き 男の品格 坂東眞理子・佐々木常夫共書 宝島社) 生活の発見会でも自分は神経症で苦しいにもかかわらず、集談会の世話活動をされていた方が同じことを言われていました。 みんなが喜んでくれる集談会にするために、自分の役割を精一杯果たすことを考えていた。 集談会が終わってから自分の神経症のことを考えようと考えていたところ、1年くらい経ってみると症状に振り回されなくなっていた。 目の前のやるべき事にはすぐに手を出して、症状のことを考えるのは先送りにするというのは、気がすすまないかもしれませんが、これが神経症から解放される早道となります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.08 06:29:46
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