マイナス感情には、不安、おびえ、怒り、不快、憤慨、憂うつ、嫌気、イライラ、心配、悲しみ、嫉妬、恥辱、惨めさなどがあります。
プラス感情には、嬉しい、楽しい、愉快である、ワクワクする、ウキウキする、晴れやか、満足、しあわせなどがあります。
誰でもマイナスの感情はできるだけ回避したいと思いがちです。
そしてプラスの感情は数多く味わいたいという気持ちがあると思います。
しかし感情は自然現象ですから、マイナス感情とプラス感情を選り好みして、マイナス感情にフタをしておくことはできません。
マイナスの感情にきちんと向き合わないと、プラス感情が鈍化してしまうのが問題です。
日常生活の中で発生している小さな楽しみや喜びを味わうことができなくなってしまうのです。
当の本人はそのことに気づくことはできません。
本人はそのモヤモヤを解消するために、もっと強い刺激や快楽を求めていくようになります。
欲望が暴走するようになるのです。最悪依存症に陥ります。
自分で課題や目標を設定して努力した結果得られるような喜びや達成感は、しんどいばかりでつまらないと考えるようになります。
自ら努力することを放棄して、他人から与えられる刺激や快楽に目が向くようになってしまいます。
面白いことは何もない、何も興味が湧き起こらない、とにかくやる気が起こらないというのは、他人から与えられる快楽や刺激を追い求めている人の特徴です。
神経質性格者はもともと感受性が豊かで細やかなのですが、マイナス感情と敵対してきたために自分でも気がつかないうちに感性が鈍化してきたと考えられます。
感受性が衰えてくることは神経質性格者にとっては大問題です。
感受性が豊かであることは芸術などをよく深く味わるためには必要な能力です。
また人間関係でも他人の気持ちを思いやることができるのも感受性が強いことが必要条件です。
神経質者にとって好奇心がなくなるというのは死活問題となります。
興味や関心が持てなくなると、無気力、無感動、無関心になります。
この悪循環に陥らないためには、マイナス感情にフタをしないで、きちんと向き合うようにすることが必要です。
そしてその感情を否定するのではなく、客観的に眺めるようにする。
マイナス感情に連動して、反射的な短絡的な行動に走ってしまうのは考えものです。
マイナス感情と行動は別物ということを意識して行動すれば問題の発生を避けることができます。
今年の田舎のコメは豊作です。
大都市ではコメの品薄現象が発生しているようです。