カテゴリ:森田理論学習の進め方
樺沢紫苑氏のお話です。
あなたは、本を買ったら、どこから読み始めますか。 私は、本を買ったら、まず目次を見ます。 本の構成、そしてこの本にどんな内容が書かれているのか、本の全体像を見通すためです。 次に、目次の予備情報を頼りに、本をパラパラとめくっていきます。 そして、自分が読みたかったこと、おもしろそうな記述を見つけたら、いきなりその部分を読み始めます。 パラパラめくっては、立ち止まってじっくり読む。 それを数回繰り返すと、わずか5分くらいではありますが、その本の一番「おいしい部分」、自分が「一番知りたかった部分」は読み終わります。 たったの5分ではありますが、腹八分くらいの知的満腹感が得られます。 これが、バラバラ読みです。 本を最初から順番に読んでいくよりも、まずは全体の構成を把握し、それから細部を読んで、深めていくほうが記憶に残ります。 (覚えない記憶術 樺沢紫苑 サンマーク出版 97ページ) この本の読み方は「森田正馬全集 第5巻」を読む時に応用したいものです。 この本は形外会(森田先生を中心とした森田の学習会)の速記記録です。 森田の考え方が具体的で丁寧に説明されていて大変役に立ちます。 基礎的学習が終わった人で、さらに森田を深耕したい人はこの本を読むことをお勧めします。 但しこの本は774ページもあります。箱入りで分厚い表紙がついています。 この本を読もうと思った人は、少し躊躇すると思いますが、表紙などを取り除いて分解することをお勧めします。 宝の持ち腐れにするのでしたら挑戦してみる価値があります。 私は3分割にしています。1冊は250ページくらいになります。 10分割にしているという人もいます。これは人それぞれです。 クリアファイルを加工して表紙にしています。 真ん中に2ヶ所穴をあけて閉じています。 この作業をするだけでも、とっつきにくかった5巻が身近なものになりました。 次に「現代に生きる森田正馬のことば」(生活の発見会編 白揚社)という本があります。 この本は森田のキーワード毎に森田先生の話の内容を抜粋してあります。 この本には「森田正馬全集第5巻」から抜粋が圧倒的に多い。 5巻から引用されている部分は、すべてマーカーで印をつけていくのです。 キーワードも一緒に記載しておきます。 これをすると重要部分が読む前からある程度分かっているということになります。 前後のやり取りと合わせて5巻を読んでいくと、内容がとてもよく分かるようになります。 次に森田のキーワード毎に重要部分を書き出して整理する。 これを作り上げると自分の宝物となります。 さらに集談会や「森田全集第5巻を読む学習会」などに参加して自分の意見を述べてみんなで議論してみる。 私は全集5巻は何回も繰り返し読んでいますが、1回通して読むと、次からはとても楽に読めることが分かりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.10.09 06:20:09
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