カテゴリ:人間関係、不即不離
相手からのお願いごとを気軽に断ることができない。
相手に何かを依頼する、お願いすることができない。 この2つは同じことを表から見るのか、裏から見るのかの違いはありますが、心理的には同じことです。 相手からの依頼事項を断ることができない人は、相手に何かを依頼することも苦手です。 本来は相手の都合によって引き受けたり、断ったりしているのですが、自分の人格を否定されたかのように受け取る傾向があります。 こういう人は人間関係を上下関係でとらえる傾向が強いと思われます。 タテの人間関係です。横の人間関係にはなりにくい。 自分が格上で相手が格下の人間関係を作ろうとする。 相手が格上で自分が格下の人間関係は居心地が悪い。 こういう人は相手と勝ち負けをかけて権力闘争を行っているのです。 勝つか負けるかの二者択一で両極端な考え方をしてしまう。 妥協点を探るというような考え方はしない。勝つか負けるかしかない。 自分のことを非難、否定、無視、軽視されると、すぐに反撃することを考えてしまう。相手は自分の味方が敵かを見極めようとしている。 人間関係は絶えず対立的になり精神的な緊張を強いられる。 また、他人からの依頼を断れない人は、断ると相手が自分を攻撃してくるに違いないと考えている。 相手から見放されて仲間外れにされるのは怖い。 孤立してしまうと生きていけなくなるのが怖い。 これは何としても回避したい。 そのためには自分の本音は抑圧して、相手の依頼はできるだけ受け入れていくしかない。 森田理論では上下の人間関係にこだわる人は、「かくあるべし」を相手に押し付ける傾向があるといいます。 相手には相手の気持ちや考え方があるのですが自分の考え方を一方的に押し付けてしまう。相手から強い抵抗を受けることは十分考えられます。 相手と勝ち負けをかけて競い合ったところでよいことは何一つもありません。 勝っても負けても人間関係に禍根を残します。 相手と張り合って勝ちたい気持ちになっても、自分の方から相手を挑発しない、相手からの挑発は受けて立たないということを肝に命じておきたいものです。 勝ち負けの権力闘争になりそうになったらすぐに下りる。 あるいは相手に勝ちを譲る。負けたふりをする。 そうすれば険悪な人間関係で苦しむことはなくなるはずです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.09.14 06:25:39
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