カテゴリ:観念重視から事実重視への転換
2024年7月15日にNHKでプロジェクトAIという大変興味深い番組があった。
5月に全国の高校のAIを活用したディープランニングコンテスト(Dコン)が開かれた。 東京都立産業技術高等専門学校の「AIを活用した詐欺電話を見分ける装置」が優勝した。電話に取り付けられたこの装置は、AIは膨大な過去の詐欺電話の手口を学習している。 実際に詐欺電話がかかってくると、高速で会話内容を分析する。 詐欺電話と気づくとすぐに赤色灯が点灯して知らせてくれる。 開発のきっかけは、メンバーのなかに実際に詐欺被害に遭った人がいたことだった。泣き寝入りをすることが多い中、逆に被害の撲滅に向かって取り組むために立ち上がったのだ。 研究は仲間に呼びかけて9名で役割分担をして取り組んだ。 実際には3つのことを行っている。 1、詐欺で頻繁に使われるNGワードがあります。これらをAIに学習させている。 2、詐欺電話をかけてくる人は早口である。発語速度が普通の会話では一秒間に6.39語だが、詐欺電話の場合は8.15語以上になっている。 早口でしゃべって相手にしゃべるゆとりを与えないようにしているそうだ。 この特徴をAIが分析している。 3、詐欺電話でよく使われるキーワードの特徴を数値化している。 AIが類似度で判断している。 この3つに当てはまると、10個の赤色灯が順次点灯する。 千葉県警の生活安全課で実験をしたところすぐに見破った。 千葉県警の担当者はこの装置の威力を高く評価していた。 これをさらに改良して、スマホやパソコンにかかってくる詐欺電話やメールの撲滅に結び付けてほしいという話でした。 ベンチャー企業を支援している人からは、この装置は販売価格が1万円程度と安価であり、すぐにでも実用化が可能であると判断されていた。 AIを活用した技術革新は今後加速度を増していくと言われている。 その背景を分析してみました。 ・CPU、GPUの処理能力が飛躍的に向上していることが上げられる。 膨大なデータを高速処理することが可能になっている。 その開発スピードはさらに加速されることが予想される。 ・インターネットの普及により、ありとあらゆるビックデータが比較的簡単に収集できるようになってきた。 ・これらの条件が整ったことで、AIは膨大なデータを高速で処理する。 さらに膨大なデータを整理分類して、パターン分析を行う。 そして、人間が即座に判断できないような事案に対して、過去のデータ分析から最適対応法を提案する。 それも一つだけではなく3つも4つも提案してくれる。 リスク面のフローもきちんと行ってくれる。 単純作業、危険作業、介護作業、物流作業、重労働などは、進化したAIを活用した時代がやってくることはほぼまちがいがないようです。 AIの活用は成長の過渡期であり、賛否両論あります。 しかしAIの活用はすでに弾みをつけて動き出しているという認識を持って注視することが欠かせない時代に突入していることは確かなようです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.08 06:31:09
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